急展開
忙しすぎて、昨日あげることが出来ませんでした!すみません!
暴露したから、活動がしやすくなるな〜
学園は飛び級があるらしいから頑張って早く卒業できるようにしないと!
冒険が私を待ってる!!
……さて。今までは魔法学は基礎的な知識ばかりだったけど、いよいよ実践!
早くぶっ放して学園に入学を認めてもらおう!
……その前に他の科目もやらなきゃだけどね。
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「王太子殿下もライラ様もお元気そうで何よりですじゃ。」
魔法学の先生は仙人みたいな人です。
とても優しくて、昔は王国騎士団の筆頭魔術師として名を馳せていた人です。(本人談)
しかし、本名はだれも知らないんだとか。
「ああ。」
「ごきげよう、老師様。」
「今日は実践とのことで、お二人とも魔法についてはどの位の技術がありますかな?」
「私は、初級は基本属性は全て使えます。光魔法は中級までですね。」
「なんと、その年でご立派ですな。ライラ様は?」
「私は、全て中級まで使うことができますわ。」
「あはは、面白い冗談だね。魔法の難しさは初級、中級、上級の順番だよ?」
中級でも、この反応ですか。上級とか、天災級とか言わなくてよかったぁ。
というか、リュカ様、私を舐めすぎでは?
「ほっほ。それなら、見せていただけますかな?」
お?老師様は割と信じてくれてる!これは、本気を出さねば女が廃る!
「行きます!」
ファイアーボム
ボルティック
アースランサー
アイスショット
ホーリーアロー
アイテムボックス
どれも中級の中でも高いレベルの物だ。
とくに、風魔法のボルティック、水魔法のアイスショットは上級魔術師への第一歩だ。
「「…………」」
「…………ほう。ほうほうほうほう。これは素晴らしい!素晴らしぞ!ライラ様!儂の弟子になるつもりはありませんかの!?きっと、素晴らしい魔法師にして見せましょう!」
「へっ!?いやいやいや、ライラは王宮に住んでいるんですよ!?」
「えっ!本当ですか!行きます!」
「えっ!」
「それでは行きましょう!荷物はどれほどありますかな?」
「アイテムボックスに全てまとめてあります。あとは、お貸し頂いているものです。」
「えっ!いや、違う!あれはプレ「ほう、それなら話は早い!ちょっくらエティに報告に行ってくるですじゃ。」
「エティ様?」
「あぁ、王のことですじゃ。では、少々お待ちを。」
「わっ!テレポート!上級中の上級の時空魔法!素晴らしい!しかも、魔力操作も完璧!凄い!」
「えっ!そこ!というか、ライラは本当に行ってしまうのか!?」
「はい!修行してまいります!きっと強くなって見せますよ!」
「いや、ちょ「ほう、それはいいことですじゃ。それでは行きましょうか。」
「はい!あっ!少々お待ちを。………リュカ様。申し訳ないのですが、この紙をハルに渡してもらえませんか?」
「えっ!?うん!?」
「ありがとうございます。……「いや、待っ」老師様、準備が整いました。」
「それではいこうかのぉ。」
「お願いだから、私の話を聞いてくれっっっ!!!」
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《リュカ目線》
本当に行ってしまった。
なんども、2人の会話の間に話そうとして、止めようとしたのに。
ライラの腕を掴んで、ここに居るよアピールもしたのに。
私がライラに一目惚れしたことは本人も知っているはずだし、しっかりと私が惚れている旨を毎日伝えてるはずなのに……。
しかも、プレゼントとして渡していたライラの私室にあるものが、備え付けの貸し出しているものだと思われていたことがさらにショックだ。
……というか、老師は本当に何者なのだ?
ライラが心配だ。心配で心配で死にそうだ。
全く、お父様は何をしていらっしゃるのだろうか。
なぜ止めてくれなかったのか!!??
………いや、ライラに自分の声すら届かず、気持ちも伝えられなかった自分がいけないのはわかっている。
……分かっているんだ。
……………にしても、決断早すぎなかったか?
………あれ?私は、特に悪くない気がしてきた。
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《王様目線》
「エティ、ライラ様を儂の弟子としてもらっていくぞい。……あぁ、王太子殿下に魔法を教える件については無しにしてもらえるかのぉ?」
「……………あぁ。……はっ!?老師!?いったい何を言っているんだ!?」
「了承は得ましたぞ?……という事で、さらばですじゃ。」
「ちょ、待っ………!」
ライラはすごくとても連れ戻したいが、老師は私の幼い頃の先生である。正直、底が知れないため、下手なことをしたくない。
「リュカ、すまぬ。」
不甲斐ない父を許しておくれ。