錯覚
投稿の順番間違えました。本日投稿2話目です。
申し訳ありません。
どうしてこうなった。
俺はスケベなんだぞアピール失敗か?
何処だ、どこで間違えた・・・
後悔先に立たずと言うが、そのようなものは立てたくなかったのだが。
色んな意味で色んなモノは立てたくないのだ。
ある意味贅沢な悩みではあるが、前向きに様々な角度から
再検討を施し、次策に備えた方が良いだろう。
しかし、団長は何を考えているのかサッパリ分からない、理解不能だ。
だた、女性の心理は複雑で繊細であると聞いた事がある。
と言うことは粗野で自堕落な俺には、理解をしようとする行為そのものが
やるだけ無駄と言う事だろう。
考える事をやめよう、そのことより重大な事が差し迫っている。
苦しいときのハチ頼みだ。
俺の限界まであと残された時間がどのくらいあるのか、それにより
今後の行動を決めることにした。
『肉体的にはまだ十分余裕があります。』
あれ?
かなり、俺の御立派さんがヤバそうなんですけど・・・
『女性の粘着により、精神状態が逼迫しています。
それに伴い身体の方も逼迫している感覚に陥っているようです。
つまり、思い込み・錯覚です。
マスターの願望が感覚を麻痺させた結果だと推測します。
よって、マスターの心配している状態にはならないと判断しますが
自我の欲求を放棄し、精神的安定を図れば今抱えている問題も解消します。』
肉体的には何も問題は無いが、俺自身が放出したいと欲している訳だ。
つまり・・・欲求不満ってことか!!!
団長に対しその様な欲求を抱いたとは信じられない。
心を無に、無の境地に、明鏡止水だったか。
しかし・・・だ・・
もういいや、考えるのは面倒だ、このまま流れに身を任せよう。
結局、東屋で団長と二人きりで夜を過ごすことになった。
何故か団長は笑顔が絶えない。
それに妙に色気を感じてしまう。
妖艶な微笑みとはこの様なものなのか、普段顔を見ないようにしているが
この時ばかりは思わず見入ってしまった。
「そんなに見つめないでください。
恥ずかしいです。」
「すみません、思わず見とれてしまって・・」
何なんだこの子は・・・照れて俯く女性がこれ程とは・・
これが本当の女性の素晴らしい姿なのかもしれない。
何やら女性本来の美しさに気づいたような錯覚に陥った。
美しさとは容姿の美醜に非ず、女性の所作にあるのだ。
顔を薄く紅色に染め、含羞ながら俯くその姿勢・・素晴らしい。
普通の男性であるなら間違いなく惚れるだろう、普通ならば。
自慢ではないが俺は普通ではない、異常でもないが・・異常か?
美しく素晴らしいとは思うが、ただそれだけだ。
ハチの解析により一安心したので、適当に団長と話をしながら過ごした。
いつの間にか寝てしまっていたが、良い香りに誘われ薄っすら意識が戻ると
足に僅かな重みを感じ、何だろうと確認したら団長の頭だ。
彼女も疲れているのだろう、暫くこのままでいようと思うが、ちょっと待て!
顔がこちら側を向いているではないか、微かな吐息がかかる。
いや、吐息自体問題無いのだが吐息が当たる箇所が際どい。
直撃ではないか、緊急事態は・・・・問題なさそうだ。
出来る事なら外の方を見るような方向で寝ていて欲しかった。
おれに対する精神攻撃なのか・・いや、攻撃なら魔法ぶっ放すだろう。
仕方がないので、かかる吐息を我慢しつつ、このままの状態を維持した。
「何をやっている、貴様!!!!
平民の分際で分を弁えろ。
何たる破廉恥、この下衆が!!!!!!!」
突然の大声に戸惑いも隠すことができない。
何が起こった!!!!
後までお読み頂きありがとうございます。
この話で丁度30話目になります。
この作品は私の処女作ですが、書き始めは誰の目にも止まらないものと思っておりました。
稚拙な文章で読者の皆様のお目汚しにしかならないと思い、途中で消去しようかとも考えたのですが
読者様の中にはブックマークをして頂いた方もお見受けしました。
それに勇気づけられここまで書き綴る事も出来たと思います。
ブックマークされていない読者様も私の想像を超える方々がご覧になっておられ
感謝の念に堪えません。
ここでは失礼とは存じますが、この場において読者の皆様や、運営の方々に感謝を述べさせて
頂きたく思います。
お読み頂きありがとうございました。 乱文にて失礼させて頂きます。




