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補記11 白守の神々

◆北風


 白守 しらかみの

 天霧 あまぎらう

 北風 きたげ

 媛命 ひめのみこと


 さけトーテム。

 白守一宮、白守四方祝神社しらかみのよもほうるかみやしろ峰峰宮ほうほうぐう)の主祭神。

 白守一宮別宮、雪梟ゆきさけ神社(北風宮きたげぐう)の主祭神。

 八大神。

 銀縁眼鏡をかけたキャリアウーマン風の女神。

 同じ母から生まれた四つ卵の一柱で、長女格。姉妹ひっくるめて

 四陣風と呼ばれている。

 季節は冬、方位は北を司る結界の神。

 普段は凛としているが実母同様、孵化した時に居合わせた夜刀媛

 を今一人の母と認識しており、夜刀媛の前ではやや型が崩れる。

 また、三柱の妹に対しても非常に甘い。特に東風を甘やかす。




◆西風


 白守 しらかみの

 行暮 ゆきくらす

 西風 まぜ

 媛命 ひめのみこと


 梟トーテム。

 白守一宮、白守四方祝神社(峰峰宮)の主祭神。

 白守一宮別宮、木菟つく神社(西風宮まぜぐう)の主祭神。

 八大神。

 そばかすを散らした中性的なハンサムガール。持ち前のイケメンな

 物腰にクラッと来る神は多く、当初は首刈もそのクチであったが、

 夜刀媛に対する刷り込みが他の姉妹より激しく、型崩れが酷い為、

 近頃では「ズッ友だよ」レベルに落ち着いた感がある。

 季節は秋、方位は西を司る旅人の守り神。




◆南風


 白守 しらかみの

 朱引 あからひく

 南風 はえ

 媛命 ひめのみこと


 梟トーテム。

 白守一宮、白守四方祝神社(峰峰宮)の主祭神。

 白守一宮別宮、大梟おおさけ神社(南風宮はえぐう)の主祭神。

 八大神。

 おでこの真上に結んだ鶏冠髪が特徴的な、明朗快活の女神。

 季節は夏、方位は南を司る太陽の女神。

 とにかく美人。スタイルも抜群の均整。すこぶる付きの別嬪に違い

 ないのだが生来のズボラ。自分を美しく見せようという気心が欠片

 も見えない残念美人。

 ただし、務めはちゃんと果たすし、人付き合いもよく、周りからは

 誰彼となく好かれている。首刈も南風媛を「大好き」と公言して憚

 らない。




◆東風


 白守 しらかみの

 花捲 はなしまく

 東風 こち

 媛命 ひめのみこと


 梟トーテム。

 白守一宮、白守四方祝神社(峰峰宮)の主祭神。

 白守一宮別宮、葉菟はづく神社(東風宮こちぐう)の主祭神。

 八大神。

 四陣風の末妹。季節は春、方位は東を司る花の女神。

 末っ子の常で要領がよく、我儘奔放な性格。面倒事は全ては西風と

 南風に押し付ける。

 実母を亡くして以降は奔放さに拍車がかかったものの、北風と夜刀

 媛の言うことにはきちんと耳を傾ける。




◆目張命 まなばりのみこと


 梟トーテム。

 白守一宮、四陣風の母神。

 白守八大の五代目で、当時の神名は白守四方鎖目張媛命。

 既に身罷った去り神。

 赤土騒動の渦中に惑星霊楓露の遣いとして再現され、首刈の前に

 現れた。

 阿呼による月神の秘儀によって融合し、阿呼による眼百鬼まなきりの操縦

 を可能にして、そのまま最終局面まで参加した。

 夜刀媛が取り分け可愛がっていた女神の一人。




◆露隠 (番外編:大嶋廻り余話より)


 夜音響 よととよむ

 露隠  つゆこもりの

 姫命  ひめみこと


 白鼬おこじょトーテム。

 白守の序列八位、白妙三冬しらたえみふゆ神社の主祭神。

 八十柱の神。

 真冬の白守に挑む首刈ら一行に、その厳しさを説いて聞かせた神。

 小柄で楚々として非常に美しい女神だが、一旦スイッチが入ると

 暴虐の限りを尽くす戦闘狂。

 海では逆戟大岩の多比能姫。

 空では早贄はやにえ神社の百墜ももち姫。

 そして陸が当社の露隠姫と、陸海空の三狂と怖れられている。




◆諸恋 (番外編:大嶋廻り余話より)


 浮気絶 あだけたつ

 諸恋  もろこい

 姫命  ひめのみこと


 企鵝きがトーテム。

 白守二宮、企鵝宮きがぐうの主祭神。

 八十柱の神。

 ぽっちゃりとしたペンギンの神様。

 浮気は絶対許さない。

 節回しが独特な長回しの喋りを特徴とし、首刈の冬の白守行を自殺

 行為と評していた。

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