これが…先生?
「おらー、席つけー。うるせー奴には『火の玉』打ち込むぞー。」
そう言って、燃えるように赤い髪と目をした、とても……その、えっと、エロい女性が入ってきた。
………へっ!?もしかして、先生!?
めっちゃ口悪くない?みんな魔力持ちだから大抵が貴族だよ?てか、あの人も貴族?いや、礼儀作法なってなさすぎでしょ!格好も露出ヤバッ!
「ほらほら、先生。生徒が驚いてますよ。……みなさーん、この人は、本当に魔法撃つから命が惜しかったら気をつけてねー?」
後に続いて、緑色の髪と金色の目を持った、優しそうな男性が入ってきた。
……と言うか、本当に魔法撃つとかどう言うこと!?『命が惜しければ』とか言ってたよね!?え!マジで!?
「くっくっ。まぁ、いーじゃねぇか。静かになったしな!あーしは、フレイ・ストイックだ!……さて、餓鬼ども!よくうちに来てくれた!歓迎するぞ!あーしのクラスは毎年優秀にするからな!楽しみにしとけよ!」
「……いや、退学者も他のクラスと比べ物にならないじゃないですか………。ハァ。……あぁ、私はツェリー・サンシャです。皆さん、どうぞよろしく。」
いま、なんか不穏なことを呟きませんでした?ツェリー先生?
………うん。死んだわこれ。
☆☆☆☆☆
はい。つつがなくで先生の自己紹介が終わり、生徒の自己紹介がてら魔法の実技をやると言うことでグラウンドに移動しましたー。
……でも、この学校マジででっかいな。
移動で身体強化使うってどーいうことですかー。説明頼みます!、と思ってたら、うちの担任限定でした。ハイ。
「じゃ、試しに得意な魔法を、最大限の力であの的に打ち込んでくれー。あ、暴走はやめろよ?めんどーだから。」
「では、私からいかせてもらうわ!」
「おっ!威勢がいいのがいたな!名は?」
「ネクロン公爵家のアディールよ!」
「よし、じゃあやってみろ!」
「『ファイアライトニック』!」
へぇ……複合技ね。中級の『ファイアアロー』と『ホーリーアロー』の。難易度は上級よりの中級かしら?見栄えはするわね。魔力の運用はデタラメだけど。
「凄いじゃないか!オリジナルか!威力も申し分ない!」
「えぇ。的が真っ黒になってますね。これは、将来有望です。」
「勿論よ!私はアディールよ!」
「せーの!」「「「アディ様素敵!」」」
わー、赤青緑組の声援がすごいわねー。先生もすごく嬉しそう……でも、『最大限の力』って、私出しちゃっていいのかしら?まぁ、様子見ね。もしかしたら上級使う人いるかもだし。
……と思ってたら、中級寄りの初級ばっかりなんだけど。え?おかしくない?
ちょっと怖いけど、カラトリックさんに聞いてみようかしら?
カラトリックさん……。おっと、声出なかったんだ。
仕方ないので、肩を叩くことにする。
「ふぇっ!?ライラ様っ!?……こほん。はい。なんでしょう?」
え?何今の可愛い声。……聞かなかったことにしよう。
『あの、普通は中級寄りの初級魔法くらいしか使えないのかしら?』
「えぇ。大抵の人はそうですね。しかし、身分の高いものは魔力も多く、家庭教師を雇っている場合が多いため中級を使えるものもいます。……例外としては、リュカ王太子ですね。現在16歳ですが、既に上級魔法を使えるそうで、飛び級して今年卒業のようですね。歴代でもトップレベルだそうです。」
へぇ。そうなのね。魔法でも身分差が出てしまうなんて…。
それよりよ、リュカ様は本当に優秀なのねぇ。
「じゃあ、次はそこの紫髪!やれ!」
へぅっ!?私!え!どうしよう。
まだどのくらいのやつ使うか決めてない!……いいや、普通の中級にしよう!あんまり天災級とか使って学園に留まることになったらやだし。目立たないようにする方針で!
『いきます!『ファイアボール』!』
一応、技名は書いておくことにする。
……あんまり、探り入れられるとボロを出しかねないからね……。
ぼんっ!と表面を焦がすくらいに威力を調整して撃った。
うん。中々にいい感じね!
「へ!?あの女が中級を使えるなんて!?」
ふふん。縦ロールが悔しがってる。……私が全力を出した姿を見せてみたい気もするけど、我慢我慢。
「…………すまない。もう一回撃ってもらってもいいか?」
へ?何かしくったかな?すっごい真顔してるんだけど……。まぁ、やってみれば分かるか。
『ファイアボール』
うん。さっきと同じ力加減でできた!上出来よね?大丈夫よね?
「……………なぁ、お前、名は?」
『ライラと申します。』
「あぁ、例の……。」
……やっぱりまずった?てか、『例の』って何!?怖い怖い。なにがって?……顔が怖い。
「ライラ。………お前、本気出してないだろ。」
…………へ?




