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使用人の冒険譚《ララバイ》  作者: かぼす
第三章:Etude
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スタンピート・DE・ブートキャンプ

 そうして新メンバーのレベル上げ(経験上げ)をしているうちにシステムメッセ―ジが流れてきた。


「【システムメッセージ】まもなく、かねてより告知のありましたバージョンアップカーニバルを開催いたします。

 詳細は今回のバージョンアップで追加されたララバイ内でのみ確認できる告知機能からご確認いただけます。

 確認については新しく『システムオープン』というコールから開くことのできるGUIから『告知』を選択することで確認することが可能です。」

 

 周囲もざわざわとしているがとりあえずその『告知』というものを見てみよう、既に周囲からは『システムオープン』というコールが聞こえてきている。


「システムオープン」


 ステータスオープンの時に味わった気恥ずかしさを少し思い出す……、すると目の前にはシステムメニューと書かれたウインドウが開かれ、次のような項目が出ていた。

 

 装備セット設定

 パーティ編成

 アライアンス編成

 タレントスキルのアクティベート/ディアクティベート

 エピックテラー

 告知

 オプション

 ログアウト


 このうちの告知とログアウト以外はグレーで表示されてタッチしても何も変化が無かった、とりあえず『告知』をタッチしてみるとその中に『バージョンアップカーニバル詳細』というバナーリンクのような物があったのでタッチする。

 

◇バージョンアップカーニバル

 新規ユーザーを迎え入れるイベントとして現実時間2068年、ゲーム内時間創世歴1年双の月1日の12時より『防衛イベント:開始の街を守れ』が開催されます、各ユーザーが冒険を開始した町や村の周囲に一定時間ごとに数多くのモンスターが襲い掛かるので冒険者同士協力し、拠点を防衛してください。

 また、新規ユーザーを応援するキャンぺーンという意味合いもあるイベントなのでパーティやアライアンスでの行動を推奨します。

 パーティ、アライアンス機能についてですが、このイベントの間のみ必要なクエストを信仰していない場合でも設定することが可能です、初期ユーザーの方は新規ユーザーの方々を支援していただけますようお願い申し上げます。

 

 なるほど、この内容だったら今も「どうでもいい……」って呟き続けてるユン先生がいるセバスさんのパーティとアライアンスを組んでいたのはちょうど良かったのかもな、だけどアライアンスはあと1パーティ参加できるしなぁ……なんか効率を上げたいけど、それは考えておこう、たぶんイベント中でもなんとかなるでしょ。

 

 ――そして、開始時刻になると共に再びシステムメッセージが通知された。


「【システムメッセージ】ただいまより、バージョンアップカーニバル『防衛イベント:開始の街を守れ』を開始いたします。

 1時間の間に5WAVEのスタンピートが発生しますので、冒険者の方々は『個』の力を駆使しつつ『集』の力を生かし、防衛の成功を目指してください」

 

 緊張した様子ユン(先生)とリーンを他所に、皆獲物を構えてマジリハに迫りくる土煙を視認した。

 

 ◇ ◇

 

 そこからは12分ごとに多数のモンスターが襲い掛かってくるという状況の中で、ゲームへの好奇心によって真っ先に倒されるプレイヤー、短時間のうちに鍛錬した結果自分自身でモンスターを狩ることに成功したプレイヤー、受け入れてくれたパーティ・アライアンスのなかで先輩達に護衛されてなんとかモンスターの群れから生き残るプレイヤー、それぞれの行動の中によってたった数分の間にすでに経験値(・・・)は大きな差を見せ始める、ゴブリンやウルフ、レッサーボアなどから成る群れを4WAVEを退け終わり、そろそろ第5WAVEが来るだろうという状態になっていた。

 

 第1WAVEはゴブリンの編成隊、ゴブリン、ゴブリンアーチャー、ゴブリンソーサラーだった、こいつらは特に問題もなく初期ユーザーが殲滅してしまった……ある意味それが問題だと思うけど。

 

 第2WAVEはゴブリン編成隊に加えてウルフやレッサーボアと言った魔獣種が追加される、初期組のプライヤーは新規のプレイヤーが第1WAVEではなにもさせてもらえなかったという意見を受けサポートに回ることになり、新規組が主体となっていたしリーンとユンも率先して戦闘に参加し討伐に貢献していたが、やはり新規プレイヤーだけでの防衛では無理があり何人かのプレイヤーは死に戻りをすることになっていた、あとからわかったけど死に戻りをするとイベントの参加権が消えて敵を視認することも、イベント中のプレイヤーを支援することもできなくなっていたらしかった。

 

 第3と第4WAVEでは第2WAVEの反省を生かし、初期組がある程度の援護をしていたこともあり、問題なくモンスターの群れを退けることに成功していたという状況だ。

 

 ちなみに第3では第2に追加をしてゴブリンソーサラーとレッサー(・・・)ではないボアが増えていて、そいつらを倒して素材を手に入れた新規の冒険者が歓喜の声を上げていた。

 

 そして第4WAVE、群れではなくゴブリンガードナー8匹、ゴブリンジェネラル2匹、ゴブリンキングが1匹。ジェネラルでも身長が3メートルに届こうかという大物であり、新規の冒険者は恐れ嘶き、倒れこんでしまっている状態だ、もちろん私たちの仲間だけじゃなくて他所のプレイヤーも参戦しているのもありガードナー(親衛隊)はその人たちでもなんとか討伐できているようだった。


「はぁ……はぁ……、セツナさんとサクヤたち、強すぎじゃないですか? だけどアドバイスに従って攻撃をするたびにモンスターが消えていくのは快感です、私も早く火竜とかみたいなボスと戦ってみたいです。」

「さかk……じゃなくてセツナ、あとマチルダ、あなたたち物凄いわね、マチルダは何をやってるのかは分からないけどあなたが何かをするたびに明らかにモンスターの動きが遅くなっていたし……」


 ジャマー的な動きを得意とするマチルダと、魔法は使えない(使ったことが無い)けどとても早く動くことのできる私が援護しつつ、リーンとユンはスタンピートによるモンスターとの連戦を乗り越えて一般的なレベルのなかではそれなりにレベルを上げることが出来ている……んだけどもさぁ。

 

 ゴブリンガードナーの相手でいっぱいいっぱいになっていた他のプレイヤーを尻目にマチルダが歩を進めていた、そして。


「セツナ? キングはまかせたよ? その他のは任せておいて、ちゃんとトドメは新規に譲るからさ」

「リョーカイ! じゃ、モノクローム隊ジャマー担当マチルダちゃん、目立っちゃってね」


 …… の数分後


「はぁぁぁ! 私も早く魔法を使ってみたい」

「わかる! わかるわ、リーンちゃん! あと! 私も早く竜と戦ってみたいわ」


 っとことあるごとに2人で話していて集中できていないようだった。

 

 そして、第5WAVEの時間がやって来た。

 

 ◇ ◇

 

 第5WAVE、遂に最終WAVEだ。

 

 ……って? あれは? ゴブリンとかウルフとかボアとかリザードとかキャタピラーとかそんな雑魚ではない、アイツはどう見ても炎竜の岩屋のバトルフィールドで戦ったアイツだった。

あんまりブートキャンプできてないですが、精神的な意味と思ってもらえれば……

カーニバル終了後から新学期までは早送り(ハイライト)みたいな感じになる、、、はず!

たぶん次の話で第5WAVEでの戦いを描くと思います。

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