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予測不可能なお姉さん

いやはや、今まで毎日更新してましたが初めてお休みをいただきました。若苗きぃです。

今回かなり頭の中に構成がたってますよ…フフフ…それを表現しきれるかは別としてですけどね(笑)

それだは、甘党男子と女性警官第四話をお楽しみください!

「結局遅刻かぁ…」


つい先ほど別れた蕨の顔を頭に浮かべながらがっかりしている様子を顔に浮かべる。


「おい、そこのやつ!お前は…茶ノ木か!止まれ!」


その無駄に太い声が校庭に響き渡る。香駿にとって聞きなれた声の1つであり、苦手な人物。体育教師のジャスティス・ゴン林だ。


「やばっ…逃げろっ…」


今までにない程の奇麗なスタートダッシュを決めた。これくらい奇麗に決まれば何かしらの協会から勧誘が来てもいいくらいだと感心しながらも全力で走り抜ける。


「こらぁ!逃げても無駄だぞ!お前が誰かもわかってるんだぞ!」


「こっちは訳アリなんだ!あんたみたいな脳筋には到底理解できないだろうけどな!」


この発言はさすがにやめた方がよかったと即後悔したが今怒られるのも面倒なのでそのまま逃げることにする。


「貴様ァ!」


必殺技のように急にスピードを上げるジャスティス・ゴン林。ジャンルは違うが許していただきたい。


「は⁈マジで⁈」


香駿はさすがに驚いたがそれでも尚走り続けるしかない。だが、体育教師に勝てるわけがない。数分と持たずに捕まった。


         -----------------------------------


捕まったあとすぐに、生徒指導室へ連れていかれた。ちゃんと謝りはしたが一時間は説教が続いた。しかし、生徒に対する暴力が禁止されているため体に傷を作ることはなかった。


「フンッ!これからは気を付けるんだぞ!」


「わかりましたよぉーだ」


面倒くさそうに返事をし三時間目が始まる頃の教室の扉を開ける。


「お、香駿だ。おはよー」


「あ、おはよう」


クラスメイトがいきなり話しかけてくるあたり恵まれてると実感する。


(ははは、おっさん臭いな…)


その後、残りの授業を適当に聞き流し生徒各々が帰宅、部活、生徒会の仕事へ向かおうとしたころ放送で名前を呼ばれ応接室へ行くこととなった。


「お、またお説教か?」


「違うといいけどね…」


クラスメイトからの茶化しを真に受けながらも、応接室へ向かう。午前中の騒ぎでかなり有名になってるようであちらこちらからと視線が痛い。そんな視線をかいくぐり応接室のドアを叩く。


「あ、はい。」


聞き覚えのある声が聞こえた。


「失礼します。」


しっかりと声を出しながらドアを開ける。その先には今朝出会ったばかりの大人の女性が座っていた。蕨だ。


「プププッ…失礼します。だってぇ…面白いねぇ」


「どうもってあれ?まだ四時半ですよね?」


頭に?を浮かべながら質問する。すると蕨はニコニコしながら立ち上がり香駿の前まで移動し、手を掴んだ。


「わっ⁉ちょっ⁉なにするんですか⁉」


「ふっふっふ~ん。お姉さんにはお見通しなのだ。君が私を待たせないためにわざわざ五時集合を選んだことを…あ、監視カメラないよね?この部屋。」


思い出したかのように周りを見渡す。香駿は落ち着いた様子で蕨を見つめる。


「えっ、急にどうしたの?」


「いえ、伝えるべきことが二つほどありまして、まず一つがこの部屋に監視カメラがないこと。幸いでしたね。二つ目が貴女は僕の手を掴みっぱなしだということです。」


そう言いながら香駿が顔を下に向けると蕨も釣られる様に顔を下に向ける。その瞬間手を振り解き、瞬時にバックステップ。受け身の姿勢を取りながら、少しずつ顔を赤くしていく。


「あxtyjcぐvりlすv0klkjvpッ‼」


すぐに、早口で何語かわからない叫び声をあげる。


「ちょっと待ってください⁉僕が何かしたみたいになってますよ⁉」


そう言い終えたとたん、ジャスティス・ゴン林が声を張り上げ、足音をドシドシ鳴らしながら部屋に入ってくる。


「大丈夫ですかッ!茶ノ木!お前また何かしでかしたのかッ…ん?」


部屋の中の変な状況にさすがの脳筋も黙る。その後、香駿を睨みながら近寄り叫びをあげる。


「貴様ァ!今度は女性に手を出したのカァァァァァァ!」


もはや、うらやましさに怒っているのかそれとも紳士として怒っているのかわからなかった。香駿は蕨に

助けを求める視線を送り、硬直状態から復帰した蕨がジャスティス・ゴン林に声をかける。


「ちょっと待ってください!香駿く…茶ノ木さんは何もしてませんし私も何かされた覚えはありませんよよ!」


そうやって手をバタつかせている蕨に気が付いた脳筋教師がきょとんとした様子で蕨を見ながら言った。


「はい?すみませんがお話をお聞かせください。」


蕨の声に気が付いて静かになった教師の姿にかなり驚いていた香駿は蕨と隣同士に座り、ちょうど二人の斜め前に来るように対面し、テーブルをはさんで座ったジャスティス・ゴン林にこうなった経緯を一から説明した。するといくら脳筋でも理解ができたらしく笑い声をあげながら軽く謝った。


「はっはっは!そういうことでしたか!すみませんね私、頭に血が上るともうどうにもならなくて。それにしても茶ノ木君と黄蜜さんにいったいどんなご関係が?」


正直、痛いところを突かれた。ここで何と答えればいいのかわからないのだ。知り合いといっても違和感があり、親戚といっても家に連絡がいけば終わりだ。はたまたカップルなどといえばもっと危険な気がする上に蕨がまた動かなるかもしれない。またもや蕨に顔を向ける香駿。


しかし、すんなりと思いもよらない答えを香駿の隣に座るお姉さんがその口から発した。




「あ、私たち許婚なんです。」





さて、甘党男子と女性警官第四話いかがでしたか?若苗きぃです。

今回は意味不明な新キャラが初登場しちゃいました(笑)

ジャスティス・ゴン林ですね…彼の名前は知り合いに付けていただきましたが、裏設定のようなものを話しているとゲイだったりホモだったりとんでもないことしか出てきませんでした(笑)

しかし作中では蕨にデレデレだったと思います(願望)。

いずれ、香駿に刺されそうですね☆

遅刻からの追いかけっこのくだりは最近読ませていただいている小説のとある能力が頭に浮かびました。

まぁ、なにとは言いませんが…


さてさて、そんなこんなで今回も本当にありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!


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