シーン5:蛮族の波をかきわけて
飛空艇の小型サイズを利用し、川の流れに乗じてこの場を脱出しようとする冒険者たち。 “星のかけら号”が静かにエンジンを回し、上空の蛮族たちへ動きがわからないようにゆっくりと川へ進路を取る。
飛空艇が移動を開始してしばらくは上空からの動きはなく、何事もなく湖の分岐点までたどり着き、うまく川へと流れ出し――。
GM:このまま脱出できるかもしれない、と希望を持った矢先、再び船艇を強い衝撃が襲います
魔動技師@GM:「気づかれました! こちらに向かってきます!」
ズヴィスター@GM:「“星のかけら号”、浮上! 限界まで飛ばせ!」
GM:水面を割いて船首を空へと突き出した“星のかけら号”から、あなたたちは陰った空を見上げることでしょう。視界に広がるのは、両手ではよほど足りない数の蛮族の姿
GM:歪な翼を曇天の空にはためかせ、“星のかけら号”の出現を今か今かと待っている様子です
GM:彼らは船底にぶら下がっているマギスフィアには目もくれず、飛空艇本体だけを執拗に狙ってきます。船は今のところ間一髪のところで回避を続け、致命傷にまでは至っていませんが、早急に対処が必要な状況であることは明らかです
アンス:「いっぱいから両手じゃ足りない程度に減ったね、重畳重畳」
ズヴィスター@GM:「数を減らしてくれ! このままじゃ避けきれない!」
ティオ:「どうにかしないとこのままでは危ないですね」
トトリテ:「うむ、では打って出るとしようか」
バアム:「やはり挑まれた戦いは受けなくてはなりませんか!」
クレア:「はい! がんばりましょう!」
GM:“星のかけら号”が安全に逃げ切るために、あなたたちはまず、この魔物たちの大軍を蹴散らさなければならないでしょう!
GM:ということでミニゲーム(?)です。 “星のかけら号”に群がる300体の魔物たちを追い払い、退路を確保しましょう
GM:「冒険者レベル+筋力B」で判定、目標値は16。成功すれば無傷で魔物を船から引きはがすことができます。失敗した場合、魔物を引きはがすことはできますが、交戦の際に「2d+7」点の物理ダメージを負ってしまいます
GM:PCたちが全員この判定を振り終わった後「残っている魔物の数/5(端数切り上げ)」点の物理ダメージが飛空艇に入ります
リタ:だいぶいっぱいいた
ティオ:さんびゃくたい
アンス:まさか私の両手の指が合わせて280本あるとは
リタ:体がほぼ指では
GM:化物かなにか?
バアム:妖怪かな
GM:このイベントは累計達成値が300になったターンで終了します
GM:ああいや、筋力じゃなくてもいいか。任意の能力値を使って構いません。練技も乗せて構いませんが、判定1回ごとにかけ直してもらいます
クレア:まぁ任意なので知力パンチでいきましょう。溢れる知性で返り討ちにしてやる
ティオ:器用パンチかなぁ。パイルをしまってサーベルで器用にはがしていこう
アンス:筋力にマッスルベアーを乗せるのが一番高いけど、まあMPつかいたくないし器用か知力で行くか
リタ:私も器用パンチだなあ
バアム:筋肉でいこう
トトリテ:トトさまは精神でいこう どうやって引っぺがしてるのか想像つかねえな?
GM:気迫的な……?
ティオ:食べるぞ!! 的な
GM:もう、わっさーって感じで来てるので、ちぎっては投げちぎっては投げてください
クレア:2d+7+5 知力パンチ SwordWorld2.0 : (2D6+7+5) → 9[3,6]+7+5 → 21
アンス:2d6+7+4 器用にペガサスでひっとあんどあうぇい SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 8[4,4]+7+4 → 19
リタ:2d6+7+4 器用パンチ SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 12[6,6]+7+4 → 23
ティオ:2d+7+4 器用アタック SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 9[6,3]+7+4 → 20
トトリテ:2d+8+4 食欲神拳 スピリチュアルの型 SwordWorld2.0 : (2D6+8+4) → 5[1,4]+8+4 → 17
バアム:2d+4+7 お料理奥義 筋力パンチ SwordWorld2.0 : (2D6+4+7) → 7[6,1]+4+7 → 18
GM:6ゾロ出たからリタさんの達成値倍にしましょう。1ゾロ出したら0扱いで
リタ:C(21+19+23*2+20+17+18) SwordWorld2.0 : 計算結果 → 141
クレア:騎獣くんも加勢して振ってくれません?(
バアム:メカジール出動だ
アンス:スト様が叩き落す
トトリテ:【メカジールのテーマ】
リタ:www
ティオ:まだメカじゃないよ?
