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第4話 異世界生活一日目

今回も短いです。

「救難信号?」


〈はい。ウス人が使用する救難信号です〉


なにかと縁があるようだ。ル・アトおすすめの高度文明を誇るウス人ならば、こんな場所にも来ることがあるのだろう。


「探検家さんかな?」


〈否定できません。しかし、未だウス人には別宇宙へ跳べるだけの技術はありませんので、高い確率で事故だと思われます〉


要救助者を探すのは構わないが、今の自分に何かができる気がしない。しかし、知らない場所で孤立無援というのも辛いだろう。


「救難信号って宇宙船から出てるの? それとも個人から出でてるの?」


まずは気になることを一つづつ潰していくことにする。


〈今回受信したものは船から自動的に発信されたものです〉


自動的に発信されたものならば生存者がいる可能性は少ないかもしれない。


「いつから発信されてるとかわかる?」


〈およそ5か月前から発信されています。

この星の一日の周期は地球とほぼ同じです。今のは、一か月三〇日で計算しています。〉


一〇〇年前とかなら無視しようと考えていた陣平だが、意外と最近だった。生存者がいればまだ生きてる可能性もあるかもしれない。


「船の種類とかわかる?」


〈軍用のシャトルです。小型ですがワープエンジンが搭載されています〉


軍人なら生存している可能性があるかもしれないと考えた。このまま放っておくのは目覚めが悪い。死んでいても埋葬か、どうにか遺品を遺族に送る手段があるかもしれない。


「行こう。ナビよろしく」


〈了解です。現在位置より西北西に三〇〇〇キロほど進んでください〉


 ブッと鼻水を吹き出す。三〇〇〇キロという数字がどれ程のものかまるで想像がつかない。

日本を縦断して二〇〇〇と数百キロとかではなかっただろうかと、記憶を漁る。ましては徒歩である。



 フードをかぶり、イルに言ってヘルメットを展開する。


〈マスターも遭難者のようなものなので、まずはご自分の生存を第一に考えてください〉


「ん。まぁ、西北西に進みつつ考えましょ」


〈了解です。途中に有用な資源があればお知らせします〉


「そんなこともできるの?」


〈はい。製造工具の機能を使えは直径三キロと狭い範囲ですが周囲の情報をスキャンすることが可能です〉


「製造工具先生、万能ですな」


〈はい。これさえあれば生存には困らないでしょう〉


「しかし、他に呼び方ないの? 製造工具って」


〈ありますが、マスターの肉体では発声できません〉


「んー。じゃあ今後はクラフターと呼びます!」


〈はい。今後はクラフターと呼称します〉


 西北西へ歩を進めながら食べられそうなものを集めようとするが、なかなかみつからない。水は周囲の植物から水分だけ分離し集めることができるらしい。


「樹木から水分を分離できるなら木造建築ぐらい簡単にできそうだね」


〈製材までは可能ですが、組み上げるための接合材がありません〉


「ホゾとかじゃダメなの?」


〈検索します。マスターの記憶情報からホゾの情報を取得しました。

これなら木材だけでも建築が可能と判断します。形状を複雑化させれば強度もありそうですね〉


 日が傾きはじめた頃、今日の行程をここまでとし、クラフターで家を作ってもらう。


「どう見ても犬屋です。本当にありがとうございました」


〈マスターの大きさならばこの大きさで十分と判断しました〉


「むぅ。まぁいいか。

 そだ。植物の繊維から布とかできない?」


〈可能です。どのくらいの面積が必要ですか?〉


欲しかったのは敷布団なので自分の方体より少し大きなマットレスを作ってもらう。染色をしていないということで純白だったり薄かったりしたが妥協することにした。


「じゃ、今日はここまでという事で」


中に入ると携帯食料を一食分たべて、空っぽのバックパックを枕に就寝。

 こうして異世界初日は終了した。

文章の書き方を模索中。

~た。で終わる文章が、どうにも小学生の作文に見えて(;´・ω・)

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