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逆行転生したらアルブレヒトになったった

本日、2話目の投稿になります。

 あの後、眠りについて、目が覚めても、21世紀の自分の部屋では無かった。いざ、自分を冷静に観察すると赤ん坊だったのである。


 赤ん坊として生まれ変わってしまい、数年が経ち、今いる世界の言葉を身に付けることが出来た。

 ドイツ語を第2外国語として選択していたので、彼等が話しているのを聞いていると、ドイツ語であることは分かったのだが、21世紀の日本で学ぶドイツ語発音と違うところが多かったため、身に付けるのに思ったより時間がかかったが、同世代の他の子供より早くは出来たと思う。


 現在の俺は、アルブレヒト・フォン・ホーエンツォレルン。

 寝る前に読んでいた本で、俺だったら大司教にならずに新大陸征服するのにと言った男である。

 本来の歴史であれば、マクデブルク大司教とマインツ大司教(選帝侯)になる。ドイツの贖宥状販売の黒幕の一人になる訳だ。

 しかし、折角、侯子に生まれたのに、好き勝手出来ない人生なんて面白くない!

 しがらみだらけのヨーロッパで世継ぎでない侯子が暮らすのはしんどいから、やっぱり新大陸を征服して、その地の王になるしかないな!


 そんな大志を抱きつつ、家族について考察する。


 俺の現在の父親はヨハン・ツィーツェロと言う男で、現在のブランデンブルク選帝侯である。

 はっきり言って、普通の男である。特に何か面白味がある訳でもない。敢えて言うなれば、添え名のツィーツェロは、古代ローマのキケロから取ったらしい。

 典型的なドイツの封建領主であり、それ以上でもそれ以下でもない。


 母親はマルガレーテと言い、テューリンゲン方伯ヴィルヘルム3世の娘らしい。テューリンゲンなんて海が無いから、母方の親戚は当てに出来なそうだ。


 兄はヨアヒムと言い、後のブランデンブルク選帝侯ヨアヒム1世ネストルだ。6つ年上だが、何かしら面倒を観てくれて、兄弟仲は良いと思う。真面目で敬虔なキリスト教徒だ。


 あと、2つ年上のアンナと1つ年上のウルスラという姉がいる。

 ウチの兄弟は比較的仲が良いと思われる。特に喧嘩をすることも無いし、一緒に過ごす時間も多い。


 そんなこんなで、ブランデンブルク選帝侯家に生まれてしまった訳だが、このままだと末っ子の男の子なので、史実通り教会に入れられてしまう可能性が高い。

 なので、日頃から船乗りになりたい。インドへ行くんだと言うようにしている。

 そんな夢を語る度に、両親は困った表情を浮かべるが、兄や姉たちは温かい眼差しを向けてくれている。

 取りあえず、新大陸へ行くことに向けて、勉強や身体作りをしよう。

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