ドッキリ大成功!
先程誤って、「淡白少女の異世界無双」という執筆中のものをこちらに掲載してしまいました。
「ん?なんかおかしくね?」と、思った皆様。
申し訳ありませんでした。
あれから、私は王にどのようなことに興味があるかを聞かれたため、魔法と薬草と答えた結果、王の薬草園の管理を任された。もし、枯らしてしまっても構わないと豪快に笑ってくださったが、責任は凄く凄く重大だ。
と、言うわけで私は庭師のルイに薬草の育て方や、活用法、保存方法などを教わりつつ、王子達とともに勉学に励んだ。
ある程度私が王宮に馴染んできた頃、私はある決心をした。
王とリュカ様に私が魔法により、喋ることができると明かすことだ。
正直、一々紙に書いて意思を伝えるのはかなりめんどくさい。
それに、このまま声が出ないことによって王族に心配をかけ続けるのも申し訳ないと思う。
女は度胸!誠意には誠意を返すべきだ!!
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第1ターゲットリュカ様発見!
よし、話しかけてみましょう!どれだけ驚くのか見ものですね!(いや、驚かせるのがメインだなんて思っていませんよ?)
「リュカ様!ごきげんよう!」
「ん?ああ、ライラか。おはよう、良い朝だね。君の声は小鳥のさえずりのようで可愛らしいね。……………………………………………………ん?えっ?声?なんで声?小鳥?え?ごきげんよう?リュカ様?あれ?え?………………………………………………………………………うん。おはよう!」
「ええ。おはようございます。」
「…………………………っぁっ!!ライラが!ライラが喋ったーーーーーーーーーーっっ!」
……思ったより驚かせてしまったかもしれない。しかも、『ク○ラが立った!』みたいになってるし。
しかもなんか私のことを抱えて……?抱えて?なんで抱えられてるん?
「父上ーーーーー!ライラがー!!ライラがっっ!」
「ちょ、リュカ王子、なんで私を抱えながら、私の名前を叫び、爆走してるのですか!?」
あっ!だめだ。もう、話通じないわ。揶揄い過ぎたかもしれない。
宮仕えのお貴族様とか、使用人達が死ぬほど驚いてるよ?
王太子として大丈夫かな?
「リュカ!お前が急にトチ狂ったと私のところに使いが来たぞ!一体どうしたんだ!?」
「父上!!ライラがっ!ライラがごきげんよう!小鳥なんです!愛らしい、可愛い!天使!」
「いや、本当にリュカ大丈夫か?落ち着け!?突っ込みどころは多すぎるが、何故ライラ嬢を何故抱えてる!?あと、何を言っているんだ!」
「リュカ様は、私が話しかけたところ、驚きすぎて凄く動転してしまったようです。申し訳ありません。」
「なんだ。そんなことか。リュカ、王太子として話しかけられたくらいで動揺するな!いくら、声の出ないライラ嬢に話しかけられたからと言って………………………………………………ん?声が出ない?ライラは?……っっ!ライラ嬢が喋ったーー!!!」
「ちょ、お二人とも!落ち着いてくださいっ!」
「「喋ったーーー!」」
「あーーもうっ!」
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騒動を納めるために小一時間かかりました。
王太子はよく分からないことを叫び続け、王は泣き続けました。
………人をあまり揶揄いすぎるのは、やめようと思いました。はい。反省しています。すみません。
「……で?ライラはなんで私達に話せることを黙っていたのかな?」
わぁ。キレていらっしゃる。どうしよう。
「いえ、私が声が出ないのは変わりありません。」
「……そうか。魔法か。」
「流石陛下。ご慧眼でいらっしゃる。私は魔法という技術を学び、魔力の流れをつかんだ結果風魔法と魔力による伝達を合わせることにより、擬似的に声を出すことを可能にしたのです!………よって、隠していたわけではないので怒らないでほしいです。リュカ様。」
「…………はぁ。怒っているわけではないのだよ。ただ、私達はそんなにも頼りないかい?魔法に関する知恵なら、いくらでも一緒に考えたのに。」
うーん。頭に直接伝えるタイプの魔法は既に開発していたため、さして難しくなかったからだ、とは言いにくい。
「いえ、声の出ない私のことを特に気にかけてくださっていることを知っていたので、1人で乗り越えることによって、その……安心して欲しかったと言いましょうか……言葉で表現するのは難しいですが、そのような理由です。」
嘘は言ってないよ!!
「「……っっ!」」
「そうか。そう言われてしまったら何も言えないじゃないか。」
そう言って、王とリュカ様は幸せそうに破顔したのだった。
………ちょっと罪悪感があるなぁ。
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