序章 動機は不順、やる気は清純
中学生編
序章 動機は不純、やる気は清純
声優さんに会いたい!!!!!!!
会っていろんな話が聞きたい!!!
しゃべってみたい!!!!!!!!
むしろこの際付き合いたい!!!!
そしてまさかの結婚!!!!!!!
ただここはどこだ????????
そう!田舎だ!!!!!!!!!!
イベントもない。
アニメイトもない。
らしんばんもない。
メロンブックスもない。
まぐれだって偶然だってない。
確かに「もしかしたら」会えるかもしれないけど…
うん…現実的じゃないね。
そう、現実を見たとき僕の願望は砕け散った…
と思ったが中学二年生の妄想というのはそんな脆いものではなかったのだ…
僕が声優という職業を知ったのは中学2年生の時くらいだった。
そもそもなぜ声優という職業に興味を持ったか?
それはもちろん一作のアニメからである。
それは僕のアニオタ、声豚人生の始まりでもあった。
夢は弁護士か公認会計士か税理士くらいの書類仕事ができる大人になりたかった。
そもそもテレビとかの影響を受けやすいタイプでその時に弁護士ドラマを見ていたから弁護士になりたかったりしたのだった。
実際そんなノリではなれないのはなんとなくわかっていたが…
そんな周りからの影響を強く受ける中学2年生という時期。
自分には何かの才能があるかも!?なんて中二病を発症するわけでもなく。
歌なんかも聞くことない自分にとっては声の仕事なんかまったくもって興味がなかったのだ。
初めてのサブカルチャーは「とある小説原作のアニメ」だった。
それを見た時に衝撃が走った。
「なんだよ、このアニメは…」
なんとも口にできない衝撃と、感動。
自分の知らない世界ではこんなにも面白い映像というものがあったのか。
そこからは完全にオタク街道まっしぐらだった。
アニメをいろんなものを見て、ライトノベルをいろんなのを読んで、そして声優さんを調べる、それが生きがいになる毎日だったのだ。
そんなオタク街道まっしぐらの僕がちょっと遅ればせながら出会ったのが声優ラジオ。つまりアニメキャストの方々が繰り広げているラジオトーク番組である。
「やべぇ…面白すぎる、トーク天才的かよおい…」
自分もこんな面白いトークができる人間になりたい…というかこの人たちと会ってみたい!
むしろ実在するのか?
もしやキャラクターと同じで架空の存在?
ていうかなんで声優って職業を知ったんだろうか?
17歳なのにラジオ10周年ってどういうことだ!?
…etc
そうだ…俺はこの人たちに会わなければならない。
というかなんとしてでも会ってやる。
でも実際…会うって言ってもどうすればいんだろ?
やっぱイベントとかで握手したりするのがせいぜいだろうか。
どんな思いつく方法だって中学生の自分にはハードルが高すぎて実現するのはほぼほぼ不可能だった。
実際、アニメのイベントのチケット(7000円)の席だけ取ってお金払ったけど結局行かないということが2度もあった(馬鹿すぎる)
将来的には可能かもしれないけどそういうビジネストークをしたいのではない。
腹を割った話というのは少し失礼かもしれないが、率直な「なぜ声優になったのか?」という質問をしたい、そんな強い感情だった。
それを聞きたい裏には少しばかりの自分への怒りと、声優さんたちに対する嫉妬があったのかもしれない。
なぜ、今まで声優という職業を知らなかったのか。
なんで興味を持とうとはしなかったのだろうか。
そのころでは今ほどアニメやゲームなどのサブカルチャーは世間一般的に認められるようなものではなかったのかもしれない。
それでももっと早く知っていれば…なんで?なんで?なんで?という感覚だった。
さらには声優さんたちは結構な割合で、昔から劇団だったり芸能系の学校に通っている場合が多かったりしたのでその、家庭環境というか境遇に嫉妬してしまったりもした。
これはもちろん俺が悪いのであって、僕の自己中な感情だ。
でも中学二年生の自分にとってはそうやって他人に感情を向けるのがやっとだったのかもしれない。
そして僕は思う。
今からでも遅くはない。
すぐ、今すぐに何かしらの行動を起こしてみようじゃないか。
声優さんに会うために僕が始めたことは、
小説を書いてコンテストに投稿する。
これは何度も取り組み、挫折し、取り組みを繰り返してきた。
正直なところカクヨムに出会うまでに小説を最後まで書き上げることができたことはない。
それでもなんとか今だって書き続ける。
もしかしたら、このエッセイが発売され声優さんとの対談が実現するかもしれない。もちろんそれは仕事としてだが…
ちょっとばかし遠回りな道筋だが、もしも自分の作品が売れてアニメ化されるということになれば声優さんに会っていろんなことについて語ることだってできる。
結局こういうことを書き始めると「もしも」論ではやっていけないだろ、そんな指摘もわかるが絶対はない。
小説を書く活動をしていて文章にしてわかるが、人間が口にする未来像は「もしも」論の積み上げなのだから。
話は逸れたが、小説家になるという一つの手段は現在進行形で行っている。
最近ではレビュー記事なんかも書かせていただけるようになり、少しは現実味を帯びてきたのではないだろうかとも思える。
でもこれだけじゃ弱い。
僕は「絶対に声優さんに会いたい」のだ!
小説家を目指している方を侮辱しているつもりはないが「小説家になる」のが目標ではない。
1つの方法だけでは圧倒的に確率は低い。
そう考えた僕はもう2本の矢を得ることによって折れない3本の矢を手に入れたかったのだ。
次はさっきと同じようなもの…
漫画書いてコンテストに応募する。
うん、これはあまり言いたくはないだけれど立案した時点で却下。
Gペンを使ったこともなければ持ったこともない。
さらには絵心のない僕にとっては声優になるより難しい…あっ。
そっか…そうだよね、一番単純明快。
むしろなんで今まで気づかなかったのだろうか?
完全に盲点だったわけだ。
だってそれを現実にしようとするのは困難なことで、小さい子が「宇宙飛行士になりたい!」とか「プロ野球選手になりたい!」と言うようなものであるわけだから。
大の中学生が本気でそんなこと言うと笑われてしまうだろう。
でも僕は目指そうと思った。
絶対的に声優さんと会うこと、さらには会話することができる方法。
もう皆さんもわかったかもしれませんが。
3本目の矢。
「声優になればいいじゃないか」
この時から僕の夢は「声優に会いたい」から「声優になりたい」に変わっていくのだった。
この小説は「夢というものに飛び込みたいけど決心がつかない人にリアリティのある現実方法」を届けたいと思います。
ここまで非現実的なことを書き連ねておいてよく言いますね、と言われるかもしれませんがここは中学生の時の考えだったので少々大目に見ていただきたいです。