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無音の令嬢  作者: お狐
2章 『無音』の令嬢
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快適な旅

《毎日投稿期間中》

「ライラ様、王族の方々と一緒に行かれるということでよろしいのですね。」


『えぇ。』


「では王城に向かいましょう。荷物などは既に王城に送ってありますのでご心配なく。」







ハルが部屋から出て行った後、私は今後の方針について考えました。

そして決めたことは


1つ、聖女ハナエ・ハルが私の娘だった場合、彼女と2人で話してみる。どうなるかは分からないけど、一応秘策は用意している。


2つ、聖女ハナエ・ハルが私の娘じゃ無かった場合、殺し屋を放った相手だから、理由を聞いた後、どうしようもなかったら……まぁ、そういうことね。


3つ、リュカ様に謝る。行きの馬車では一緒に行けないだろうけど、ついた後忍び込んで会ってみよう。これもどうなるか分からないけど、一応謝罪の品みたいなのはルナに手伝ってもらって用意した。


このミッションは絶対に成し遂げなければいけない。私は何故か命を狙われているわけだから簡単にはいかないだろうけど……。









『じゃあ王城にいきましょう。』


「お願いします。王門の外側、見えにくい場所が宜しいと存じます。」


『分かったわ。』







到着!前と同じで王城の脇道に出たけど、大丈夫そうね。



「ライラ様、ありがとうございます。……では、ご案内致します。」


「ライラ様すごいです!瞬間移動なんて、御伽噺の中だけの存在だと思ってました!!」


『ふふ、ありがとう。』



そんな雑談をしながら王門の門番さんに挨拶しながら入ると、そこにはたくさんの馬車と人がずらぁっと並んでいました。特に護衛と思しき装備をした人の数が尋常じゃありません。……多分、私が暗殺者に狙われて、王族の人の護衛を増やしたんだろうなぁ。申し訳ない。



「あと、荷物を載せて、王族が来るのを待てば出発ですね。少々待ち時間が出来てしまいますが、ご了承下さい。………こちらの馬車になります。」



そう言ってハルに案内された馬車は………それは豪華なものだった。だが、決して成金趣味と言うわけではなく、見る人が見ればものすごい価値を持つ彫刻技術やガラスをふんだんに使った窓、ゴム製のタイヤなど、この世界にはまだ広まっていない新技術満載の馬車だった。



「見た目が6つ前の馬車のようなものだと、盗賊に狙われやすくなりるので、外装はこの程度にしましたが、中はこだわり抜きました。どうぞ、ご乗車ください。」



いや、外装も十分すぎるよ。かぼちゃの馬車みたいな丸いデザインに白いタイヤが可愛らしい。


さて、ハルがこれだけ言うのだから、いやがうえにも期待が高まります。


乗ってみると、たくさんのクッションとぬいぐるみが乗った小さめのベットと、向かいに簡素なソファがありました。備え付けのサイドテーブルもあるので便利そうです。

淡いピンクを基調としたシンプルな内装ですが、とても可愛くてセンスの良さが窺えます。それに、ベットが見るからにフカフカで飛び込みたくなります。



『かわいい!!流石ハルね!』


「お褒めに預かり光栄です。ライラ様はあまり豪奢なものを好まないようなのでシンプルで可愛らしいデザインにさせて頂きましたが、気に入って頂けて嬉しいです。………私たちは向かいのソファに待機します。ライラ様は、昨日余り寝なかったと聞きました。到着までのしばらくの間、お休みになられたら如何でしょう?」



やっぱりハルに報告されてた。ちょっと秘策を用意するのに時間がかかっちゃったのよね。……そうね。クロスマリナについたら忙しくなるし、お言葉に甘えようかしら。



『ありがとう、そうさせてもらうわ。でも、2人も余り寝てないんじゃないの?ルナは私と一緒にいたし、ハルは準備で忙しかったでしょう?』


「「お気になさらないでください。」」


『もう、2人して言葉を合わせないで欲しいわ。』


「お気持ちは嬉しいのですが、執事と護衛ですので寝るわけにはいきませんし、私は昨日きちんと寝ました。」


「そうです!私も眠くありません!ライラ様のお優しさでたった今全回復しました!!」



あーあ。これは言っても聞かないパターンね。



『分かったわ。2人ともありがとう。』



………お礼を言うだけで、こんなに嬉しそうな顔をされるとなんだか恥ずかしいわね。

さっさと馬車に乗ってしまいましょう。


私はベットにいれば良いのよね?

…………っうわ。めっちゃ気持ちいい!!フッカフカ!こんなの日本にも無かったわ!!



「ふふ、喜んでいただけて嬉しいです。おや、出発するようですね。」



じゃあ、直ぐ近くにリュカ様もいらっしゃっているってことよね。………あぁ、緊張するわ。



「ライラ様、ハーブティは飲まれますか?馬車の揺れは殆どないので、安心してください。」


『えぇ頂くわ。あと、馬車の揺れが殆どないってどういうこと?』


「はい。馬車を風邪魔術で地面から浮かせているので、揺れることはないのです。」



ほーなるほど。浮かせた馬車を馬に引っ張ってもらうのねぇ。……あれ?王族ですらそんなの使ってないわよね?



「どうぞ、リラックス効果がございますので、落ち着かれると思いますよ。……それと、王族に技術面で負けるわけにはいきませんので。ライラック商会での最新魔術はたくさん搭載しています。たとえば、そちらのベットは簡単にソファーになります。」


『そうなの?』


「えぇ、お茶も飲まれますし、ソファーにしてみますね。」



そう言ってハルがパチンと指を鳴らすと、私の座っている部分がスーっと下がってあっという間にソファになりました。背もたれも肘掛も有ります。



『これは、すごいわね!』



なんだか、こういうフォルムチェンジってやっぱりテンション上がるわ!

魔法っ!って感じで楽しいもの!



……この旅路は快適に過ごせそうね。下手したら、王族以上に。


あれ?それってどうなのかしら?……まぁ、快適なんだから、いっか。


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