職務質問なう
さてさて、第三話ですよ!わざわざ読みに来てくださった方、ありがとうございます!若苗きぃです!
今回はどんな感じになるんでしょうねぇ…わくわくします(笑)
前回の終わり方が意味深(願望)だったので蕨が動くことだけは確かですよん…
それでは甘党男子と女性警官第三話!お楽しみください!
「えーっと…まずはお名前からいいかな?」
こんな軽い感じだが職務質問なうなことに香駿は戸惑っていた。思わずとはいえ名も名乗らない男と間接キスを交わす程の人だから仕方ないと考えながら軽く自己紹介する。
「茶ノ木香駿です。」
「茶ノ木香駿君ね。」
香駿は少し驚いていた。今まで自分の名前を聞き返してくる人しかいなかったからだ。しかしそんなことを考えている香駿の頭の中をとてつもない速さで稲妻が廻った。
「年齢は…十四歳?であってるよね?」
「ふぁっ⁉どんだけ若く見えてるんですかっ⁈十六ですよっ⁈」
年齢を間違えられることは多々あった。それでも一歳上か下かだ。二年も下に見られると自分の成長度合いが不安になってくる。
「えっ⁉十六歳なの⁉そこそこ大人だった⁉」
「そこそこってなんですか⁉若く見られるのはいいことだと思うんですけどさすがに二年は大きすぎますよっ!」
またもや、よくわからない討論が始まった。香駿も蕨もお互いに話したいだけという考えを頭の片隅に浮かべながら…
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「さて、これくらい聞いておけば大丈夫かな。」
途中、いちゃつきながらも職務質問は終わった。
「職務質問ってこんなに疲れるんですね…」
「でも、楽しかったでしょ?」
「はい。お姉さんのならいつでも受けていいくらいです。」
香駿は正直な感想を言っただけなのだが蕨が顔を赤くする。
「えっ、あの…さ、それ…どういう意味?」
蕨の顔がどんどん赤くなっていく。
「そのまんまですよ。お姉さん、お話上手だから。」
「そ、そう…ありがと…おっと、いい時間ね。今日学校あるんでしょ?」
話をそらすために時計を見たらちょうどいい時間で畝をなでおろす蕨。
「ありますね…結構時間経ってるんですねぇ…」
思ったり時間が経つのが早かったらしく名残惜しく思いながらも言葉を続ける。
「そ、そういえばお姉さんも今日、お仕事あるんじゃないんですか?」
「私?私はお休みだけど…どうしたの?」
いっそのこと、今日は休んでしまおうかと口に出そうとしたら発言をする前に蕨が口を開いた。
「あ、休んじゃ駄目よ?それに、学校を休んで年上の女の人と歩いてたらちょっと変でしょ?見られたりしたら質問攻めよ?」
もっともな意見…と思われるものを目の前の女性が放ってきた。突き放されたみたいでなんだかショックに思った香駿だが、そんな考えはまたもやすぐに吹き飛んだ。
「それに、今の私はあなたの連絡先や住所、学校がどこかもわかってるんだから!」
胸を張る蕨。しかし、これはまずいと思い、香駿はドキドキしながら口を開いた。
「あの…さすがにそれを提出しないとかは言いませんよね?」
「え?なんで提出しなきゃいけないの?」
(この人よくこれで警察やってられるなぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ⁉)
まさかこうなるとは思っていなかった。職務質問とか補導という名目で個人情報を教えたのにまさかのそれは提出しないと言い出したのだ。
「というか、なんで友達の個人情報を提出しなきゃいけないの?」
慌てる香駿をニヤニヤしながら質問してくる。
「えっと、でも一応補導っていうことだから電話番号とか住所をお姉さんに伝えたんですけど…」
いきなり攻撃側になった蕨の質問攻撃を華麗に避けていった…つもりだった。しかし最後の一撃を避けきれなかった。
「友達にも教えるでしょ?個人情報。それとも、友達はよくて私はダメなの?」
ここでヒット。香駿は勝てないことを確信し白旗を揚げる。
「わかりました…そのかわり、今日の放課後…五時くらいに学校まで来て下さい。帰りに一緒に甘いものでも食べましょう。それが条件です。」
香駿はただ単に誰かとおまいものを食べに行きたいだけだったが、蕨は違うとらえ方をする。
「え、ええええええといきなりデートのお誘い⁉今、私はデートのお誘いを受けたの⁈」
慌てるお姉さんを見ていた香駿は吹き出してしまう。
「ぷっ、あはははははははははは!結局そうなるんですね。あ、だめだ。おなか痛い。はははは!」
「ちょ、ちょっと!笑いすぎよ!フフフッ。」
またお互いに笑いあう。その後、後程会う約束をしそれぞれの自宅へと帰っていった。
はい。ということで第三話を読んでいただいてありがとうございました!若苗きぃです!
なんというか…グダグダしてましたね。自分でもわかるくらい…書き始めて三日目でスランプとかいやですよ!(笑)
それはそうと、二人の仲がどんどん縮まっていってますね(だと理想)。
今回は二回に分けて書いたのでグダるのはそれが原因ですね(確信)。
この二人が今後どうなって、どんなことがあるかは僕の頭に浮かんでいますが文章にできるかが…いえ、文章にします!しなきゃやです!
それでなんですが、第四話が遅くなる可能性があるんですよね…フェアリーキス大賞に応募する作品の設定を考えております故、ご理解いただけると嬉しいです。ありがとうござました!