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悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
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緊急

ご覧いただき有難うございます。本日できる限り2話更新するつもりです。

夕方までに出来る様にがんばります。

団長がほぼ一方的に話をしていたが、急に静かになった。

どうしたのかと彼女の様子を(うかが)うと既に安心しきって寝ている。

中々の美人だが、こうやって寝顔を見ると可愛らしくもある。

しかし・・・なんと無防備な・・

もう一人いるとはいえ、実質的には二人きりだ。

いくら警戒を解いたとはいえ、これで良いのだろうかと思いながらも

俺も少しだけ仮眠でもしようと転寝(うたたね)モードに入った。



『マスター目を覚ましてください。

 緊急事態です。』

幾時間が経過したのだろうか、ハチからの緊急警報だ。

この様な事は初めてだ。

何事かと思い、団長の方を見てみるとまだ寝ている。

少し(うずくま)った感じだが、心地悪くはなさそうだ。

普通この様な状況でよく安心して眠れるものだと思いつつ

怪我をしている少女の方を確認するも、寝た切りで異常なさそうだ。

しかし、気が付けば例の一番幼そうな子が隅の方で眠っている。

彼女が何かしたのかと警戒すると



『森小屋の方に至急移動した方がいいでしょう。』

・・・・・えっ・・・・・

ヤバイ!!!!


異常事態であると俺も察知し、慌てて森小屋に瞬間移動した。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

急いでシャワーを浴び、着替え、洗濯をした。


この様な事はこの世界に来て初めてだ。

若い、この体は若すぎる。


この様な状態になりうるとは正直、参った。

何が原因かと思い悩んで、思い当たることが多過ぎだ。

この様な事態に成り得る可能性について考慮すべきだった。


ハチが警報を響かせてくれたので助かったが

もし警報が無く、普通に朝まで寝ていたら・・・・大惨事だ。

元の世界を含め人生最大の不覚だ。

女性がすぐ側にいるのだ。

恥ずかしい、の一言では済ませることは出来ない。

折角得た信頼を裏切りかねない。


団長が寝ていてくれて助かった。

・・・・・・・・

もしや気が付いていて寝ているふりをしていたのか?

もしそうだとすれば合わせる顔がない。

マズイ、マズイ、マズイ・・・・マズイぞぉ~!!!


ログハウスの中の匂いは大丈夫だろうか?

色々思い巡らせていたら心配になってきたので

ハチにログハウスの様子や、他の小屋の様子も確認してもらったが

特に問題は起こっていない、団長も熟睡状態である、とのことだった。

匂いもOK・・・・


しかし何故この様な事になった?

思い当たらない・・

(本当はあり過ぎて見当もつかないだけだが)


余りにも思いつかないので、寝ている間に

外部的要因が何かあったのかと、ハチに確認すると

何故思い至らないのか疑問だとの返答だ。

『女性の胸部に接触したことが影響していると判断できますが。』


・・・・あっ!

小さいアンパンだ。

怪我の確認の為に触れたのだった。

潜在意識にそれの感覚が残ったのか・・・・・不覚!!!


確かに偶然触れた訳ではない。

確かに故意に触れたが、決してエロい事をしたかった訳ではない。

あくまで医療行為の一環であり、治療のための必須行動だ。

必然だ、必定だ、必至だ、不可避だ、必要だったのだ・・・たぶん。

・・・以後触れないようにしなければ・・・


謎も解け一安心したものの、なんか気まずい。

病気ではなかったのでよかったが、どうしたものかと考え込もうとしたが

このまま森小屋にいるわけにもいかないので、取り敢えず訓練場に戻った。



・・・・・なんか、恥ずかしい!!


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