表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再生の物語 つながりを紡ぐ  作者: 冷やし中華はじめました
迫りくる権力の魔手

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/56

独立への決意

 数日後、澤北はタケルとガロウ、そしてガンテツを呼び出し、一枚の地図を広げた。  ベンジャミンから入手した、この周辺諸国の地図だ。

「今回の件で、はっきりしました。我々はこの国の領主の下にいる限り、搾取され続ける運命です」

 澤北は地図上の、自分たちの村を指差した。

「今は金で平和を買っていますが、それは時間稼ぎに過ぎません。……我々は、独立を目指すべきです」 「独立……? 国を作るってことか?」

 タケルが目を丸くした。

「実質的な自治権の獲得です。そのためには、二つの力が必要です。一つは、誰も手出しできないほどの『経済力』。そしてもう一つは……」

 澤北は、隣国の国境線を指差した。

「『外交力』です。バルトロメウス伯爵と敵対している隣の領主、あるいは王都の派閥と手を組み、後ろ盾を得る。……これからは、村の中だけでなく、外の世界とも戦わなければなりません」

 壮大な話だ。  元ニートの男が語るには、あまりにも大きすぎる夢。  だが、ここにいる誰も笑わなかった。  製鉄を成功させ、飢饉を乗り越え、悪徳代官すら手玉に取ったこの男なら、本当にやってのけるかもしれない。

「面白え」

 タケルがニカっと笑った。

「国づくりか。魔王を倒すよりワクワクするぜ」 「俺は、俺たちの居場所が守れるなら何でもやる」

 ガロウが短剣を弄びながら言った。

「俺は、どこに出しても恥ずかしくねえ武器と道具を作るだけだ」

 ガンテツが腕を鳴らす。

 澤北は頷いた。  仲間がいる。知識がある。そして、守るべきものがある。  かつて六畳間で膝を抱えていた男はもういない。

「行きましょう。新しいステージへ」

 窓の外には、満天の星空が広がっていた。  その星々の輝きは、村の未来を祝福しているようでもあり、これから待ち受ける激動の運命を暗示しているようでもあった。

 再生の物語は、村の再生を終え、国の創造へと進んでいく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