表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

表情菌

作者: まえとら
掲載日:2022/08/22

じめじめした梅雨の時期が続いていた。

気候だけではなく夫婦間においても。

「はあーっ」

つまらないという表情で、ため息ばかりが口からでていくばかり。

表情菌が繁殖する。


頬杖をついていたのがよくなかったのか。

手のひらが顎からはなれない。

これも表情菌の仕業らしい。


腕に力を入れても手のひらは顎からはなれない。

「ちょっとあなた。手が顎からはなれないんだけど」

「はい?からかうのもいいかげんにって。ん?からかっているようでもないねこりゃあ」


「うーん。どれどれ。うんうん。わかったわかった。ふむふむ」


夫は私の頬と手から全身をくすぐり始めた。

ちょっと何?そんなことで?

「あはははははは」

私はくすぐったくて笑った。

するとどうだろう。私の顎にくっついていた手がすっとはなれた。あら不思議!

「ね。そういうことだよ」


私は笑い泣きの顔で夫を見つめた。

笑顔は表情菌の特効薬らしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