果実
1
大神殿に帰り、食事を終え、入浴を済ませた。
礼拝場に巫女たちが集まり、賛美歌を歌った。
大神官セロンが談話をする。
セロンを前にして、巫女たちは、頬を染め、憧れを込めた視線を送っていた。
ナスティは、退屈だった。
セロンの話がつまらないのである。
大げさで実に内容のない話をする。
(きれい事ばかりで、じゃあ現実的にはどうするの?)
ナスティは腹が立ってきた。だが、セロンに腹を立てても仕方がない。ナスティの怒りに関しては、セロンに責任はない。
八つ当たり気味にセロンを批判、論評しても意味がない。
だが、話がつまらない。
(このまま蛙殺しをしていると、あと明日、明後日で、アリーサザナ家の仕事がなくなるんだよね……)
仕事がなくなる。
ナスティは涙が溢れてきた。収入が閉ざされる以上に、自分の存在価値を否定された気分になった。
聖歌隊が声を合わせて、賛美歌を歌い始めた。
(仕事ぉ……。聖歌隊の仕事もやっていたんだけどね。なんで、いつもボクは、仕事をとりあげられちゃうんだろう?)
ナスティは賛美歌の響きに心を酔わせながらも、悔しがった。聖歌隊をクビになった今でも、普通に歌える。なんなら、いつでも低音を担当できる。
家庭教師の名を借りて蛙を殺している今よりも、聖歌隊にいた頃が、遙かに輝いていた気がした。
巫女たちが、立ち上がり、代わる代わるセレスティア像の前で祈った。
以前まで、ナスティは、ヴェルザンディの人間だという自負があり、シグレナスの神を祈りたくなかった。
だが、セレスティア祭で、セレスティアの役を果たした。
習得したセレスティアの賛美歌も、いつでも歌える。神話も読み、セレスティアの人となり、果ては恋愛事情まで知っている。
セレスティアに関しては、最早、赤の他人には感じられなかった。
ずっと昔からの親友であるかのようだ。
ヴェルザンディの寺院によく通ったが、遠い過去の記憶になっている。
もはや、シグレナスの人間になっていた。
(でも、ボクには祈り方が分からない……)
これまでは、他の巫女たちと一緒に、動きだけを真似をしていた。
(セレスティアと本気で友だちになりたい……。変な考えかもしれないけど)
目の前に、石像が立っているだけだ。
石像と仲良くなるわけでもない。
(初めて大神殿に連れてこられたとき、セレスティアは涙を流していたっけ……。あのときは、どうやったのかな……?)
ナスティは、リゼルに宇宙空間に連れて行った状況を思い返した。
(宇宙空間は、ボクだけじゃなくて、お嬢様も連れて行けた。だとすれば、セレスティアを宇宙空間に連れて行ったら、どうなるんだろう?)
そんな仮説が生まれた。
「セレスティア。もし、キミに本当が神様の力があるなら、ボクに見せてよ」
ナスティは祈った。
祈る、というより、想像するのである。
セレスティアの姿形は、本人に会った経験もないため、実物を知らないが、像で知っている。
石像だと、大人っぽい印象を受ける。
神話を読んでいる限り、鹿の子タニスと恋人になる時点で、かなり子どもだと想像している。
(神話が進むと大人になっていくのだろうけど、ボクと同じくらいの年頃にしておこう)
まばゆい光が降ってきた。
全身が熱い。
強い火で炙られているような……いや、火ではなく、日光の熱さである。
ナスティは、汗をかいた。
熱さから逃げたい。だが、逃げれば、セレスティアに会えないと、直感的に知っていた。
悶えるほど熱い光の中で、少女の後ろ姿が見える。
長い黒髪に、花と葉でできた冠を被っていた。
白いドレスに、金色に輝く腕輪をしていた。
(セレスティア……?)
