VRMMOの革命
皆さまごきげんよう、かいちよです♪
思い付いたので書いてみました。
読んでくれるとうれしいです
それではお楽しみください♪
とあるゲーム屋
そこにはとてつもない人気を誇るコーナーがあった
『VRMMO』
その棚にならぶソフトは新作でなくとも並んだ初日に完売するものもあった。
しかし、その棚の一角に
誰も手をつけない、たかく積まれたひとつのソフトがあった
『リアルワールドオンライン』
『RWO』と略されるそれは
当初こそ初のVRMMORPGとして人気があったが
次々とでる新作によって淘汰された。
理由は単純。
つまらないからだ
クエストは少なく、また簡単すぎる
NPCは今やどのVRMMOでもできる単純な会話すらできず、昔のゲームのようにただ同じ動作を繰り返すだけ
風や水や光は違和感があり
嗅覚味覚はもとから備わっていない
運営はもう諦めているのか、アップデートすらしない
RWOはそんな所謂「クソゲー」というものだった
しかし、後にそのゲームが社会現象になるほど人気が出るとは
このとき誰も、予想がつかなかった
ある一人の男を除いて。
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東京某所、ある雑居ビルの前
「ここがRWOの発売元の「リープコーポレーション」か。」
やあ、みんな
俺の名前は柳田 。
ある大学院の教授だったが、今さっきやめてきた。
何故なら宝くじが当たったからだ
100億円ほど
もう、働くのが馬鹿らしくなってやめてきた。
そして、100億円を手にいれたとき、これからは趣味に生きようと思った
だって100億だぜ?
つかってもつかっても余るよ
だから俺は趣味に生きる。
俺の趣味はWeb小説とVRMMORPGだ
Web小説は子供のころから好きで
特にVRMMO物にはまっていた
いつか実際にやってみたいっ!って本気で思っていた
そして、時間がたち
俺がおっさんになった頃
あるゲームが発売された
世界初のVRMMORPG『リアルワールドオンライン』
俺は歓喜した!
それから、あらゆる伝をつかってそれを手にいれ。
有休をとり
正式稼働その日にログインした。
そして、初めてその地に降り立ったとき
俺は泣いていた
小説とは違い、違和感だらけで動きずらかったけど
気づいたときには感動に泣いていた
子供の頃からの夢がかなったと。
その後、俺はRWOを無我夢中で遊んだ。
サーバー一位になったりもした。
しかし、RWOは廃れていった
他のゲームがどんどん出てきて、そして追い抜いていった
プレイヤー数は激減の一途をたどっていた
そして、いつしか俺はこう思った
「このゲームを救いたい!」
なぜなら、このゲームを愛していたからだ
違和感だらけで、やれることも少ないけれど
初めて感動を与えてくれた、このゲームを終わらせたくない。
そんなことをか考えていた矢先
宝くじが当たった
これは神様がそうしろと言っているんだと思い
すぐに行動にでた
それまでのコネを総動員して
リープコーポレーションの代表取締役にコンタクトをとり
そして、先日
遂にRWOの利権を手にいれた!
先方も諦めていたらしく
金を提示するとあっさりと譲ってくれた。
こうして俺はいまここにいる。
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俺がこの会社にきて半年がたった。
この半年は怒涛の日々だった
朝から晩まで働き、ある準備をしていた
人生で一番忙しかったかもしれない。
だが、それも今日で終わりだ。
ついに計画を実行に移す!
まずは第一段階
俺はこのゲームを救う!!
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とあるプレイヤー
「は~あ、暇だな~。クエストも全部やっちゃったし、初めてのVRMMOだからってここまでやって来たけど、そろそろこのゲームも止め時かな~?」
《ズ・・ザザ・・・》
「ん?なんだこれ?運営放送?ノイズがひどすぎて聞き取れねぇ」
《・・・ザザ・・・て・・》
「ん?なんだ、なんか言ってるな」
《・・・けて・・・・すけて・・・》
「ん?」
《・・・・たすけて!》
「え?たすけてって、なんだ!?」
その時、視界が暗転した
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「うわぁ!!」
ガバッ!
