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【感謝150万PV】1年後に断罪される悪役令嬢ですが、記憶を取り戻したら全て濡れ衣だったと分かったので、逆に断罪しようと思います  作者: ゆうか
アルバートとの再会と文化祭編

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83話(side アルバート)完敗と敬愛

♦︎♦︎♦︎

私の国には文化祭というものがない。

だから、ヘンリー王子が私について色々な屋台やアトラクションを紹介してくれたのだが、あんな事があった後ではあまり楽しめずにいた。


彼も私の事を嫌々案内しているのが、言葉の端々から伝わって来る。何かある毎に「ソフィアとまわる予定だったのに」と小さく呟いていた。本人は私に聞こえないように言っているつもりかも知らないが、私にはバッチリ聞こえてしまっていた。


よっぽどソフィア嬢の事が好きなのだろうな。

だが、婚約者がいる身ならもう少し自重するべきだろうなのに。


そう思う私の気持ちが言動に表れていたようで、後から聞いた話では、私とヘンリーの間に火花が散っているように見えたそうだ。


周りで聞いていた人も多く、かなり噂も回っていたのだろう。私達2人が訪れた場所場所は緊張感が走ってしまい、とても申し訳ないような気持ちになった。


迎えた文化祭の終盤。

私は美少女コンテストの特別審査員に加わっていた。


1人1人が優美な衣装に身を包み、舞を舞ったり、歌を歌ったりしている。

その中でも目を引いたのが、ソフィア嬢だった。


先程までの衣装よりも一目でわかるほど上等な物。

そんな物を用意できる人物は1人しかいない。


チラリとヘンリー王子を見たが、あまり表情は変化していない。

彼女に惚れているなら、頬を赤らめそうなものなのに。私は僅かに引っかかったが、すぐに視線を戻したのだった。


次に登場したのは、ミア嬢だった。

だが、予想とは全く異なる姿に驚く。


彼女は騎士のような服を纏い、腰から剣を下げて登場したのだ。彼女のこの姿に観客も戸惑っているのがわかる。


程なくして演目が始まった。

冒頭、左右から細い枝が円を描きながら飛んでくる。彼女はそれを見る事なく、剣を振り真っ二つに切り落とした。


あの剣は飾り物ではない、実用の剣だ。

その後も私は彼女の剣舞に引き込まれ、気づいた時には終了していたのだった。


文化祭が終わった次の日。結果発表に、私は驚きを隠せなかった。明らかにソフィア嬢贔屓としか思えないような結果。


ほとんどの生徒が納得がいかない、という顔をしながら、この文化祭は幕を閉じる事になったのだった。


文化祭が終わってからというもの、私は何度か彼女をデートに誘おうとしたのだが、ことごとく何処かの誰かによって阻止された。


こうして迎えた夜会。私達のお別れ会だ。

告白するならもう今日しか無い。今日ならば彼も邪魔は出来まい、そう思っていた。


王族の登場の際、ノア王子が姿を現したのだ。

彼はほとんどの人の注目を集め、また私へ目線での牽制をしてきたのだ。


とどめと言わんばかりに、私がいる目の前で彼女に「後でバルコニーに来い」と言って立ち去った。

でも、この時にはもう、私は彼女に告白するつもりはなかったかもしれない。


なにせ、私の彼女への気持ちは多分、敬愛だろうとその時には気づいていたから。

彼も私の気持ちの変化に気づいているはずだが、それでもあのデートの時以外は、私に気持ちを伝えさせまいとするとは…


彼のミア嬢への気持ちに私は完敗となった。

それでも、私の気持ちはスッキリとしていて、不思議と前を向いていた。

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