転生チート、欲しいです
久しぶりの小説投稿
もう一個の方もちゃんと出来次第投稿します
あくまでこっちは息抜きの小説なのでご了承ください
目が覚めた場所は真っ白い場所だった
どこを見ても地平線が見えるほど何もなくただただ白い場所だった
(ここはどこだ?)
きょろきょろと周りを見渡してもその答えは見つからない
最後の記憶は確か………
ってここ数年家から出た記憶ないわ
考えるまでもなかったな
となるとますますこんなところに居る理由がわからない
あ、よく見るとあっちのほうになんかきれいな川があるじゃないか
そっちの方に行くとその奥にはきれいな花畑と楽しそうな人々がいるなぁ……
楽しそうだなぁ………
ってこれ三途の川じゃない!?
危ねぇ!!
急いで全力ダッシュで出来るだけ遠くに逃げる
花畑の向こうの人たちがすごい舌打ちしてきたけど気にしない
はぁ、はぁ、
やべぇ50mも走ってないのにもう息切れた
ヒキニートに久々の運動は辛すぎる………
………え?なにこれ?死んだの?
僕死んだの?
ずっとヒキニートしてたから死ぬような危機にあった記憶がないんだけど
「その通り!!!あなたは死にました!!!」
うわっ、なんか来た
白い装束のようなものを着、黒色の髪をぴっちりとそろえた青年が僕の前に急に現れてまくし立ててくる
ただ一点、普通の人間とは違い、その頭からは立派な角が二本、生えていた
「そのためあなたには二つの選択肢があります!!その選択肢とは……」
いやちょっと待って待って
「…ハイなんでしょう」
僕死んだの?
「はいそうですよ?死にました」
なんで?
こう言っちゃなんだけど僕もうずっと引きこもってきて隕石とか大地震とかでも起きない限り死ぬことはないと思うんだけど……
「いやそんなことないですよ?ここ数日の行動をよく思い出してください」
え?
いや思い出せって言われても………
起きて、起きてパソコン開いて、ネットやって、寝て………
「その間、食事取りました?」
………あ、
忘れてた
「いや、忘れてたじゃないですよ。人間の三大欲求って知ってます?」
睡眠欲と………。あともろもろでしょ?知ってるよそれくらい
「睡眠欲、食欲、性欲です。あなたにとっては睡眠欲以外ないようなものかもしれませんね、食事より睡眠をとって死ぬような人ですから」
好きで選んだわけではありません
こまめに食事をとらないと死んでしまうこの体が悪いんです
「………まあ何でもいいです。とりあえず死んでしまったことは理解しましたね?」
イエッサー
ところであなたは閻魔様ですか?ですか?
「どっちかと言うとその使いの天使ですね」
なるほどぉ~、では僕はこれで………
ガシッ
「どこに行くんですか?」
いやちょっとガスの元栓閉め忘れたような………
「金払うのめんどいって言ってガス代払ってないから止められてるじゃないですか」
家の鍵も閉め忘れたような………
「家から出てないのにいつ閉め忘れたんですか」
撮り貯めしたアニメ見ないといけないから………
「諦めてください。昨日のアニメは野球の延長で録画失敗してますよ?」
マジで!?
「マジです。っていうかどっちにしろもう死んでるので見れません」
嘘だ!!!まだ三途の川を渡ってないから大丈夫なはずだ!!!
「その辺もろもろ含めて説明するので話聞いてくれますか?」
ア、ハイ
「えっと、まず前提として、あなたは死にました」
はい
「でもって普通ならこれで終わり、閻魔様の前で罪を調べて地獄もしくは天国に行って生まれ変わりを待つんですが、今ちょっとそこが混雑してまして………」
混雑?
「はい、いろいろな事情が合わさりまして少しでも閻魔様の前に行く魂を減らしたくて………」
ふむふむ
「いま天国にも地獄にもいかずに生まれ変わることを進めてるんです。本当は天国で優雅な暮らしをして魂をリラックスたり地獄で魂の罪を洗い流したりしてから記憶をなくして転生するんですがそれがちょっと追いつかない状況でして。そこであなたにもそれを進めたいと思ってます。もちろんただ転生するだけでなく記憶もそのままである程度の要求にもこたえます」
要求?