セレスティアとおぼしき少女と、ナスティは手を取り合って歩いていた。
同じくらいの背丈である。
暗闇の中、先ほどの熱さがウソのように消えていた。
セレスティアが、まるで双子のように、生き別れになっていた姉妹であるかのように思えてきた。
黒い瞳には、凜としながらも、慎ましさが宿っていた。
(ジョニーみたい……)
まぶしい光に向かって、セレスティアと並んで歩いた。
光に飲み込まれ、ナスティは、神々しい光に、顔を背けた。
2
目を覚ますと、野原だった。
草木の多い茂った生えた、丘の上である。木材を組み合わせた小屋らしき建築物が並んでいた。
舗装された道路はなく、獣道を、人々が往来している。
「ここは、セレスティアがいた、大昔のシグレナス……?」
ナスティが想像していた以上に、文明が発達していない。
男も女も、雑草や葉っぱで編んだ腰巻きを身につけているが、基本的に裸である。
髪の毛は後ろにまとめているが、荒れ放題だ。
入浴の習慣はまだなく、誰もが肌は薄汚れている。
背中には、槍や弓らしき武器を背負っている。木の棒に尖った石を括り付けただけの石器である。
現在のシグレナスがどれだけ文明的かが、よく分かる。
「うーん、皆さんが原始時代すぎて、ちょっと見ていて辛いかな。歴史考証を犠牲にしても良いから、もうちょっとオシャレな感じにしてほしい」
と、セレスティアに注文をつけた。
塗り絵のように、風景が変わった。
男女ともに現代風の文明的な服装に替わった。泥や土で汚れた顔は、入浴によって綺麗になり、化粧を施されている。
獣道は舗装された道路に、掘っ立て小屋は、大理石で積まれた豪邸になった。アリーサザナ家にそっくりだ。
ナスティの記憶を頼りに、映像が作られているので、当然である。
「歴史っていくらでも塗り替えられるんだよなぁ……」
ナスティは、自分の居場所が野原ではなく、いや、豪邸の庭になっていた。
庭の植え込みに、大きな木があった。
太い枝にまたがって、娘が木の実を貪り食っている。
他の住民よりも、さらに貧しい恰好である。
「加工込みで、こんなにみすぼらしい恰好をしているんだ……」
食い終わると、他の果実に手を伸ばす。瞬く間に家の住人に捕らえられた。
「シグレナス神話で勉強したところだ! これって、母親から食べ物をもらえなかった女の子が、盗み食いしているんだよね?」
セレスティアからは、反応がない。
娘は鞭で、背中を叩かれていた。リゼルが受けていた鞭とは違い、皮膚を引き裂き、肉が抉れるほどの強い。
娘は、神々に許しを請うた。
だが、シグレナスの神々は無視した。盗みを許す神など、存在しないからだ。
それほど、古代では盗みは重大なのである。
セレスティアが哀れんだ顔をした。
天に向かって、指を回す。
野次馬の中から、老婆が、一歩踏み出し、娘の前に立つ。
娘に、煤けた灰を振りかけると、娘は姿を消え、代わりに、黒と灰色の鳥が現れた。
鳥は、空に向かって飛び立っていった。
村人たちは、納得して解散した。
鳥になってからの生活を考えると、これ以上、重い刑罰はないからだ。
「当時と現在と違うけど、木の実を食べただけで、鳥にされるとか、釣り合いが取れていない気がする」
ナスティは納得できなかった。
だから、鳥は木の実を盗み食いをする。実を啄んでいると、家主に棒で追われるのである。
「可愛そうに。お家が貧乏だったから、鳥になっちゃったのね……。貧しさがいけないんだ」
「貧しさは、お金とは限らない」
隣から、セレスティアの声が聞こえた。荘厳な響きから、ナスティは、岩に刻まれた文字を想像した。
「賢さが貧しいとか。教育の必要性を説いた訓話なのね」
「ちがう」
「分かった。セレスティア。キミはボクに、リゼルお嬢様の問題を解決する手がかりをこのお話からくれているんだね」
セレスティアは反応しなかった。肯定、とナスティは捉える。
「鳥になった女の子が、リゼルお嬢様なのね」
「違う」
基本的には、全否定である。
鳥がナスティの足下に舞い下りた。
「意味がじぇんじぇん分かんない」
ナスティは降参した。
セレスティアが口を開いた。
「果実は、愛の象徴。……母親から充分にもらえていないと、他から盗むしかない。それは、果実も愛も同じ」
「クリステル奥様は、お母様に愛されなかった。だから、子どもであるリゼルお嬢様の愛し方が分からない。なんとなくは理解できるけど、それがなんの関係があるの?」
セレスティアに質問をする。
セレスティアに手を引かれて、光の輪に飛び込んだ。
いや、光の輪が、二人を包み込んだ。
3
日差しが眩しい。
外から差し込む、朝日のせいだ。
ナスティは、手で顔を隠しながら、起き上がった。
朝だ。
他の巫女たちとの共同部屋である。伸びをしながら、周りを見る。
どの寝台にも、巫女たちの姿はなかった。