バアム:おかしい、流れないぞ!
リタ:BGM入ってるのかと
バアム:歌:水木一郎
クレア:豪華
トトリテ:こうすることでGMに圧を掛けます(?)
GM:騎獣は「騎獣レベル+騎手の任意の能力値ボーナス」で判定しましょう
アンス:+私の器用で判定しよう
トトリテ:敏捷で行ってみよう 数値変わんないけど
アンス:2d6+6+4 SwordWorld2.0 : (2D6+6+4) → 7[2,5]+6+4 → 17
トトリテ:2d+8+4 ハイスピードジールくん SwordWorld2.0 : (2D6+8+4) → 9[6,3]+8+4 → 21
リタ:C(141+17+21) SwordWorld2.0 : 計算結果 → 179
トトリテ:これが自爆特化型のオイラ……
クレア:つよいぞジールくん
リタ:自爆しちゃだめですよう
ティオ:自爆しないでー
クレア:ラカムゥゥゥゥ!
バアム:ラカムスタンプを貼るんじゃない
リタ:じゃあステラスタンプで……
GM:【メカフラジールのテーマ】
(※『逆転裁判』シリーズより、大江戸戦士トノサマンのテーマを流すGM)
リタ:ほんとに流れた
ティオ:本当にはいった
バアム:流れたぞ
トトリテ:『ゆけいフルゥよ! こうなんか、ガッといってバッて感じで! ゴー!』
フラジール:『ウォォー!!! 世界に生身を望まれていない気持ちが分かるかーッ!!!』
リタ:『どういうことですかー!? フラジールさん生身でいいですよー!?』
GM:C(300-179) SwordWorld2.0 : 計算結果 → 121
GM:C(121/5) SwordWorld2.0 : 計算結果 → 24
GM:船に14ダメージ
GM:あなたたちはバッサバッサと敵を切り払い、あっという間にその数を半分にまで減らした!
GM:では2巡目どうぞ
リタ:2d6+7+4 再び器用パンチ SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 5[3,2]+7+4 → 16
クレア:2d+12 これは実質逆転BGM SwordWorld2.0 : (2D6+12) → 7[4,3]+12 → 19
バアム:2d+4+7 秘儀! バームクーヘンッ!! SwordWorld2.0 : (2D6+4+7) → 7[2,5]+4+7 → 18
トトリテ:2d+8+4 食欲神拳インテリジェンスの型 SwordWorld2.0 : (2D6+8+4) → 9[3,6]+8+4 → 21
ティオ:2d+7+4 器用アタックリターンズ SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 7[1,6]+7+4 → 18
アンス:2d6+7+4 今度は知力だ SwordWorld2.0 : (2D6+7+4) → 2[1,1]+7+4 → 13
アンス:頭が回らない
バアム:おっと
リタ:おう
ティオ:おう
アンス:2d6+6+4 スト様助けて SwordWorld2.0 : (2D6+6+4) → 8[3,5]+6+4 → 18
フラジール:2d+8+4 GOGOメカジール! 器用! SwordWorld2.0 : (2D6+8+4) → 8[4,4]+8+4 → 20
リタ:C(16+19+18+21+18+0+18+20) SwordWorld2.0 : 計算結果 → 130
クレア:剥がし終わるのには足りたかな?
