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好きっていって!

作者: あめおと

大晦日から頑張ってました。

パソコン使えんし、スマホ貸してもらえへんしでなかなか進まんかったけど。


長文だけど、きゅんきゅんすることは保証します!

高木麻衣(たかぎまい)、14歳。

私には彼氏がいる。


彼の名前は石川涼也(いしかわりょうや)

背が高くて、チャラそうに見えるが、優しくて真面目な奴だ。

勉強もでき、運動もでき、可愛いって言ったり、「頑張ったね」って頭をよしよししてくれるけど私には1つ不満な事がある。


こんな完璧な彼氏に不満なんてないじゃんと思うかもしれない。

欲張りだなと思われるかも知れない。


欲張りだと思われていい!だから私の事好きだと言って!


私はまだりょうくんに好きだと1回も言ってもらった事がない。


だからよく、私がりょうくんの事を一方的に好きなだけでりょうくんは私の事が好きじゃないのかもしれないと思う。


そんなモヤモヤした気持ちを晴らすために今日こそは言わせたい。


もし「好きじゃない」って言われたらどうしようって思ってうじうじしちゃうけどそんな事の繰り返しはダメだと思い、聞くことを決心した。


___________________________


「りょうくん!」

「ん?どうしたの?」


私たちはクラスが違うから教室で話す事が出来ない。

授業と授業の間の10分休みに私は話しかけに行った。


「あ、あのさ……」

「うん」

「その、えーと」

「あ、カップルがイチャついてる〜」

「ラブラブ〜」

「あー……」


私たちを見た男子たちが色々言ってきたから恥ずかしくなって頭が真っ白になってしまった。


そんな私を見てりょうくんは「あっちに行こ」と言って私の手を握って歩きはじめた。


そんなりょうくんが優しくてきゅんってしてしまう。


人影もない静かな所。

りょうくんは私の手を握ったまま聞いてくる。


「どうしたの?なにかあった?」


ヤバい。ドキドキしすぎて口から心臓が出そう。


うー、くるしい……。


そんな気持ちはさておき、私はうつむいていた顔を上げてりょうくんを見上げた。


「りょうくん、私の事どう思ってるの?」

「どうって、可愛くて、優しくて、面白くていい子」


りょうくんは私の目を見て微笑みながら言った。


あー!恥ずかしい!


自分の顔が赤くなっていくのがわかった。


「……もうこれ以上好きにさせないでよ」

「はは。可愛いな〜、俺の彼女は」

「ってそうじゃなくて」

「違うの?」


りょうくんは顔を傾けた。


「そーの……私の事好きじゃないの?」


聞いてしまった。もう後戻りは出来ない。


「なんでそう思うの?」


りょうくんは不思議そうに言ってきた。


「だって、りょうくん。私の事好きって1回も言ってくれたことないもん!!」


私は力強く聞いた。


りょうくんは納得した表情をして口を開いた。


「好きじゃないよ」

「え……」


りょうくんは今までの明るい表情がうそだったような冷たい表情で言った。


「俺は可愛くて、優しいまいちゃんの事好きじゃない……」


……失恋したんだ。

小学生の時から大好きだったりょうくんに。

優しくて、かっこよくて、誰とでも仲良くできる彼に。


そうだよね。私より可愛い子沢山いるしね……。


自分の体だと思えないほど重くなっていく。

私は悲しすぎて涙も出ない。


「まいちゃん?大丈夫?」

「だ、大丈夫だよ」


私は重くなった体を動かしてりょうくんの顔を見上げた。


悲しんでるのがバレないように明るく言った。

だけど声が震えてしまった。


顔がぎこちなくなっていたんだろう。

りょうくんが苦笑いをしながら言った。


「ごめん。そんなつもりはなかったんだけど……」


りょうくんは一度私から目線を外し、一息してからまた、目線を合わせて言った。


「俺はまいちゃんの事が好きじゃない。だけど俺はまいちゃんの事が大好きだ!!」

「……は?」


私は頭が真っ白になった。


どういうこと?


