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悪魔オヤジのムソウ  作者: 祇神 安紀
アザリア州
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奴隷

ご覧頂きありがとうございます。

本日更新分の4話目になります。

かなり早いペースで街造りは進んでいる。

王都からの移住者のお陰でもある。

農耕牧畜関係も開拓が進み、耕作面積もかなり広くなった。

野菜の促成栽培は魔法による成長も相まって収穫量もかなり期待できる。

もう十分に販売可能な量なので、砦付近に即売所を構えることにした。

やはり外交問題などで頭を悩ませるより遥かに建設的で良い。


街を新たに造るのは楽しい。

夢を想い造り出す、そこには理想が生まれる。

理想が現実になっていくような感覚がそこにある。

戦争などの破壊活動より人を生み育て暮らせる創造活動の方が良い。

争いは破壊を生みだす愚かな行為なのかもしれない。

そう、物を破壊するだけではなく、精神をも破壊してしまう愚かな行為だ。



新しい街を見ながらその様な事を考えていたら、また連絡があった。

砦からの連絡が2件だ。

1件は新た帝国の出入国管理者の着任の連絡だ。

今回は挨拶不要とのことだったので、問題は無い。

もう1件は王国から陛下が帝国とのイザコザを心配しての連絡だった。

至急王城に来られたし・・・やなこった!!



「それで陛下、ご用向きはなんですか?

 これでも忙しいんですよ。」


「つれないな~、俺たち家族じゃないか。

 家族のことを心配しるのは当たり前だろ。

 心配だからこうしてやって来たんじゃないか。」


王城召喚を拒否したら陛下はロンヒル街の城塞まで態々(わざわざ)やってきた。

陛下が心配している俺ではなく、ブラウの方だ。


「ブラウを呼んできますので、少しお待ちくださいね。」


「気が利くじゃないか、さすが家族だ。」


ブラウを呼ぶと言ったら上機嫌になったので早速呼んでやった。

ブラウは最近、俺が手を出さない・・

じゃなかった、ストレスのせいかイラついている。

陛下相手に不満をぶちまけてもらおうとも思うし、

慣れ親しんでいる人に相手してもらえれば

気も紛れるか晴れるか、するだろう。


砦から新たな連絡が入ったので

翌日には迎えに来ると言い残し、俺は城塞を後にした。


「ノーヴ殿、お待ちしていました。

 この商人ですが奴隷を売りたいと(まか)り越してます。

 どう対処していいのやら判断できずお呼び立てしました。」


イキテールさんからの相談は、帝国での奴隷買売が禁止になり

売り場を求めて自治州にやってきた帝国奴隷商人の対応だ。

プトレ国では奴隷売買は禁止されている。

そこで目を付けたのがアザリア自治州だ・

この州はプトレ国から自治権を任されプトレ国の治外法権をもつ。

それでこの州ならば奴隷を処分できると思いやってきたようだ。


「この州は奴隷に限らず人身売買に当たる行為は禁止なんですよ。

 ほかで・・・いや、待ってください。」


奴隷の内訳をきいてみると、全員経済奴隷という事だった。

もし売れなければ殺処分になるかもしれないと、商人は怖いことを言う。


「分かりました、経済奴隷であるならば全部俺が引き取ります。

 帝国にはまだたくさんの経済奴隷が残っているのですか?」


帝国では禁止令が出される前に労働力と見なすことが出来る者は

ほとんど売れてしまい

売れ残っているのは女子供のみという事だった。

俺は帝国内で売れ残った奴隷を総て引き取ることにした。

・・・アイラが何というか・・・


緊急奥様会議招集・・・下らない事で呼び出すなと叱られた。

今回の奴隷関連の問題は出費の額だ。

数千人規模で買い付けることになる。

元の世界の金額ベースで数十億分の出費だ。


「旦那様、やりたいようにやって下さい。

 もし何か不具合が起こったとしても私たちで対処します。

 何も問題ありません。」


奴隷の買い付け程度では別段何も問題は無いとのことだ。

俺が何かしようと多額の出費があったとしても構わない。

お金が無くなったとしても構わない、何とかすると言ってくれる。

元の世界で旦那が妻に内緒で高額出費でもしようものなら

大変なことになると信じ込んでいた俺の間違いなのかと

俺の夫婦に関する常識が(くつがえ)ってしまった。


「ははっ、大したことは無いさね。

 奴隷を助けたかっただけのことだろ?

 良いじゃないか、私たちは旦那様を信じるだけさ。」


全て任せろと言ってくれるアイラ、

信じていると言ってくれるアグラット、

皆、笑顔を絶やすことなく(うなず)いてくれる。


「そうです、ご主人様を信じられないようでは妻失格です。

 即時私と立場を代わっていただきます。」


ケイも俺を信じてくれる。

人に信じてもらえる嬉しさ、安心感・・・いや

責任の重さを感じてしまうが、期待に応えたいとも思ってしまう。

皆が俺の妻であることに誇りを持ってもらえるようにしなければ!


「夜のお勤めは世界一ですよ~!」

「どの男性より最高だと思いますよ~!」

「最高に感じちゃってますよ~!」

「もう最高に(もだ)えちゃってますよ~!」



・・・誇りは夜だけ???


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