金髪碧眼との出会い
さっきの金髪碧眼があり得なさそうにこちらを見てくる。
……そんなに変なのか?そもそもうさぎに追われている方がおかしいと思うけどな。
「そいつ、うさぎなのに凶暴で森にいる奴全てに危害を加えようとするんだぞ!?!?」
そうだったのか。
嬉しそうにぷぅぷぅ鼻を鳴らす姿からは想像出来ないな。
「ねぇ、君に聞きたいことがあるんだけど」
「!!な、何だよ」
何か少し怯えてる?
まぁさっきまで追ってきた奴が得体の知れない奴に撫でられて嬉しそうにしてる
……そりゃあ怯えるか。
「ここどこ?」
「……」
「ブハッ」
こいつ笑いやがった。
「……いつまで笑っているつもり?」
「アハハハッハァハァ……だって、真面目に迷子宣言する奴初めてあったからな」
失礼だな。こいつ
「それで、ここどこ」
「ここ森の奥だぞ。ここまでくると道もないし、初めてきた奴は普通ここにこねぇよ」
森の奥……ルーツ用の新技必要だな。
「まぁ俺が街の近くまで案内してやるよ。ついて来い。」
それはありがたい。
シメようとしてたけどやめておこう。
「おーい、さっさとこないとまた迷子になるぞ」
やっぱりシメようかな……
やっと着いた……
やばい今にも倒れそう。
ヒュー(うさぎの名前)が心配そうに見つめてくる。
可愛いけど今撫でてあげるほど余裕はない。
「お前その体力でよくあの場所まで来れたな」
だってルーツがあの場所に召喚したからね。
「よけっいなっお世話っだ……」
あっ、視界が暗転していく……
やっぱり一人で行こうとしなくてよかったけど、これはこれであまり良くない気がする……
バタっ