「やだ……! 遅刻……!」
ナスティは走った。
食堂に入ると、朝食の時間は、終わっている。
片付けの時間を初めて見た。朝食のために、何が何でも遅刻だけはしなかった。むしろ誰よりも先んじて並んだ。
(朝食抜きで、ちょうど良かった。最近食べ過ぎで体重が……痩せなきゃね)
遅刻していても、朝食に向かう自分の癖を恥じながら、大神殿の外に出た。
身体の重みを感じながら、シグレナスの坂道を駆け上がる。
垂らした涎をそのままに、アリーサザナ邸に飛び込む。
「あれあれ、今日は重役出勤ですのね。」
涼しげな顔をしたクリステルに、屋敷の玄関で迎えられた。
「ごめんなさい! 遅れました!」
頭を下げる。
だが、怒られなかった。
「はい、明日で終わりだけど、今日も頑張ってね」
(意外と遅刻に寛容な職場で助かった)
と、思っていたら、棒とバケツを突き出された。
家庭教師の仕事はさせてもらえないどころか、屋敷の中にすら入らせてもらえないのだ。 屋敷の奥でリゼルが、悲しそうな表情をしている。
セレスティアの夢で見た、鳥になった娘を思い返す。
(リゼルお嬢様に勉強してもらうには、奥様をどうにかしないといけないんだよね。分かるよ。でも、悔しいな……。この後、どうして良いのか分からないよ)
ナスティは涙を飲んで、棒とバケツをつかんだ。
その瞬間、ナスティを囲む世界が暗転した。
夜中だった。
雨が激しく降っている。
ただでさえ暗いのに、視界を阻むほどの雨量である。
だが、ナスティは、自分の現在地点が分かった。
「アリーサザナ家のお庭……!」
雨の中、黒い服を身にまとった女……体型で分かった……が、何度も棒を振り下ろしている。
激しい雨の中、鈍い打撃音とともに、蛙の鳴き声に似た、うめき声が響いた。
「蛙を殴っているの? こんな大雨の夜中に?」
殴りつけるたびに、女の顔面に返り血が飛び散った。
血液の量と粘度が、蛙の血には見えない。
「なに? なんなの?」
雨量が弱まる一瞬、音質が低音に変わった。
池から派手な水しぶきが飛んできた。
転がった死体は、蛙ではなく、人間の男なのである。
顔の半分が、池の水に水没している。
見開いた片目から生気がなくなっている。
金髪の男。髪の毛は短く、切り揃えられている。首が太く、立派な鼻で、身体全体の骨格は太い。服装から、かなり高い身分だと分かった。
頭から噴き出す血は、池の水と降る雨に赤黒く混じり合った。
雨は止んだ。
暗い世界が、徐々に明るくなっていく。
「どうしたの? はやく」
目の前で、クリステルが面倒くさそうな顔をしている。
ナスティは、肩で息をして、汗をかいていた。棒とバケツの把手を握りしめ、その場に立ち尽くしていた。
全身の毛穴から、冷たい汗が噴き出ている。
棒とバケツが、殺人の道具であるかのように見える。
「はひぃ……」
声にならない返事をして、踵を返すと、柔らかい衝撃を顔に受けた。
人間の身体だ。
「あ、すみません。あいてて……」
顔をさすりながら、謝る。
見上げると、恰幅の良い……縦にも横にも……男が立っていた。
首が太く、短い金髪で、鼻が大きい。
(あ、さっき殺された人……!)
見えた映像と、特徴が一致している。
男は、ナスティを小石であるかのように無視して屋敷の中に入ってくる。
「帰ったぞ」
「……あなた、遅かったわね。朝まで何をしていたの?」
「仕事だよ。皇帝陛下に夜遅くまで話に付き合わされていた」
察するに、この二人は夫婦だ。アリーサザナ家の当主で、クリステルの夫にして、リゼルの父親なのである。
クリステルの声色から、かなり険悪な仲だと感じた。
これまでこの家で感じた経験のない、重苦しい空気から、逃げたくなった。
ナスティは、空気に、追いやられるようにその場を去った。
「どうして、貴方はいつも……!」
屋敷から、口論が聞こえる。
いや、クリステルが一方的に喚き散らしている。
ナスティは、池の前に座ったが、棒で蛙を撲殺する仕事をする気になれない。
「もう、勉強どころじゃないよ……」
ナスティは、水面を見た。
一匹の蛙が、ナスティを見ている。視線を合わせると、蛙は池に飛び込んだ。
雨が降っている夜に、主人のアリーサザナが死ぬ。
女に棒で殴り殺されて、この池に頭部が飛び込むのだ。
屋敷で喚き散らしている、クリステルの語気が強まった。
ナスティは、自分の顔を両手で隠した。
(絶対、クリステル奥様が殺すんだ……)
ただの妄想ではない。
ナスティには、どこか確信があった。
セレスティアに祈りを捧げてから、自分の内側に変化を感じた。
(自分の身体が、自分でない感じがする……)
ナスティは絶望していた。
ただでさえ、リゼルに勉強をさせないといけないのに殺人事件まで起きるのである。
セレスティアはどうしているだろう?
(セレスティア、出てきて。皆を助けて!)
