表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
アザリア州
175/596

建設

ご覧頂きありがとうございます。

本日更新分の3話目になります。

俺の奥様方とメネス帝国の女性たちの交流の場とも言うべき

都市はあっという間に完成した。

ツーバイフォーとかいう建築様式があったような気がするが

それにちかい建築法だった。

一定規格の木材を持ち込み一気に組み立て、

あっと言う間に外観が完成。

中の部屋割りもみな同じ・・エルフの技術すげ~。

ただ、部屋の中の壁は可動式で部屋の中は

間取り等好みに合わせ自由にできる。

耐久性は? 問題ない 雨漏りは? 問題ない  ふぅ~ん・・

木造だから火事に気を付けないと・・大丈夫?

魔法による特殊コーティングで燃えないのか・・

1600度くらいまでOK・・・鉄の溶解温度かよ。

防音効果が無い? 夜間の夫婦喧嘩丸聞こえ・・・

次の日にご近所さんから、揶揄(からか)われる?

お盛んですねって・・・ふぅ~ん・・

エルフ夫妻の夜は激しい攻防が繰り広げられるようだ。

防音魔法使えばいいのにと思ったことは秘密だ。

一度様子を見に行かなければと思ったことも秘密だ。



学校の建設も始まった。

帝国は教育が行き届いて?いるようだ。

初等・中等・高等・大学と別れて教育を行い

通常は年齢に応じ授業を受けることになっている。

教育には俺も興味はあるが、行われている教育の程度を想像すると

俺は授業を受けようとは思わない。

この世界の教育水準は元の世界と比較にならないくらい低い気がする。

まあ学生時代あまり勉学に(はげ)まなかった俺だが、

この世界の学力水準は上回っている・・・と思いたい。

しかし、どのような教育を行っているのかは興味がある。

そのうち見学でもしようと思ったのも秘密だ。



魔族と比較しエルフ族は通常生活において魔法行使機会が少ない。

生活魔法に使えそうな魔法を行使できないのかもしれない。

それにより生活便利グッズのような物を多く使用している。

包丁にしても結構、幾種類も使い分けているようだ。

その点魔族は面倒だと思うとすぐ魔法を使ってしまう。

まあ簡単に言えば魔族はあまり生活において知恵を用いない。

とういか考えないのかもしれない。

魔族とエルフに同じ教育を行った場合

エルフの方が良い成績を収めるのではと想像してしまう。


魔族とは違い、エルフは子が産まれ易い。

とは言え、元の世界の人間と比べるとやはり妊娠は難しいようだ。

ただ、今回エルフ帝国から交流都市への移住者に

子持ちの家庭が多いだけなのかもしれない。

ほんの少し羨ましいような気がした。

アイラも子連れの家族を(うらや)ましそうにし(なが)めている。

早く子が欲しいねとアイラに言うと、

今夜から頑張りましょう、いえ今すぐにでもと返って来た。

ノアルが先だからと返事をすると、今夜からノアルと頑張れと言う。

アイラはできれば自分が先に俺の子を産みたいらしいが

誰が先でも構わないので俺の子を自分の手で抱きたいようだ。

これも魔族ならではの習慣なのかもしれない。

一夫多妻制の長所なのかどうかは分からないが、

妻たちが仲良く一緒に子を育ててくれるのは有難い。



概ね都市も完成し、記念祝典が催されることになった。

交流都市設立記念パーティーの開催だ。

このパーティーにはプトレ王国からもお祝いとして

コルネ卿とラウド王国軍総司令と宰相までがやってくる。

この際だから三者には文句の一つも言ってやることにした。

メルテ及びブラウ餌釣り誘拐事件の詫びでもしてもらう。

あの件については俺からもプトレ王国側からも何も言ってこない。

まあ、不問なら不問でも良いのだが、今後あの様な真似はして欲しくない。

侍女の件も言わなくてはならないが、これもまあ良としよう。


さあ、クレームパーティーの開催だ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