ティオ:たりてますな
GM:2d+7 アンスんダメージ SwordWorld2.0 : (2D6+7) → 5[4,1]+7 → 12
アンス:ごふぅ、いたいいたい
バアム:「大丈夫ですかアンス!」
アンス:「問題無い問題無い……ありがとうねストレリチア」 スト様の蹄に沈んだ蛮族
GM:悲鳴と血しぶきが上がる海原を引き裂いて、“星のかけら号”とあなたたちはボロボロになりながらもどうにか荒波を抜け出します。アンカーにけん引されたマギスフィアがまだぶら下がっているのが不思議なくらいです
GM:津波のように押し寄せてきた魔物たちは粗方叩き落としましたが、まだ後方にあるいくつかの影が追跡を続けています
フラジール:『ウンボラーッ! ア゛アーッ!!! デストローイ゛!!!(やけくそ)』
GM:フラジールくんの後方からボイス付きのテーマ曲が流れてくるかのような八面六臂の大活躍です
バアム:「そうですか。オルアアアアァァァッァッ!!」 蛮族の顔面を掴んで投げ飛ばす
リタ:「ふう……片手で足りそうなくらいに減りましたっ!」
クレア:「はぁ……はぁ……と、とりあえずこれで一山越えまし……まだいますね!」
アンス:「減った減った……うん、多分減った」
ティオ:「流石にこの数は滅入りますね……まだ後ろから来ていますが。」
トトリテ:「ぬはは! お代わりには尽きぬな!」『ゆけいフラジール! あのアレで美味いことアレをするのだ!』
冒険者たちの消耗を船内から見ていたワシリーサが、回復の手伝いに甲板へ上がってくる。その姿を認めたためか、はたまた別の要因か、ドラゴンに似た巨大な魔物の上で何者かが立ち上がった。
強い風に黒のローブをはためかせ、襟から流れていく白銀の髪は別個の生き物のように妖しくうねる。甲板の上から確認できるその相貌は、冒険者たちが数か月ぶりに見た顔で、いつも挨拶を交わしている顔。
ワイス@GM:「……見つけた」
クレア:「あ、あの時の!」
アンス:「おやまあ」
トトリテ:「ぬははは! ゆけいゆけい……む? ワッさんがもうひとりだぞ」
リタ:「ワシリーサさんにそっくりな人……」
バアム:「あれは、古本屋で会った……」
アンス:古本屋でナンパした人……
GM:アンスんがナンパに失敗して更に追いかけたけれど逃げられてしまった人
バアム:悪質なナンパだ
GM:見間違いでなければ、以前にワイスと名乗った女が魔物の上に立っています。おそらくは、この軍勢を指揮しているのも彼女なのでしょう
GM:ドラゴンに似た魔物はスピードを上げ、“星のかけら号”との併走を始めます。後に続き、後方で待機していた魔物たちもあなたたちのほうへと迫ることでしょう
アンス:「古本屋の次がドラゴンの上とかちょっと差があり過ぎて酔いそうだねぇ……」
ティオ:「ワシリーサさん、船内に戻ってください。」 そういって構えとこう
ワイス@GM:「わたしが再び受肉したのだから、お前が復活していないとは思わなかったけれど!」
GM:ワイスはワシリーサに対して赤い瞳を細め、愉快そうに口端を歪ませます
ワイス@GM:「……ゆくゆく、あなたたちとは妙なところで縁があるようですね」
ワシリーサ@GM:「あなたがみなさんの言っていた、そっくりさん……わたしと会ったことがあるの!?」
リタ:「もしかして、死の前後……? 記憶があいまいになるって言ってた……」
ワイス@GM:「……フフ、ハハハ! そう、あなた記憶がないの! そう、そうよね、だってあなた死んだんだもの!」
ワイス@GM:「五十年前にわたしが殺したのだもの!」
クレア:「!」
トトリテ:「なんだと?」
ワシリーサ@GM:「あなた、何をするつもりなの! わたしを殺したのがあなただっていうのなら、五十年前の再現をしようとでも!?」
ワイス@GM:「さあ、どうかしら? それよりも思い出してごらんなさい。あなたが五十年前、なぜわたしに殺されたのかを」
ワシリーサ@GM:「そ、そんなの覚えてないわよう……!」
ワイス@GM:「思い出せないのなら、五十年前の再現をすることにしましょう。――あなたの死をもって!」
GM:ワイスがひらりと手を挙げたのを合図に、魔物たちが“星のかけら号”へと迫ってきます
リタ:「それは、ダメです! ワシリーサさんを死なせることも、五十年前の再現もさせません!」
バアム:「(アンス、戦闘の準備を)」みたいな目でアンスんを見よう
GM:魔物の体当たりで“星のかけら号”が大きく揺れた隙にワイス自身は魔物の頭上から軽やかに飛び降り、そのままティオのガードをすり抜けてワシリーサへと肉薄します
ワシリーサ@GM:「きゃあ!」
GM:小さい悲鳴とともに金属音が鳴り響き、ワイスの手が跳ね上がります
GM:白と黒と、ふたりの女。彼女たちの白い手には鏡合わせのようにやや不釣り合いなショートソードが握られています
ワシリーサ@GM:「……ちょっぴり頭の中がごちゃごちゃだけど……あなたのこと、止めなくちゃっていうのだけはわかるわ!」
ワシリーサ@GM:「こっちのことは気にしないで、魔物たちのほうをお願い! じゃないとこの飛空艇が落ちちゃう!」
リタ:「で、でも……」
アンス:「……とっとと片付けて戻ってこよう!」
リタ:「う、うん、わかった、お兄ちゃん!」
ティオ:「すぐに戻ります!」
トトリテ:「ぬはは、まかせい!」
ワシリーサ@GM:「おねがいね!」