ナスティは、セレスティアに祈った。
クリステルの怒号が聞こえなくなった。
庭に静かに吹く風のみが聞こえた。
太陽から、優しい暖かさを感じた。朝とは違い、曇り空だったが、太陽の光を感じる。
裾を引っ張られて、ナスティは目覚めた。
リゼルだった。
笑顔で隠しているが、疲れた顔をしている。
クリステルの罵声は止んでいた。だが、リゼルも、あの雰囲気に耐え切れず、外に出てきたのだ。
「蛙が歌うよ、グワゥグワゥグワゥ」
罵声が聞こえる中、ナスティは、シグレナスの詩を詠んだ。
リゼルは吹き出した。
無理して笑っている感じがするが、何もせず、暗い思いになるよりマシだ。
自分の行動が、ジョニーっぽいな、と我ながら思った。ジョニーは、ナスティが沈んでいると、いつも楽しい方向にもっていってくれた。
クリステルは、母親に愛されなかった。だから、夫を愛する方法を知らないし、娘を愛する方法も知らない。
母親からの愛を感じられなかった点では、ナスティも同じだ。
だが、ナスティは、違った。
ナスティの前には、ジョニーが現れたのである。
うっすらと涙が出そうになった。
「お嬢様、一緒に歌いましょう」
リゼルに悟られまいと、ナスティは提案した。
「……うん」
ナスティは、リゼルに簡単な詩歌を教えた。
歌うように唱える。クリステルの叫び声でできた心の傷をかき消すように歌った。
一度、ナスティが唱えて、リゼルに復唱させる。
リゼルも、だんだん楽しげに歌い始めた。
聖歌隊の経験が生きた気がする。
それに、詩歌の知識は、修辞学に役立つ。
シグレナスは、公的文書であっても、文章の表現方法にこだわる傾向にある。
そのため、ヴェルザンディと違って、修辞学が発達している。
修辞学に関しては、数学と違って、確かな解答がなく、当初は苦労させられたが、大神殿の卒業試験で出てくる類型を丸暗記してから、得意科目になった。
「勉強の基本は、丸暗記のゴリ押しです。最初は意味が分からなくても、だんだん分かってきますから」
ナスティの説明に、リゼルは素直に頷いた。
何度も復唱しているうちに、ナスティは確信してきた。
(やっぱり! お嬢様は勉強が嫌いなんかじゃない。奥様の、お母様がお怒りになっている状況が、イヤなんだ。自分の勉強が、奥様の機嫌を損なう、引き金だと思い込んでいるんだ)
リゼルの勉強するしない問題は解決している。いや、問題など最初からなかったのだ。
クビを回避できる。
自分の母親ナディーンと、自分の関係に酷似している。勉強が嫌いなのではない。母親の顔色ばかり気にしていて、集中できないだけだ。
じゃあ、どうすれば、母親の、クリステルの不機嫌を止められる?
昼食になった。
主人のアリーサザナに挨拶をしようと思ったが、アリーサザナは奥の部屋に引っ込んで、姿を見せない。
クリステルは、静かに怒っている。
緊張感の中、スープをすする。カボチャをすり潰した美味しいスープなのに、砂を湯ですすっているかのような味気なさだ。
午後は、ナスティとリゼルは、池を前にして、詩歌を何度も唱えた。
日没が近づいて、ナスティはバケツの存在を思い出した。
中身は空っぽなのである。
クリステルに返却すると、咎めるような視線が返ってきた。
「奥様、お嬢様が勉強をなさってくださいました。今日は、シグレナスの古典を取り上げました。……昨日から明日までに、お嬢様のやる気を引き出す。もう今日で、目標を達成できましたよね?」
状況を察したリゼルが、空気を読んで、詩歌を唱えた。
原稿も何も見ずに暗唱しているのである。
「凄いです、お嬢様。たった一日でここまで覚えられるなんて、大神殿の巫女にもいません」
やはり、リゼルには才能がある。
ナスティは、自分よりも優秀な生徒がいたと分かって、胸が弾むほど、嬉しく思った。
本日の成果であり、契約続行の条件を満たした証拠でもある。
昨日でも、リゼルは勉強していた。クリステルに邪魔をされ、うやむやにされたが、すでに条件を達成していたのである。
(今日で、ダメ押しだから!)
クリステルは、不機嫌な表情をした。
まるで敵を睨むかのように、ナスティを品定めしている。
(だから、その態度がお嬢様を勉強嫌いにさせているんだってば!)
ナスティは地団駄を踏みたくなった。
「約束は、明日までよ。明日も見てみましょう。もし、明日、娘にやる気を感じられなかったら、それこそ、アナタは解雇よ」
ナスティは怒りながら、帰途についた。
小石を蹴り飛ばす。
(条件をねじ曲げやがった。三日以内だったのに、三日連続になってるし!)
大神殿に戻り、入浴を済ませ、食事を済ませる。
ナスティは、礼拝堂に飛び込んだ。
「わーん、セレスティア、助けてぇ」
必死に祈った。だが、セレスティアからは、なんの反応もない。
次の日は、いつも通りの時間に起きた。
朝、食堂で食事を摂っていると、外から雨音が聞こえてきた。




