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悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
バーレン
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封魔

ハイテンションの騎士団と共に猫人族の領地に踏み込んだ。

予めノアルから盗賊たちのアジトの情報は得ている。

思ったより大猿族領に近く徒歩半日で到着するような距離だ。


何も遭遇することなく目的地に近づくことが出来た。

敵が俺たちの侵入に気付いて遭遇戦になる事も覚悟していたのだが

その心配も無かった。


「しかし、何か妙だな」


俺が(いぶか)しむように呟く。


「確かに何か妙な気配がします」


ボナディアは気が付いている様だ。


騎士団の隊列を予定通りに組み替えるが

その際に念のためアストレアを遊撃部隊に組み込み

目的地周辺の哨戒に当たらせる。


「敵を発見次第殲滅しても良いのでしょうか?」


「ああ、構わないが敵が強そうなら無理はせず

報告してくれれば良いから。

 その時は俺が駆け付ける」


「そこまでして頂くても大丈夫ですが敵が手に余り

無力化出来ない場合には

 止むを得ない処置を施しても構わないでしょうか?」


「えっと、生命の停止措置ってことだよね?」


「そう言う事になるかと」


「自分の命を第一に考えて行動をした結果であれば仕方がないかな」


「はい、可能な限り無力化し拿捕するように心がけます」


思った以上にアストレアは好戦的な性格の様だ。

その性格は説教の時だけだと思っていた。

好戦的な女性は苦手だと思ったのは秘密だ。


「ちょっと待ちな。

 その人数で大丈夫なのかい?

 そうだね・・五箇所ほど・・妙なところがあるね」


アグラットが俺に注意を促す。

彼女に言われ魔法で探索すると確かに五つの妙な気配がある。

その中心に当たる部分が敵の本拠地と思しきば場所だ。


「北に1つ、東西に一つ、南東、北東に一つの計五か所か」


「たぶん、あれだね・・・魔族封じ」


アグラットが敵の策を見抜いたようだが魔族封じとは一体何なのか俺は知らない。


「まあ単純に言えば魔法が使えないってことさね」


ペンタグラムを描くように特殊な魔石又は魔鉱石を配置すると

その効果により魔法が行使できなくなる。

魔素の相互干渉により発動しないのと同じ原理らしい。


「じゃあそこを先に叩くか」


「旦那様は予定通り敵の本陣に向かっておくれ。

 魔封じの結界の拠点は騎士団に叩き潰してもらうさね」


ここに来て急ではあるが再び騎士団の編成を行い

結界の拠点を叩いてもらうことにした。

拠点にも敵の備えはあると思われるが結界の中から叩くわけではない。

外から急襲すれば問題なく魔石の回収又は破壊は十分可能だ。

敵兵と思しき者も数は少ないようだし問題はない。


「そうだね、では騎士団を四つに分け遊撃隊と結界の基を潰して貰おうか」


敵の本陣に乗り込む人数は少なくなるが問題はない。

俺がいるのだ。

誰ひとり傷付けられることは無い。

誰にも指一本触れさせないし近づけさせない。



当初の予定とは大分変わるが大福たち、それにノアルに

騎士団及び遊撃部隊を指揮してもらい結界の拠点を叩く。

叩いた後、彼女たちには合流しもらい敵本陣を包囲してもらうことにした。


アグラットとメルテには一定の場所で待機してもらい

不測の事態に対処してもらうことにする。

又退路の確保も担ってもらう事にした。



部隊編成を終え早速行動に移る。

最初に取り決めた作戦とは違うが

俺が先頭に立ち敵本拠地に乗り込んだ。



敵拠点は廃村の様な所だ。

古い家屋の様なものが立ち並ぶが生活感はまるで無い。

しかし人の気配は至る所にある。

恐らく盗賊連中だ。

人数にしておよそ・・・ゲッ!

多い、多過ぎる・・・3000くらいか?


これだけの人数どうすれば・・

牢獄が溢れないか心配になる。


正直、倒すのは難しくはない。

牢獄の管理者であるプリズナーが受け入れてくれるかどうか。

そちらの方が心配だ。


・・いや、待てよ。

・・全員が盗賊か?

・・そうじゃないよね?

・・たぶん、違う。

・・普通の住人もいるかも?

・・そう、盗賊以外もいるはずだ。

・・そう思うことにしよう。


牢獄の心配をするとは『捕らぬ狸の皮算用』の様なものだ。

捕まえてから心配することにしよう。





さて、まずは交渉から始めるか!!!


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