「ん?どこだここ?拠点?どうして、今まで街を歩いていたはずじゃ・・・しかもさっきの声・・・
夢なのか?でも、このゲーム、夢なんて一度も見たことないぞ?」
ダダダダ
バタンッ!!
「おい!おまえ!」
「ん?どうした、そんなに慌てて」
「おまえ、変な夢みたか!?」
「え?まさかお前も?」
「ああ、まだ残っている数少ないプレイヤー全員が同じことをいってる」
「もしかして・・・クエストか?」
「ああ!そうかもしれねぇ!」
「久しぶりの運営イベント・・・こうしちゃいられねぇ!!街になにかないか探すぞ!」
「おう!そうこなくっちゃな!」
プレイヤーたちは街へくりだす
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「ふぅ~、まずは第一段階成功か」
まずは、プレイヤーたちに
なにかあるのではないかと期待を持たせる。
そして、掲示板が活気づき
引退したプレイヤーも少しは戻るかもしれない
それにしても、この作業は結構大変だった
プレイヤー全員を一斉に眠らせて
さらに、各々の拠点に転移させなくてはならないのだから
しかし、ちゃんと機能してくれてよかった
これで失敗してたらすべて水の泡だったからな
これで、第一段階は終了した
次は第二段階。
しかし焦ってはならない
この第二段階を始めるのは
3日後なのだから。
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3日後、あるプレイヤー
「なんだよ、なにもないぞ!せっかく街中を探したのに!もしかして本当に夢だったのか?」
《・・・ズズ・・・ザザ・・・》
「っ!?きたっ!」
《・・・・すけて・・・たすけて!》
「なんだ、今度はこの前よりはっきり聞こえる。」
《・・・皆さま、たすけてください!》
「だから、なにからたすければってなんだ!?体が動かない!!」
《たすけてっ!》
パリンッ!!
「え?」
そのとき、世界が黒に包まれた。
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「なんだここ?ついにサーバーがダウンしたか?いや、なんだ?他の人がいるぞ?」
「おお、おまえ!」
「ああ、あんたか!俺達はなんでこんなところにいるんだ?」
「わからねぇ、けどどうやら全てのプレイヤーがこの空間にいるみたいだ。」
「おお、そうなのか!しかしこれは・・・すくねぇな・・・」
「まあ、それは仕方ねぇ・・・俺達が特殊なんだよ」
「そうだな。」
そのとき視界が光に包まれた
《皆さま、お呼びしてしまって申し訳ありません。》
光の中から一人の女性が現れた。
しかし、誰もその事について発言するものはいない。
なぜなら、その女性が余りにも美しいからだ
その声は聞いたもの全ての心をつかみ
その姿は見たものの目を釘付けにする
心を奪われたプレイヤーたちは発言をできないのだ
《私はこの世界の神であるエリスと言うものです。突然で申し訳ないのですが、皆さまにお願いしたいことがあります。
それは魔王城に囚われている私を助け出してほしいのです!
魔王城は街の北にあります。どうかお願いします。
もう、連絡できる力も残っていません。
どうか、どうかよろしくおねがいいたします!》
プレイヤーたちはその言葉を聞いても一歩も動けなかった
しかし、ここにいる全ての気持ちは一緒だった
『たすけたい』と
その気持ちが伝わったのか
《皆さま、ありがとうございます。信じてお待ちしております》
その言葉を最後に女神は姿をけした
そして
「はっ!いまのは!?」
街の中に戻っていた。
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「ふ~、第二段階も無事成功か~」
大変だった~今回は、特に
まず、女神の容姿だ
絶世の美女を作り出すべく
金にいとめをつけず様々なデザイナーやイラストレーターに依頼し
ついにあのめ女神の容姿は作り出された
そして、女神の声
これはある人気声優に頼みボーカロイドを作らせてもらった
最後にAI
実は俺が大学院で研究してたのは
「人工知能」所謂AIのことについてだ
このゲームに限らずAIはあまり発達していない。
普通の会話ならできるが突然の事や予想外のことに弱くフリーズしたり、スルーしてしまったりする。
しかし、今回の女神は俺の研究すべてをつぎ込んだ
完璧なAIだ。
自分で考えて自分で行動する
人間と比べても遜色ないレベルにしてある。
そんな訳でこの女神作成は一番大変だったと言っても過言ではないだろう。
それはともかく、第二段階も終了した。
