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プロローグ

 ふと空を見上げた。


 白く染まった空が辺りを覆っている。


 一面真っ白なはずなのに、辺りは赤、赤、赤、


 もうどれぐらい経ったのだろうか。


 自分は今生きているのだろうか。

 それとももう死んでしまっているのだろうか。


 夢なのか現実なのか。それさえもわからない。


 けれど、目の前の光景がこれは現実だと自分に突きつけてくる。


 悲しい。辛い。苦しい。


 そんな感情が渦巻いて、その渦に飲み込まれていく。


 あぁ、神様。これが天罰だというのなら、


 どうかいっそこのまま―







 ——殺してくれ




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