楽しい、診療(涼)
「具合はどうですかね」
医者の先生に、聴診器で診断をして頂いている。
「昨日、芋と餅を食べたんですけど実は、意外とその、バレてますか?」
「分かる訳無いでしょ、んな…。胃腸薬も出しときましょうかね」
俺は、何の気なしの世間話の気分で話しかける。
「今、考えてましたね」
「あなたは風邪を引いて、熱もありますね」
「一昨日、にわか雨にうたれたんです、それが原因でしょうか…。軽めの雨って油断したから、クソッ。俺の馬鹿野郎」俺は本気で不安になりそうに、なった。
「……そんなんでそう酷くはなりませんよ、疲れていたんでしょう」
「で、風邪はどんな動きしてるんですか?色々教えて下さい」
「あなたは、凄い。こんなやる気のある患者さんはあまピ――タコナス」
「そこで、かむなよ。一体どんな動き?」
「常識で考えなさい!面白くて話をするような動きをする訳が無い」
「あまピ――タコナス」
「真似するな!」
橋の下で漫才の練習。現実で、今日はにわか雨だけど涼しくて楽しい。
終
どうなるかと、思いました…。アセアセッ。