「だから俺はまいちゃんの事がすきなんじゃなくて、大好きなんだ!」

「……バカ」


「えーー。まいちゃんバカは酷くない?」とりょうたくんは笑いながら言った。


「あれ?まいちゃん泣いてるの?」

「え……?」


そのとき、私の頬になにかが流れた。

触ってみると濡れている。


「あれ?なんでだろう?なんか涙止まらないし……」


そう言いながら私は「う、うう______」と訳もわからず声を上げて泣き始めてしまった。


「ごめん。俺のせいだよね」


りょうくんはそう言って腕を広げた。

「ほら、まいちゃんおいで」と言ってりょうくんは私を『ぎゅーと』抱きしめ始めた。


りょうくんは私を抱きしめながら言った。

「俺も小学生の頃からずっと大好きだったんだよ」

「そうだったの?」


涙がようやく止まり、私はりょうくんの腕の中で顔を上げて言った。


「うん」と私を左手で抱きしめ、右手で私の頭を撫でながら言った。


すると、りょうくんは頭を撫でる手を止め、私を見つめて真剣な表情で言った。


「まい……、一生俺の隣にいてください」


その瞬間、周りがスローモーションのようだった。

思っていなかった言葉にびっくりした。

それと同時に嬉しかった。


「……はい」


私もりょうくんを見つめて言った。


「あははは」と二人で笑いあって、私たちはおでこを合わせた。


今こんなに幸せな人が他にはいるだろか。

ずっとこの時間が続けばいいのにと思った。


「……おーい。そこの二人授業始まるぞ~……」


力のない弱々しい声が聞こえた。

私たちは声が聞こえた方を向いた。


「え!?!?せ、先生!?」


りょうくんは大きい声を上げた。

私は驚きすぎて固まってしまった。


「いつから見てたんですか?」


りょうくんが聞いた。


「……一生俺の隣にいてくださいの所……」


先生はとっても気まずそうだ。


「……マジか」


りょうたくんは沸騰してるんじゃないかというほど顔が赤くなった。

それは私も先生も同じだった。


「まあ、とりあえず教室戻ろう」


先生は心ここに有らずみたいだ。


先生も含め、私たちは顔を真っ赤にしたまま歩き出した。


教室の前に着くとクラスが違う私たちは「ばいばい」「またね」と言って別れた。

先生はりょうくんのクラスで授業のようだ。


りょうくんに好きとは言わせる事が出来なかったけどそれ以上のものをもらえた。


好きって言ってくれなくいい。だからずっと隣にいたい。


私の想いは変わっていた。


大好きだよ。これからもよろしくね、りょうや


_________________________


「先生どうしたのそんなに顔真っ赤にして。タコじゃん!!」


クラスの陽キャが言って教室が笑いに包まれた。


「……え?あ、そう?」


先生はまだ心ここに有らずのようだ。


「りょうやもどうした?こんな授業始まるギリギリに来て。珍しいな。って、お前も真っ赤じゃん!!何があったんだよ」


りょうやは先生に見られた恥ずかしさで顔を伏せていた。


「……」

「え?無視かよ」


先生もこんな状態だったため、まともな授業が出来なかったらしい。











感想や評価お願いします!

星押してください!!押すだけでいいので!


あと、夜の3時17分なうです。12時からやってるんで誤字ありまくりだと思うのであったら教えてください<(_ _)>


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― 新着の感想 ―
[一言] 大好きは予想外!
2022/07/31 12:17 けんぼうだよー!
[良い点] やっぱ恋愛ものしか勝たんっっ!!!きゅんきゅんくれてありがとん笑 [一言] 最近あめおと不足ー笑もう好きすぎてやばいよん。はなそお♡ 非リアですがなにか笑リア充が羨ましい今日この頃。笑 …
[良い点] 先生!なんでそこで現れるんですか!(おこ)。←褒めてます。 完璧な彼氏。お似合いのカップル。 きゅんきゅんが止まらなかった 例えばこの部分、「りょうくんは一度私から目線を外し、一息してから…
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