次は第三段階
早くプレイヤーたちが魔王にたどり着かないか
とても楽しみだ
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次の日、プレイヤーたちは早くも魔王城にたどり着いていた。
それしかやることがないためだ
そして、魔王城にたどり着いたプレイヤーはもれなく驚愕した。
理由は、
その魔王城の巨大さではない、モンスターの多さではない
敵の魔人が、しゃべったからだ
それも、人間とほとんど遜色なく
今までに出てきたモンスターは全て、一定の行動しか示さなかった
しかしここのモンスターは自分で考えて行動している
プレイヤーたちはとてもやりずらかった
しかし、プレイヤー側にも変化があった
ここのステージにいるときだけ
違和感が全くなくなり
今まで以上に動けるのだ
超人のように、動ける自分
人のように考えて攻撃してくる敵
戦闘は苛烈を極めた
しかし、プレイヤーたちは笑っていた。
なぜならこんなに"楽しい"戦闘は初めてだからだ
プレイヤーたちは満面の笑みで戦っていた
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「第三者段階も終了っと」
よし、やっとここまできた!
つぎは最終段階!
これが、成功すれば
このゲームの全てが変わる。
頼んだぞプレイヤーたち
はやく、魔王を倒してその結末を見せてくれ!
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次の日、
プレイヤーたちは魔王を倒した
ほぼ徹夜であたった
そして女神を開放した
《皆さま、助けていただきありがとうございます!こんな場所ではあれですからいったん転移しましょう》
場所は始まりの街上空
《皆さま、助けていただき本当にありがとうございました!私が囚われているあいだにこの世界の人々は魔王に魂を抜かれてしまっているようです。けれど皆さまのおかげで私の力も戻りました!なのでこれより、魂を戻す儀式をしたいとおもいます。》
そう言うと女神は天にむけて祈りだした
そして、しばらくすると
「なんだあれ!?」「ゆき?」「でも、光っている」「きれい・・・」「やべぇな、泣きそうだ」
光の雪が振りだした
「みてあれ!光が降り注いだNPCが!」「え!?」「ほんとだ普段しないことをしてる!!」「なんだと!じゃあもしかして、宿屋の雪さんも!!」「なるほど、あれが魂なのか」
光の当たったNPCたちが自由に動き出した
それはプレイヤーたちの召喚獣も一緒
『きゅう』「え?うーちゃん?」『きゅい♪(すりすり)』「・・・うぇ~ん、うーちゃぁん」
今までプレイヤーたちの後ろをついていき
命令に従うだけの召喚獣たちが
その主人に甘えだした
《皆さま本当にありがとうございました!これでこの世界は新たな一歩を踏み出せます。どうかこれからもこの世界をまもり続けてくれる存在であることを期待します。それでは私は何時でも見守っていますね♪》
そして、女神は消え
プレイヤーたちは突然拠点に戻された。
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あるプレイヤー
「なんだったんだあれ・・・もしや、夢とか言わないよな」
「おはようございます♪」
「え?・・・・雪ちゃん・・?」
「はい、雪ですけど?・・・どうかされたのですか?」
「・・・・ううん、なんでも!なんでもないんだ!これからもよろしくな雪ちゃん!!」
「?はい、よろしくお願いします?」
その日世界は変わった。
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「いよっしゃー!!最終段階も成功!!」
ついに!ついにこのときがきた!
長かったなここまで
これで、このゲームも立ち直ればいいんだが・・・
いや、そうだ、最後に一仕事あったわ
よし!がんばるぞっ!
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《諸君!私は運営の柳田だ!どうだっただろうか?私の演出は!この世界は変わった、今までにないことがたくさんある!ぜひここを去った人たちに教えてほしい!そしてこの世界を立ち直りに協力してくれ!まだ、この・・・・・》
この世界は変わった。
しかし、これからどうなるかどうかは、まだわからない。
読んでいただきありがとうございました♪
適当に書いたので
どこかと、被ってるかもしれません
その場合は消しますので
それではありがとうございました♪