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アルブレヒトの縁談

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 1504年12月頃、姉のアンナからゴットルフ城に呼ばれたので、登城すると、そこにはアンナだけでなく、夫のフレゼリクと、兄のヨアヒムがいた。

 兄が来るなんて聞いていなかったのだが、わざわざ来るぐらいだから、あまり良い予感はしない。


 久々に兄弟が揃ったことで、とりとめない話をしていが、肝心の用件についてアンナから切り出された。

その話とは、俺の婚姻について話が上がっているということだ。


 相手は、ハプスブルク家の皇女マルグリットとのことだった。

 マルグリットは、1497年3月4日にカスティーリャ=アラゴンの王太子フアンと結婚した。国民からも祝福され、夫婦仲はとても良かったが、フアンは結婚後わずか半年で病死してしまった。彼女は第1子を懐妊中に未亡人となり、その後男児を死産した。

 その後、女王イサベルの厚意もあり、マルグリットは3年余りスペインにとどまったが、兄のフィリップの統治するヘントへ1500年3月4日に帰国した。

 その後、1501年12月2日、シャルル8世の従弟にあたるサヴォイア公フィリベルト2世と再婚することとなった。

 この結婚でも夫婦仲は優れて円満だったが、フィリベルトは1504年9月2日に催された狩猟大会の折、生水にあたったことが原因で9月10日に死亡した。

 父であるローマ皇帝マクシミリアンは、マルグリットに再婚してもらうべく、相手を探しているが、子供を産めていないことや夫が二人とも死んでいることから、余り良い縁談話が持ち上がっていないらしい。

 しかも、マルグリットは、イベリア半島にいる間に、女王イサベルの薫陶を受けており、政治家としての能力が高かった。

 マルグリットの政治能力を発揮したのは、2番目の夫のフィリベルトとの結婚後のことであった。夫のフィリベルトは政治に無関心だった。

 そのため、国政の実権はフィリベルトの義兄ルネ・バタールが掌握しており、貴族が利権を占有するなど、政治的に腐敗して、民は重税に苦しんでいた。

 マルグリットは、内政の事情を把握するとルネの悪政を暴き、彼の権限を剥奪して国外追放に成功する。

 更に、既得利権を占有する貴族を政治から排除し、スペインの行政に倣って官僚制度を導入した。

 こうした政治改革により、彼女は経済的に困窮したサヴォイア公国を苦境から救ったのである。

 サヴォイア公って、生水にあたったんじゃなくて、恨みを抱いた貴族に暗殺されたんじゃないだろうか?


 まぁ、そんな優秀なマルグリットを、国の内外に問題を抱えるローマ皇帝マクシミリアンとしては、手元に置いておきたいのが本音であった。


 アンナは自分を支えてくれている弟が、今だに船乗りになりたいだの、インドに行きたいなどと言っているのが心配で仕方がなかった。

 そこで、ブランデンブルクの兄ヨアヒムと謀り、俺の結婚相手を探すことになったのである。下手な貴族家の娘だったら、フラフラしてどこかへ行ってしまう可能性があるので、なるべく高位身分の娘が良いだろうということになったそうだ。そこで白羽の矢が立ったのが、マルグリットであった。

 ローマ皇帝マクシミリアンの娘だし、結婚歴があり、子供を産めない可能性も高いと言うことで、縁談を申し込んでも大丈夫なんじゃないかと、ダメ元で申し込んだら、マクシミリアンも乗り気になってしまったと言うことなのだ。

 マクシミリアンにとって、俺はブランデンブルク選帝侯の弟で、男子がまだいない兄にとって、何かあったときの継承者ということになる。また、息子のフィリップを次期ローマ王に指名する上で、ブランデンブルク選帝侯を味方に付けておきたいという思いもあっただろう。

 そう言った訳で、俺の家柄もそこまで問題にはならない。問題があるとすれば、領地が無いことだが、夫と死別し、娘を手元に置いておきたいローマ皇帝マクシミリアンにとっては丁度良い相手だったのである。


 10歳年上と言うのはキツいが、彼女の兄のフィリップを通じて、カスティーリャ=アラゴンと関係を持つことも出来るので、新大陸進出に役立つことだろう。

 まぁ、年上の妻なら、別に俺がいなくなっても大丈夫だろうしな。根拠は無いけど。


 そんな訳で、俺の縁談の話は、兄と姉に任せることにした。ニッコロとレオナルドへの手紙でも書くとするか。

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