表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の探偵  作者: 猫平
10/15

二人の馴れ初め



友則と晴乃はカドタクリーニングの応接間で待機していた。晴乃は何やらそわそわしている様子だ。それに相反して、友則はふかふかのソファに深く腰掛けて過去を追想していた。


昔からアイツは頭が冴える男だった。第一印象は根暗な、いけ好かない奴だった。寡黙で大人びた目つき。自然と友達は少なかった。


そんなアイツが俺に初めて掛けた言葉といえば…


「…何してんの?」


だった。今思えば実に彼らしい。思わず頬が緩む。


あの時の俺たちは中3、受験のストレスからちょっとしたイタズラをしていた気がする。それも生徒指導室行きのレベルの。その時の返答も実にユーモラスだった。


「…それじゃすぐバレるだろう。あれとそれをこうしてみろ。」


この指示に従った結果、その事件は犯人が見つからないまま卒業を迎えた。それ以来、友則は雅臣のことが気に入った。いつの間にか腐れ縁になり、今となっては大学のサークルで仲良くなった後輩と共に探偵なんてやっている。


「……ふ。」


思わず笑みを漏らすと、横から突き刺さるような視線を感じた。


「どうしたんだい。晴乃ちゃん?」


「それはこっちのセリフですが…いえ、何でもありません。」


あまりそんな諦めたような目で見ないでほしい、というのが友則の本音であったが、どうせ言ったところで改善されることはないだろう。


奇妙な沈黙が室内を支配する。友則が居心地の悪さを感じ始めた頃、見計らったかのようにノックの音が鳴り響いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