あーやばい。想定外。
「まず、一番被害を受けているのはこの子です。……いらっしゃい。」
「はい、おかーさま。」
「この子は次女のソフィアです。とても、明るくて、賢い、天使のような子ですの。
……それを妬んで、愚かにも私たちの娘ライラはいじめをするのです。血の繋がった姉妹だというのに、顔を見たら口汚く罵り、手を出し、物を盗り、使用人達に悪評を流し……どこで間違えてしまったのかわかりませんが、ソフィアと同じように育てたにもかかわらず、このような性格になってしまったライラは元から歪んでしまっているのだと思います。……そう、ブランシェット公爵家に住み着く疫病神のように。」
「……私はなぜおねーさまに嫌われているのかわかりません。でも…おねーさまと私はなかよくしたかったのに!」
と、言ってワーッと泣き出した。
素晴らしい演技力だ。
母(仮)は大丈夫よ。とか言って慰めてる。
物凄い茶番。めんどー。はやく不幸にならないかな。
「それでも、娘を捨てることはできません。旦那様は慈悲深いお方ですから……。」
「……本当なのか?ライラ嬢?」
「まさか。お疑いになるのですか。この子は喋れない無能ものですのよ!穀潰しで無能で公爵家の汚点だから、長年病気として殺してしまおうと食事や飲み物に少しずつ毒を入れてきたのに!まだ死なないのです!」
「…………………ブランシェット夫人?表情と言ってることが食い違ってる気がするのですが……まぁ、それはいいとして、それはどういうことですか?本当のことですか?」
そう。母(仮)にやっと魔法が効いてきたようだ。
恐らく、口で言おうとしていることと、心の中で言っていたことが反対になっている。
事実、悲しそうな顔をして弱々しく泣きながら、凄く過激なことを激しい口調で言ってる。
……あと、危ない気がして3歳くらいからご飯を食べないようにして良かった。
……ん?どうやって食料調達したかって?
それはねぇ。街まで行って、回復魔法で旅人を癒してお金を巻き上げて、幻影魔法で大人の姿に見えるようにして食べ物を買っていたのですよ!ドヤさ!
おっと。王子がなんか言ってるー。しっかりしなければ。
「……ライラ嬢今の話は本当か?」
「リュカさま!おかーさまがそんなことをするわけがないじゃないですか!……先ほどおとーさまのようすもおかしかったです!きっと、おねーさまが何かしたのです!」
「そ、そうです!私がそんなことをするわけがないではありませんか!その無能…ライラがなにかしたのです!」
うわー面の皮厚いなぁ。感心するわー。
「……少し黙っていてはくれないか?それとも、公爵家は王族の話を遮るほどに無能なのか?」
「「……っっ!」」
「それで、ライラ嬢。どうなのだ?」
(こくっ)
「っ!そうだったのか……気づかずすまなかった。……これは公爵家と話す必要があり「その話聞かせてもらったぞ!」」
「「「なっ!!」」」
ブランシェット公爵家の母娘(私を除く)と王太子の驚いた声が部屋に響いた。
そこにいたのは……
「我はザリュース・エティエンヌ・グランデだ。……体が弱いにしても、社交界に一度も出てこないのはおかしいと思っていたのだ。……気づかずすまないな。流石に公爵家に探りを入れるのはできなんだ。つらかったな。」
………………え?どんなご都合展開?
この後王太子に内密に処理をするように頼んで、出来れば私の保護を、無理そうだったら、ブランシェット公爵家から秘密裏に除名してもらおうと思っていたのに。
やばい。これ以上話を大きくすると面倒なことになる。
流石に王が来るのは想定外だ。
くっそ。自分が凡人なのがムカつく。詰めが甘いと、いつも後悔したじゃないか、私!
……どうにかしなければ。
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