出会いのきっかけ
「んん…何時だろ…」
時計の音だけが延々と鳴り響く部屋でとある少年が目を覚ました。
「2時か…少しくらい…いいかな?」
そこが自分の家と常に理解している少年はベットから体を起こしTシャツにジーンズ、薄手のジャンパーを着用。財布、スマホを持って家を出る。
「こんな時間に出るのも久しぶりだなぁ…せっかくだからちょっと高めのにするかな。」
この少年はプリンを河原で食べるという何気ない時間が大好きだった。だからこそ時々夜にこっそり家を抜け出し、近くのコンビニまで歩くのである。
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プリンを購入し、今度は走って河原まで向かう。対応した店員は顔見知りでそれなりに仲がいいので何も咎められることはなかった。
「ははは、ちょっとどころか奮発しちゃっったよ…」
少年がいつも買っている百八十円ほどの焼きプリンを無視し五百円のサイズが大きいジャージー牛乳を使用したプリンを購入したのだった。
「とっ、着いた着いた。やっぱりここは落ち着くなぁ…」
少年はいつも座っている防波堤に足を預けながら道に座る。
時間が時間なため自分以外に人がいないさみしい空間に一人ポツンと座っている姿は少々見ていて悲しくなるものだった。
「さてっ、それではいただきますかねっと。」
いつもと違うプリンに久々な河原の草の香り。そこにプリンの甘い匂いが割り込んできて少年の気分は最高潮だった。
「いただきますっ‼」
大きく口を開けたその瞬間。
「ちょっと、こんな時間に中学生がなんで外にいるの。」
「ひゃっ⁉ え⁈ なっ⁉」
いきなり真後ろから声をかけられた少年は驚きと同時にもういっそのこと女子になれと思われるような声で叫んだ。
「何がひゃっ⁉よあなたのような子供がこんな時間に外にいて大丈夫と思ってるの?」
二十歳ぐらいと思わしきお姉さんが少年のまねごとをしながら迫ってくる。
「ちょっ、ちょっと‼近いですって‼」
とくに異性と話すことがない少年にとってはあまりにも刺激的で、あまりにも色っぽくて、あまりにも恥ずかしい出来事だった。
「あっ…悪かったわ…」
顔を赤くしながら早口でお姉さんは言った。
「あの、ところでお姉さんって…いったい?」
明らかに頭の上に?が浮かぶような顔で尋ねた。
「おっと、これは失礼。私は黄蜜蕨。警察官をしています。」
胸を張りながら子供っぽく、どことなく品のある口調でしっかりと警察手帳を見せながら言った。
「えっと…警察?ということは…僕、今から補導されるんですか?」
まさかと思いながら震え声で再度尋ねる。そこで期待したくもないような答えが当たり前のごとく帰ってきた。
「当然です。」
今回は貴重なお時間を割いて私の小説を読んでくださってありがとうございます。
思い立ちと勢いと妄想からなってる作品なのでめちゃくちゃなところが多いと思います。
私自身小説の書き方をしっかりと理解していないため現在のような感じになっていますが、よければこれからもよろしくお願いします!
さて、初投稿ということで恋愛小説を書いていくのですが、男の子とお姉さんという主人公の年齢も明かされていな状態なのである意味おねショタしてたらいいなぁと思います(笑)
文章中ではなぜか主人公の名前を書いていません。なぜでしょうか、私にもわかりません。
あまり長々と話すのもアレなのでとりあえず、【甘党男子と女性警官】をこれからどうぞよろしくお願いします!