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お題シリーズ6

ないものはない ごはん

作者: リィズ・ブランディシュカ




「ちょうだい」


 ないものはない。


 だからねだるな。


「おねがいちょうだい」


 無理なものは無理なんだ。


 いい加減にしてくれ。


「ちょうだいったら」


 だーかーらー。


 ないっていってるだろ!






「わんわん!」


「わうん、わうーん!」


「わうわう、わおんわおん!」


 私はずっとねだり続ける。


 相手の困り顔がさらに困り顔になった。


 あと、もうひと押しかな?


 飼い主は私に甘い。


 散歩の時は、疲れたら抱っこしてくれるし、怪我したときはすぐ手当てしてくれる。


 きっとこうしていれば、今回だっていつかは折れてくれる。


 だって、前もそうだったし。


 私はワンワン吠えて飼い主に食べものを催促。


 けれど飼い主は一向に、それを出してはくれない。


「高級フードは特別な時だけって言っただろ? 餌の袋をもってきて、そんなうるんだ瞳で見上げてきても、買ってきてないから、ないものはないんだ」



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