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悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
交流都市
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皇族

ノアルがメネス帝国の皇妃より養女の話があり受けた様だ。

これでノアルは帝国の皇族扱いになり、身分的に他の奥様方に

もう遠慮することもない。

俺としてはなるべく同じように接しているつもりだが、

本人が引け目を感じてしまっているようで、俺も心苦しかった。

奥様連中もノアルと分け隔てなく接しているのだが、

皆が並ぶときなどは必ず一歩引いた位置に立つようにしていた。

気が弱いわけでもないが、発言もこちらから誘導しなければしない。

皇妃の義理とは言え娘になり皇族となったのだ。

今後は遠慮なく意見など言ってもらい、堂々として欲しい。

ノアルが何一つ気遣わなくてもいい家庭にしなくては。



交流都市ではノアルの件で騒ぎが起こっている。

いや、帝国全土で大騒ぎになっているらしい。

ハイエルフがダークエルフを養女に迎えた。

それも皇族に迎え入れてしまったことは前代未聞の出来事だ。

それまで下民として扱われていた者が皇族の仲間入りしてしまった。

身分社会が確立して長い歴史をもつ帝国で起こった珍事として大騒ぎになっている。

俺個人としては身分だの種族だのそんなの関係ないとしか思わないのだが、この帝国では

あってはならない禁忌とも言える所業なのかもしれない。

普通ならハイエルフたちが暴動でも起こしかねない事態らしいが

皇妃の決定事項だ、表立って文句を言う事は出来ない。

おそらく、皇妃は帝国民の反応なども自覚した上でノアルを養女に迎えたのだろう。


交流都市において身分差は無い、上下関係は存在しない、

これを実施してみせたとも受け取れる。

身分社会の緩和を暗に帝国民に訴えたのかもしれない。

いきなり、貴方たちの身分差は無いのですと言っても誰も理解しない。

上下関係の厳しい社会で生き抜いてきたのだ。

それを全否定され誰が素直に受け入れよう。

確かに身分の低い者にとっては朗報だが、ほとんどの者は半信半疑になるだろう。

皇妃はある意味凄いことをやったのだ。

やはり敬意を払うべきだ、尊敬もしよう・・・と思った。


「旦那様、本当に良かったのかい?

 ノアルを皇妃の娘にしちまって、問題ないのかい?」


アグラットが心配気に話しかけて来た。


「何かノアルに(まず)い事でも起こりそうなの?」


アグラットが不安げに言うものだからノアルの事が心配になって来た。

ノアルの覚悟の程は確認しているらしく、多少不安そうでもあるがそれよりも下民が皇族に認められた喜びの方が大きいらしい。


「ノアルさえ大丈夫そうなら問題ないよ。」


アグラットには迷惑をかけるがノアルの事を宜しく頼んだ。


「旦那様さえ問題ないようなら構わないけどね。

 任せておくれ。」


そう言うと一抹の不安も消えたようで晴れ晴れした表情で応えてくれた。



・・・失敗だった、アグラットの不安が的中した。

問題があるのはノアルではなく俺の方だった。

俺まで皇籍に入ってしまったのだ、それも公爵家として。

何とビックリ、帝位継承権付きで、またもやお貴族様の仲間入りだ。

御免被る、返上します、お返しします、・・・面倒は嫌だ!!!


まさか、この様なことになろうとは・・寝耳に水だ。

元の世界では考えられない。

確かにノアルの皇族入りは理解可能だ。

しかしだ、その配偶者?とも言える俺まで入るとはあり得ない。

逆に一般人と皇族が婚姻を結ぶ場合、多くは皇籍を持つ方が離籍する。

それが俺の一般常識だが・・・ここは元の世界ではない。

家名を残すために一般的に行われており、俺が皇籍に入ることは当然らしい。


「それだけではございませんよ。

 娘を一人娶(めと)ったのですから、もう一人別の娘を(めと)らなければなりません。」


もれなく一人増量中・・一人もらえばもれなくもう一人付いて来る。



おまけかよ!!!




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