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無音の令嬢  作者: お狐
2章 『無音』の令嬢
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気になるっ………!

お詫びの二連続投稿の2話目です!

「あ、あの!?ライラ様っ!?」



ふっと、ハルの上ずった声でぐるぐると思考の海にしたんでいた意識が戻ってきた。


……あれ?私は何を考えていたのかしら?


……まぁ、いいか。



『ふふっ。貴方が罰が欲しいっていうから、ね?』


「そ、そんな!?寧ろ、これは、ご褒美なのでは……」


『ん?聞き取れなかったわ。もう一度言って?』


「いえっ!……ライラ様。一従者である私を気にかけて下さる、その優しい心根は素晴らしいと感服するばかりですが、その、ち、近いです!し、死んでしまいますっ!!」


『だからこその罰よ?辛くなかったらなんの意味もないもの。』


「それは、その通りなのですが……っ!」


『いいの。……これが、私が貴方を信頼(愛して)いることを伝えるのに、1番いい方法だと思ったのよ。………だから、もう少し、このままで居て。』




☆☆☆☆☆




どれくらい、そうしていたかは分からないけど、何となく、そうであるようにハルと離れた。


………正直気不味い。さっきは、テンションと頭がおかしかったのよ。きっと。多分。


だから、話をする事にした。……それも、かなり重要な。




『ねぇハル。ライラック商会ってなに?』


「あぁ、そうでした。その説明が主な目的でした。………コホン。では、ご説明させていただきます。手紙に書きました通り、情報を集め、要らない()()を処分する為に、ライラック商会という大きな商会を隠れ蓑に我らは活動しています。」


『そ、そうなの。凄いわね。』


「いえ、ライラ様のご指示に従ったのみです。……あの、最後の日に残された指令書には感服いたしました。あの短い時間で私に的確な指示を与え、それに加えて、転送用の魔法陣まで完成させるとは!」



………へ?そんな大層なこと書いたっけ?

たしか、元気に友達を作って過ごしてね。と、満月の日に軽いお手紙送ってね。と、悪魔憑きの子は魔法陣使って送ってね。位しか書いてないはずなんだけど……。



…………………………………もしかして、あれかな?王都の流行りと、ハルの近況の手紙のことをレポートに、友達使ってね、と言うことを、組織作ってね、と混ざった……とか?


いや、そんなこと多分……無いはず。


ちょっと、聞いて………みれねぇっ!こんな尊敬の眼差し向けられたら聞けないっ!無理!………諦めよう。


ありがたいことをしてくれたと思って諦めよう。情報戦に有利になったと思って諦めよう。うん。



「ライラ様。各団の団長だけ紹介したいと思っているのですがよろしいでしょうか?」


『え?……えぇ。構わないわよ。』



あぁ、いけない。ボーッとしてた。気を引き締めて、優秀な主人を演じよう!

下手こいてハルをガッカリさせたら、今との落差で殺されそうだしねっ!!…………ホントに有りそうだから怖い。



「こちらに。」


『ハッ』



少し開いた窓から音もなく、淡く吹いている風といっしょに、3人の人間が入ってきた。全員くるぶしまで隠れる、真っ黒な外套を羽織っていた。



「先程学校でお目にかからせて頂きましたが改めて、薄紅の薔薇団団長、ルナ・カラトリックにございます。」



そっか、バタバタしてて忘れてたけど、ルナもライラック商会の人なのか……。しかも、武闘派の。

こんなに美人で細い彼女が、武闘派なのは信じられないけど、ハルがそうしたのならきっとそうなのだろう。



「お初にお目にかかる……ます。月光の白百合団団長、キッドと申す……ます。宜しくどうぞ。」



と、後半微妙に敬語があやしくなってたのは、燃えるような赤髪を一房伸ばし、低く結び、金色の瞳を持った、とても元気そうな少年だった。……まだ、10歳かそこらだろう。私よりも背が低かった。



「私は群青のさざ波団団長、ライトリーフと申します。貴女様の美しい瞳に映ることが出来た素晴らしい今日この日を私は忘れないでしょう。」



そう言ったのは、白髪にエメラルドのような瞳を持った長身のモデルの様なイケメンだった。言葉の端々から女性を頻繁にタラし込んでいるのが分かる。………なんでだろう。私の周り、イケメン多いのに、みんな残念な感じなんだけど。






………というか、濃いなっ!?全員キャラ盛りすぎだろっ!?

あと、1番きになるのはみんなの髪の色と目の色ね!

『薄紅』って言ってるのに、なんで、青髪と紫目なの!?

『白百合』って言ってるのに、なんで、赤髪と金目なの!?

『群青』って言ってるのに、なんで、白髪と緑目なの!?


いや、合わせようよっ!?


混ぜたら丁度いいよ!?


……はい。これだけはどうしてもいいたかったんですよ。


………だって気になるんだもん。

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