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シュテルンベルク王国

不遇な王太子殿下の側近は、思い込みの激しい当て馬令嬢に振り回される

作者:石月 和花
王太子殿下の側近を務めるスタイン公爵家の嫡男マキシムは、頭を悩ませていた。

最近正式な婚約者が決まった主君である王太子レオンハルトがとんでもない事を言い出したからだ。

「長く私の婚約者候補だった御令嬢に報いようと思って。どうだろう?彼女たちの中からお前の婚約者を決めてみないか?」

このとんでもない要求は、その場で有り得ないと一蹴したのだが、しかしレオンハルトは素直に引き下がる性格では無かった。

お膳立てをして、とある令嬢とマキシムをくっ付けようと画策してきたのだ。

それはマキシムのスタイン公爵家と犬猿の仲であるノルモンド公爵家のロクサーヌだった。

当然二人の仲は最悪で、上手くいくわけもないのだが、そんな中でマキシムは、偶然彼女と一緒にある話を聞いてしまった事から、否応なしに、思い込みで暴走するロクサーヌを止める為に一人苦労する羽目になるのだった。

##この話はアルファポリスにも投稿して居ます。
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