表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/46

竜崎伊織の独白

 強くなりたい。


 その思いは中学2年生の時に芽生えた。


 それから俺は確かに強くなった。


 誰にも負けない腕っぷしを手に入れたし、勉強も中学ではトップだった。


 喧嘩に明け暮れては、帰って勉強する日々。


 全ては1人で俺たちを育ててくれる母親と、虐められていた妹を護るため。


 そんな思いからだったはずだ。


 なのにいつからかその思いは、暴力を振るうための言い訳になっていた。


 他人への劣等感をも暴力へと変えた。


 そんな俺を見て母は何も言わない。


 呆れられたのだろう。


 妹は俺を心配するように見てきた。


 こんな兄は嫌なんだろう。


 劣等感を拭っていたはずの暴力は、いつしか劣等感を生み出すものに変わっていた。


 けれどある日、喧嘩を終えてボロボロになって帰ってきた時、涙を流す母に「ごめんね」と言われた時、俺はようやく気づいたのだ。


 俺が母を護りたいと思う以上に、母は俺を護りたかったのだと。


 だから変わろうと決心した。


 元々少し遠くの高校へ進学するつもりだったし、そこは成績上位であれば相当な額の学費援助があったし、運良くそこへ進学する同じ中学のやつはいなかった。


 変われる。


 そう思っていた。


 入学式であの事件を起こすまでは。


 そしてその時、ある人物に出会うまでは。



番外編はこれで終了です。次回から第二章始まります。


皆様の評価や感想がモチベーションになっていますので、今後ともよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