第3話
朝になり目が覚めたので顔を洗ってから朝食をとった。
朝食は、黒パンと野菜のスープだけだったが、スープはおいしかったので問題なかった。
部屋に戻って準備をした後、宿のおねーさんに冒険者ギルドの場所を聞いて早速向かった。
ギルドの中には、筋肉ゴリゴリのおっさんやアマゾネスみたいな恰好をしたお姉さん、マントをまとってとんがり帽子をかぶった見るからに魔法使いと思わせる人などがいて、朝だと言うのにとても賑わっていた。
あたりを見ながら、ギルドの受付に並んでいる人たちの後に続いて並んで待つことにする。ようやく自分の番になったので受付嬢のほうを見てみると、青くて長い髪でぱっちりとした青い瞳のとても綺麗な女の子だった。
「すみません、冒険者登録をしたいのですけど。」
「はい、冒険者登録ですね。登録するにはこちらに名前、職業、スキルなどを記入してください。なお、スキルは依頼内容で必要になるだけですので、書かなくても大丈夫です。」
...
「はい、ありがとうございました。リョータさんですね。ギルドの説明は必要ですか。」
「はい、おねがいします。」
「わかりました。冒険者ギルドにはF,E,D,C,B,A,Sのランクがございまして初めは、Fランクからのスタートとなります。依頼を受けるには、あちらの掲示板から依頼を探して受けてください。同ランク以上のクエストを規定回数クリアするとランクアップできます。原則として自分のランクより1つ上までしか受けることが得できませんので注意してください。また、犯罪を起こしたり問題を起こした場合や、ギルドカードが無効となりますの気をつけてください。なお、ギルド内での決闘に関しては一切責任を持ちません。素材の売却は受付の隣の買取カウンターで買い取りますので、そちらもよろしくおねがいします。」
「わかりました。それでは早速依頼を受けたいと思いますので依頼を見てきます。」
「そうですか、私の名前はミリアと申しますのでよろしければ覚えておいてください。」
「ミリアさんですか、わかりました。覚えておきます。」
そう言って、俺は、掲示板に向かった。
(ミリアさん綺麗な人だったなー。やっぱし、受付嬢は綺麗な人しかならないのかなー。)
そんなどうでもいいことを考えながら依頼を見ていくと、ちょうどよさそうな依頼が見つかった。
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「ゴブリン討伐(F級)」
森に生息しているゴブリンを5体以上討伐。
討伐素材であるゴブリンの耳1つにつき、銅貨5枚。
「薬草採取(F級)」
森に生えている薬草の採取。
1束につき銅貨3枚で5束以上で依頼達成。
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(これなら、サーチのランクを上げれば薬草なんていくらでも探せそうだし、ゴブリンぐらいなら力試しにちょうどいいだろう。)
そう思って、この2つの依頼用紙を受け取り、ギルドを出た。