ツラミ
こくり。
私は頷くしかなかった。
いや、とてもありがたいことだって分かってるよ?分かってるけどさぁ、まじで、荷が重いし、私の将来設計が崩れる。
「そうかそうか。よかったよ。……………さて、ブランシェット公爵夫人。明日の10の鐘に謁見の間に来てもらおうか。……そしてライラ。家財をまとめて、これから王城に来なさい。きちんと護衛騎士は残していくから安心しなさい。」
「あ!それなら、私も残ります。手伝いにもなると思いますし。」
……えっ!?荷物をまとめるのは大切な物は時空魔法にまとめてるからすぐに終わるし、構わないけど、王子が残るって……えぇ〜めんどくさい。
「これ。リュカ。王族が残っていたら行動がしにくくなるだろう。今日は騎士に任せておきなさい。」
「……はい。分かりました。」
あ〜よかった。色々とね♡
ちょっと、予想外のことは多すぎたけど、復讐は母娘の真っ白な顔を見れば完璧にできたって分かるし、少し困るけど、当分の生活基盤は確保できたし。
まぁ、上々の成果かな?
「では、儂はこれで帰るぞ。」
「では、ライラ。城で待っていますよ。」
パタン。
ドサッ。
扉が閉まると同時に母(笑)が崩れ落ちた。
「………………………………あ、あんたがっっ!あんたが生まれてきたのがいけないんだっっ!あんたさえいなければ、家族3人で幸せに暮らせたのに!!この、悪魔め!」
「なんで、こんなに可愛いわたしが、あんたみたいな地味ブスよりも悪いみたいにならなければいけないの!?全部あんたがいけないんじゃないの!?」
似た者母娘が似たような口調で私を罵倒し始めた。
……というか、ソフィアってもっと子供っぽい口調じゃなかったっけ?……化けの皮が剥がれただけか(笑)
「やめなさい。この場において、私は王の名の下ライラ嬢を守るという仕事が課せられています。これ以上ライラ嬢に向けて何かをするのであれば、切り捨てますよ?」
「「っっ!」」
おーー!かっこいい!
シルバーグレーのオールバックの髪に鷹の目のような鋭い眼光。
イケオジだ!流石王に仕える護衛騎士!
………こんな人が私の周りにいてくれたら、なにか変わっていたのかな。
まぁ、そんな、たらればを、考えても仕方がないか。
さぁ、これからの方針を考えなくては!
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