プロローグ
夕焼けの森の家の中。
神族の男「まだか。」と魔族の女に言う。
魔族の女「出来ました。」とそこには、魔方陣が床に描かれている。
神族の男「そうか、おいで。」と男の子を呼ぶ。
その時、壁の向こうから複数の兵士の叫び声が聞こえた。
なぞの兵の隊長「居たか。」
なぞの兵士2「いえ、こっちには居ません。」
なぞの兵の隊長「どこに隠れやがった。」と声を張り上げて言った。
男の子「えっ!」とビックリして大きな声を出した。
その瞬間、口を押さえられ、抱き抱えられた。
たなぞの兵の隊長「おい、いまこの壁の向こうから声がしなかったか。」
なぞの兵士2「確かに、聞こえました。」
なぞの兵士3「ちょっと、どいて下さい。今、この壁を調べます。」と言う声が聞こえる。
それを聞くと、神族の男は、急いで男の子を抱き抱えたまま魔族の女の所に行く。魔族の女の所に着くのと同時に、魔法で、隠されていた空間を見つけたと話す声が聞こえる。
なぞの兵士3「この壁の向こうに魔法で出来た空間が在ります。」
なぞの兵の隊長「そうか。」と言う声が聞こえる。
神族の男「クソ。もう、ばれた。急いでやるぞ。」
魔族の女「えぇ!」と言うと、男の子を魔方陣の中央に置き、魔力を魔方陣に流し始める。
そのとき、爆発音が聞こえ魔法で造られた壁を壊して一気になぞの兵士と、その兵士の隊長が中に入って来た。
そして、次の瞬間に魔方陣に魔力を流す。3人を捜していたなぞの兵の隊長「させるな。2人をやれ。」と声を出し、それを聴いた複数の黒い鎧やローブを着たなぞの兵士は、神族の男と魔族の女に斬り付ける。
神族の男と魔族の女は、魔方陣に魔力を流す。
『ザシュ。ザシュ。』
神族の男・魔族の女「クッ。」と声が出るが、致命傷ではなかったため斬られた所から血は出ているが。まだ、魔力を魔方陣に送り込んでいる。
なぞの兵の隊長は魔方陣の中央に居る男の子に向けて魔力で作った氷の塊を放った。
『スパッ。』
男の子はその氷の塊を避けようとしたが、避けきれず背中をかすってしまった。
男の子「痛い。」とそのかすった事で出来た傷の痛みから声を出した。
そのとき男の子の目の前で神族の男と魔族の女が刺された。
『グサッ。』
神族の男・魔族の女「ガハッ。(ウッ)」と声を出すが、2人は力を込めて、魔力を魔方陣に流した。
その瞬間、魔方陣が光りだす。
神族の男と魔族の女は光りだした魔方陣の男の子に向って何か言っている。
男の子「ヤダッ!お父さん。お母さん。ボク……」と神族の男と魔族の女に言う。
神族の男・魔族の女は男の子の父と母で男の子に「駄目だ。(駄目よ。)」と言うと、男の子に背を向け。さっき、氷の塊を放ったなぞの兵の隊長が今度は複数の氷の塊を放っていた。その氷の塊から自分達の子供を護る為に身体で、複数の氷の塊を受ける。
『グサッ。グサッ。グサッ。グサッ。』
なぞの兵の隊長「チィ。お前たち早くその2人にとどめを刺せ。」と命令をした。
なぞの兵士「ハッ。」と言う。そして、とどめを刺すためにもう一度刺した。
『グサッ。』と刺された2人。
2人「男の子なんだ、泣くんじゃない。そして、つよく生きろ。(強く生きるのよ。そして、私達の事は忘れないで。)」と言い終えるのと同時に魔方陣の光が強くなり辺り一面を真白に染め、光が収まると男の子はきえていた。
なぞの兵の隊長「チィ!子供を逃がしたか。まあ良い何所に逃がしたか分からないが子供1人では生きては生けまい。」と言うとなぞの兵士達に後の事を任せて姿を消した。