第一章 プロローグ1 世界の変貌
はじめましての方は、はじめまして! お久しぶりの方は、お久しぶりです! 鈴夢リンです。まずは、私の作品を読んで下さった読者様。投稿が無くなってしまい、すいませんでした……。
今後、このような事がないように気を付けます。その代わり、これからは、かつての作品である『最強の問題児と最弱の神人少女』を改稿、加筆をした新たな物語を更新していきたいと思います!
勝手なことではありますが、これからもよろしくお願いします!
今から、ざっと五十年前の話だ。
突然、世界各国の科学者、技術者達が、人類の発展を諦め、科学から逃げ出した。
――――科学では、今の世界は、保てない。ただ、資源が尽きるのを待つだけだ。
ある科学者、そう口にしたらしい。
そして、彼らが匙を投げ、研究を止めた途端、世界の均衡は簡単に崩れた。人類の希望が、失われたのだ。
そこから、もう言うまでもない。
――――資源をめぐる戦争が始まった、第三次世界大戦の始まりである。
戦場に希望はなく、ただ自分の生存の為に、血と絶望が伝染していった。戦争が始まって、たったの五年で十億の人間が死んだ。
何の意味もない、無価値の残虐な争いがその後も続くと――――誰もがそう思っていた。
そんな時だった、人類の新たな歯車が動き始めたのは。
かつて、とある宗教で崇められている存在がいたそうだ。
その名は、神人。彼らは、どこかのおとぎ話のように手から炎、空を舞うを異能の力が使えると伝えられている。
もちろん、そんな話に耳を傾ける者はほとんどいなかった。
空想だ、非科学的だと人々は、馬鹿にし、嘲笑った。
だが、皮肉なことにそんなファンタジーでふざけた存在によって、人類は救われることになる。
神人は、現実に居たのだ。
彼らの異能によって、人類の醜い争いは、いとも容易く終結した。
神人の異能によって、人類の生存が保証された。そして、待っていたと言わんばかりに神人の支配が始まった。
しかし、その支配に人々の自由が無くなるわけではなかった。
支配が始まってからも、奴隷や下僕のような扱いを人類が受けることはなかった。衣食住もしっかりとし、何一つ不自由のない幸福な生活。
誰もが、争いの中求めていたものだ。
では、一体何の為に人類の前に神人は姿を見せたのか。人類は、そう疑問を抱かざるを得なかった。
その答えは、神人から異能の力を託されることによって判明する。
困惑する、人々に神人はこう言ったらしい。
――――我らの力を使って、闘いを楽しもう。我らにとって、闘いは娯楽だ。
そう、神人は、単純に人間と闘いたかったのだ。
神人は、異能の力を持っている戦闘狂だった。戦う事に、生きる意味を認識し、喜びを得る。そんな狂った集団だった。
――――死なない程度に、自分を賭けて、闘いをやろう。我々に勝てたら、一つ何でも願いを叶えてやろう。
そこから、人類と神人の新たな時代が始まった。今から、三十年前の事だ。
そして、現在。
闘いは、平和でかつ熱狂的なスポーツとして、戦闘遊戯と呼ばれるようになった。誰もが、自分の願いを叶えるために、頂点を目指す、夢物語のような世界へと変貌していた。
神人は、娯楽の為に……。人類は、願いの為に……。
しかし、この楽園には、大きな裏がある。幾ら、人間に自由があり、自らの欲望の為に、神人と闘えてたとしても、神人には勝つことは、到底無理である。
神人にとって、人類は自らの活力を得るための道具に過ぎない。
綺麗で美しい世界の裏には、醜く汚らしい世界がある。それは、社会で、学校でもだ。
そんな中、とある伝説がここ数年で生まれた。
ある一人の人間の中学生が、神人を打倒したらしい。しかも、一人ではない。何人もである。再び、時代が変化しようとしていると、誰もが感じた。
だが、その人物は突然輝かしい表舞台から姿を消したのだ。人間、神人、両者で語られる話である。
――――そんな人物が、日本にある学園……実力主義が掲げられた、女神学園の問題児だと言うのは、まだ誰も知らない。
そして、学園一の問題児が、最弱と蔑まれ、退けられてきたとある神人の少女と出会う事によって、時代は、新たなステップへと進もうとしていた……。
その結末が、どうなるかは……これからの話である。