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無音の令嬢  作者: お狐
2章 『無音』の令嬢
22/48

汚い私。

最近投稿が出来ていなかったので、今日は2話連続で投稿させていただきます。

「うおわっ!…………あ、あっれれぇ?おっかしーぞー?」



いや、なんであなたがそのネタ知ってるのよ?某名探偵くんのセリフだろ!



「お、おし。もう一回やるか?爆散とか、な、何かのま、間違いのは、は、は、は、は、は、は………」



《しば……》



「はぁ、もう規格外のやつだってことはよく分かったよ。………お前はその力をバラしたくないんだろ?あーしも知っちまったからには協力してやる。………まさか、ここまでやばい奴が来るとは思ってなかったけどな!………つーことで、帰っていーぞ。と言うか、あーしに心を落ち着かせる時間をくれ。」


『お世話になりまーす。失礼しまーす。』



私としてはラッキーだけど、先生からしたら爆弾抱えたようなものだものね。20歳くらい老けて見えたけど大丈夫かな?……………うん。きっと大丈夫だ!

老けても美人だったよ!先生!




☆☆☆☆☆




あ………見慣れない天井。



あー、人生に一度は言ってみたいけど、言いたくないセリフだわぁ。……まぁ、言えてないけど。


……ってか、ここどこ?

ホテル……かしら?なんだか、前世で見たイギリス王室が泊まっていた様な豪華すぎるホテルね……

私、こんなにお金持ってないわ……っじゃなくてっ!!



「ライラ様、お気付きになられましたか。お久しゅう御座います。」



焦って近くにあったボードを回収し、声のする方向に振り向いたわたしは、あまりの驚きに動けなくなった。


そこにいたのは、絶世の、と言う言葉が相応しい美青年だった。艶やかな烏の濡れ羽色の黒髪を一つに流し、透き通るように白い美しい肌、磨いたガラス玉のように透き通った黒目に忠誠心と言う名の赤々とした炎を揺らす………


『ハル……。久しぶりね。元気そうで何よりよ。』


「ライラ様は、女神のように神秘的でお美しくなられましたね。8年と123日と18時間32分42秒前は天使のように愛らしく、可憐でこの世の素晴らしく愛おしいものを一身に集め、慈悲の塊で愛の使いであるようなあまりにも優しい心根や、滲み出る賢者でさえおののく知性、また……」



え……こっわ。こんなキャラだったっけ?どんだけ時間を正確にカウントしてるんだよ?秒単位って……。

あと、私への賛美が途切れる様子もなく続いてるのが1番怖い。私そんな完璧な存在じゃないんだけど?


早く、話を戻さなきゃ(正気に戻さなきゃ)


『そっ!そうだ!ねぇ、ハル?あの、ライラック商会ってなに?と言うか、なんで私今ここにいるの?それまでの記憶がないんだけど……。』


「はっ!そうでした。ライラ様は、あのクソ王子……ごほん、リュカ王太子様が豚共……おっほん、ご令嬢方と話し、ライラ様を長い時間お待たせさせやがったお陰で、ライラ様は待っている間に、中庭の東屋でお眠りになっていました。その為、丁重にこちらのライラック商会所有のホテルにお運びいたしました。……御不快に感じられたのならば、申し訳ございません。」



あー。そう言えばそんな感じだった気がするなぁ。……誘拐されたんじゃなくてよかったよ。


……それよりも、なんでハルはこんなに不安そうな顔をしているのかしら?

私のことを考えて行動してくれたのに……



『ねぇ、ハル?どうしてそんな顔をしているの?』


「……?はっ!申し訳ございません!私の顔がお気に召さなかったのですね!?今すぐ顔の皮を剥ぎ整形して参ります!」


『まって!!いや、そうじゃなくてね!?『御不快に感じたのなら』って私のための行動をしてくれたのに、すごく不安そうにしてたから、どうしたのかなぁって!……だから、ハルの顔は私、凄く好きよ!とてもイケメンねっ!』


「………っ!あ、有難うございます……。」



………赤面?なんで?

………あっ!勢い余って変なこと言った!ちょ、まって、まってハル!?可愛すぎるんだけど!?赤面!?ほわぁ!?



………ふぅ。落ち着こう。一旦落ち着け私。

…………………………………………………………よし、落ち着いた。もう一回。



『どうして、そんなにも不安そうな表情をしているの?私にできることがあるのなら、相談にのるけれど……。』


「…………………………」


「…………………………」



沈黙ながっ!?



『ハル?もし言いにくかったら大丈夫よ?』




「………………………大変、大変無礼なことを私は心の底で、頭の片隅で思っていたのかもしれません。………ライラ様が、もう、私たち(悪魔憑き)のことなんて、どうでもよく思っているのではないかと……。不安に、思っていたかも……しれません。…………誠に申し訳御座いません。この様な自己中心的な考えをしてしまうなど、なんて愚かなことか。…………どうか、私めに罰をお与えください。ライラ様…………っっ!?」











私は、彼が言葉を言い終わるのに被せて、…………抱きしめた。



私がいけないのだ。私は何をしてるんだ。

ハルがずっと私のことを考えて、私に恩義を感じて生きてきたのに、私は一体何をした?


………私はどんな人間だった?こんなにも無責任なことをしている様な人間だっただろうか?


いや、今そんなことはどうでもいい。今すべき事は……



「ハルが、私のために、行動してくれた。それだけで、私には価値のあることなのよ?……ねぇ、ハル。私は貴方達(悪魔憑き)を愛しているわ。そう。愛しているのよ。だから、そんな不安そうな顔をしないで?」



あぁ、自分が嫌になる。

なんで、よくもこんなこと言えたわね?


でも、感謝してる。

そんな理不尽な貴方にも。





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