序章:「天月の勇将」の伝説
こんです〜^^あたっちめんとっ!です。
まだ、「幸せを奏でるバイオリニスト」完結していませんが、こちらも書き始めました。
なにぶん、アイデア不足のまま突撃してしまったものですので、お許しください。
私は、まだ学生なので誤植等ありますでしょうが、ご了承を・・・
これは、魔法や剣が常用されていた世界のこと・・・
四年ほど前、二つの軍事大国が戦争を繰り返していた頃、北東のエリシュオン国と南のバルウェスト国は双方の国境にある鉱物資源を巡る交戦の状態にあった。
その鉱物資源を採ることが出来るのはその採掘場以外にはまだ発見されていなかった。
その為、二国間では鉱物の採掘を独占権を得たかったのである。
その鉱物資源が採れる場所、キャメル鉱山。
その近くの草原で二国の騎士団が戦っていた。
緑の旗のエリシュオン騎士団、赤い旗のバルウェスト騎士団、双方の兵士がそれぞれがそれぞれの武器を握りしめて戦った。大規模な戦いにも関わらず、戦争は5年間続いた。
その近くの村、キャメル村では毎日の戦争におびえる日々が続いた。
戦争によって、村人の数は減少。畑は荒れ、民家は崩れていたものもあった。しかし、そこに
「この戦いは終わらせなければならない・・・・。」と十人の男女が集ったのだった。
その十人の男女は、それぞれがそれぞれの武器を掲げ、紅いマントを纏い、この大戦に終止符を打つべく立ち上がった。
彼らは、「天月の勇将」を名乗り、エリシュオン・バルウェストに戦いを挑んだ。
数千万 vs 十人の戦い。村人たちは、その僅かな希望に賭けてみた。
この戦いで勇将達が負けてしまったなら、村は攻め滅ぼされるだろう。だが村人達は信じた。
しかし、騎士団の油断につけこんだ勇将たちは動きを見せた。
呪文使い達が呪文を詠唱し、各々の武器を振るうと、その戦場は光に包まれ、一瞬で大軍が消滅した。
否、消滅したというよりも、装備が粉砕されたと言ったほうが正しいだろう。
エリシュオン騎士団と、バルウェスト騎士団の団長たちは唖然とした。
誰もがこんな結果を予想しなかったろう。
数千万の兵士の人数こそ変わらなかったが、装備している甲冑や剣、槍を見れば戦える装備ではないことは一目瞭然であった。剣や鎧は砕かれ、杖は折れ、中には切り刻まれていたものもあった。
そして、戦争は長期に渡った硬直状態に陥った。
この戦いに現れた
「天月の勇将」は伝説となり、今も世界中で知られている。
大陸の国々が自国の戦力にするため、総力をあげて勇将たちを探したが見つけることはできなかった。
今、彼らの消息を知るものはいない。
これはそれから4年後の、キャメル村の鍛冶職人の物語・・・