親和
ご覧いただきありがとうございます。
本日更新分6話目になります。
宴も酣、みんなが思い思いに楽しんでいる、お祭り騒ぎだ。
前回は緊張感からの興奮状態だったが、
今回は安心感から湧き出る喜びに満ち溢れた状態だ。
悪くないと言うより、なかなか良い。
美人のお嬢さんお姉さんが笑顔に満ち、楽しんでいる。
何と素敵な光景ではないか、楽園といっても過言ではないかもしれない。
しかし、この素晴らしい光景の中に俺はいても良いのだろうか?
いつも疑問に思う。
いや、俺がこの場に相応しい男になれば良いだけだ・・無理かもだけど。
努力はしよう・・頑張る・・何を?・・分からん。
気持ちだけでも努力しようと決めた。
以前にも決めた様な気がしたが、再度の決意表明ってことで!
みんながお祭り騒ぎの中、黙って俺を見守る者たちがいる。
しかし、何だか落ち着きがない。
何?・・待っている・・何を?・・分かった、頑張る!
俺は今までになく激しい攻撃を受けたが耐えに耐えた、完全勝利だ。
奥様方は満足そうに寝息を立て寝ている。
アイラの攻撃は特に凄かったが、ケイが何かため息を漏らしている。
そのメモは何?・・アイラの攻撃回数?・・13回!
俺は・・25回・・・へぇ~
ケイも攻撃したいって?・・・・聞かなかった事にした。
もう日が昇り朝と言うには少し遅い気もするが、まだ外では宴会が続いている。
誰も止めないと言うか、止め役がいないのだろう。
別段取り急ぎする事もないし、皆が満足するまでやらせてやろう。
何かすることがあるのなら、途中で抜けてでもやる人たちだから問題ない。
アイラたちも寝ているし、久々の独りだ。
俺もすることがないので・・何をしよう?散歩に決めた。
農耕牧畜地帯に足を運ぶと、数名働いている人がいた。
少し仕事をしたらまた宴会に参加するらしい。
どうぞ気が済むまで、騒いでください。
ここまで来たのだから橋の城門まで行ってみると、
ここにも数名騎士団員がいる。
・・・当番なんだ。
・・・交代したばかりだって。
・・・先程までの番人は宴会に向かったんだ。
・・・ご苦労様です。
みんなが宴会を楽しめるのも
この様にしっかり仕事をしてくれる人たちのお陰だ・・感謝だ。
散歩から戻り東屋で暫し時間を過ごすことにした。
少しの間転寝モードに突入したら声が聞こえてきた。
ふと声のする方を見ると紫電の魔女が大勢を引き連れ跪いている。
「どこまでもついて行きます。
必要な時は声をお掛け下さい。
及ばずながら御助力させて頂きます。」
驚いた瞬間、その姿は消えた。
夢でも見ていたのだろうか、不思議な気分だ。
「こんな処で何してるんだい?
今紫電の気配を感じたんだが、
連れて来てしまったのかい?
しかしまた大変な者が連いて来たねぇ~。
旦那様は世界征服でもするつもりかい?」
五大魔女のうち3人を従えれば世界が取れる。
その様な事が言われているらしい。
すっと起き上がると、アグラットたちが王城から戻ってきた。
「そんな訳ないじゃないか。
世界なんか欲しくないよ・・
それに欲しいモノはもう既に手に入れてるからね。」
「ほう、もう手に入れたって、さすがだねぇ~。
その手に入れたモノって何だい?
良かったら教えておくれよ。」
「俺の妻たちさ、欲しいモノは他には何もないね・・・」
二人の魔女がソッポを向くが顔は真っ赤だ。
「わ、わたしくは、い、いらないと仰るのですか!!!」
白パンちゃんのことすっかり忘れていた。
「い、いや・・もう俺の中では妻同然だからね。」
牙をむく様につめよるブラウを抱きしめ頭を撫でた。
満足そうに笑顔を向け俺の耳元で囁く。
「愛しております、ノーヴ様
今宵こそ妻の証を頂けますね。」
えっと、それとこれとは・・別でお願い!!