「はい、例えば生まれ変わった後はイケメンになりたいとかでも大丈夫です」
なるほど………
「もちろん無理にとは言いません。閻魔様のところに行きたいなら遠慮せずに言ってくださって結構です」
転生って普通に生まれ変わるだけ?
「はい。まああなたが住んでたところと同じ世界に生まれる可能性はかなり低いですがそこそこの治安や身分は要求してくれれば保証しますよ」
うーん、元の世界に絶対いけて、おなじような生活ができるんだったらいいんだけどなぁ~
「あ~、連続で同じ世界に転生することはできませんね」
だったら別に転生したくないかなぁ~
天国でダラダラ過ごしたい
「了解しました。では閻魔様のところへ行く前に地獄の説明をしますね?」
おいちょっと待て
「なんでしょう?」
別に地獄いかないから説明しなくてもよくない?
「いや、閻魔様のところに行かないとまだ詳しいことはわかりませんけど自分が行くであろう場所くらい知りたくないんですか?」
え?
いや、僕何も悪いことしたことないよ?
「まず親より先に死ぬことが罪ですから地獄行きは確定ですけど」
え?
「え?」
僕天国いけないの?
「地獄で魂を浄化した後に行けますよ?」
ごめん、やっぱ転生してもいい?
「あ、はい」
♢♦♢♦♢
「では、転生の説明に移ります」
はい、お願いします
「まず、転生したら死ぬまで元に戻れませんので気を付けてください。また、転生目当てで自死したりすると強制的に地獄に送られ、一番苦しい刑を受けることになります。また、転生について転生先の世界の住人に話しても同様の事態になるので注意してください」
はい
「ちなみに転生については誰でもできるわけでなく、生前にポイントのようなものを稼いだ人が出来るようになります。今回の転生でポイントを使い切ってしまうので、またしっかり生きてポイントを稼がなければいけません」
それは稼げないとどうなるの?
「どうにもなりません。現在こちら側では対処しきれないことが多数起こっておりこのようにそのまま転生という事態が起こっているので、お詫びとして転生先の罪の数と転生ポイントによっては、死後そのまま天国に行ける可能性が高くなります」
なるほど………
どうやったらそのポイントを稼げるの?
「申し訳ございませんが、それをお伝えすることはできません。ただ、犯罪などを起こすことなく普通に過ごしていただければたまっていくと思います。このポイントが少なすぎる、もしくは生前罪を犯した人が地獄行きとなります。本来、このポイントがどれだけたまっていようが一つでも罪があれば地獄行きになりますが、転生された方に限ってはこのポイントの数によっては罪を帳消しにすることができる場合があります。また、転生についての要求もこのポイントを使用させていただきますので、要求が大きければ大きいほど、転生後に稼がなければいけないポイントが多くなります。ここまではよろしいですか?」
たぶん………
「では、転生に移りたいと思いますどのような要求がございますか?」
美形に生まれ変わって美人なお姉さんに養われながらダラダラ過ごしたいです
「うわ、欲望ダダ漏れですね」
ダラダラ過ごすために全力を注いでますから
後はなんか右腕に封印とかあって普段は別に普通だけど戦闘になったら封印といて魔王とかもバンバン倒せる感じの力もほしいです
「見事に中二病ですね」
うるさい
この前読んだ小説に書いてあったの
「できなくはないですけど………。ちょっとめんどくさいですね。転生ポイントも滅茶苦茶使いますよ?」
別にいいです
ダラダラ過ごしながらゆっくりポイント貯めるんで
「ではそれでいいなら転生に移ります。で、生後と生前を選べますがどうしますか?」
どういうこと?
「そのままの意味です。生まれるところから始めるか、育った後の姿でその世界に行くか」
育った後だと誰も養ってくれないんじゃない?
「通常だとそうですが、あなた様の場合養ってもらうこと自体が要求の一つなのでその点は心配ありません」
ん~、じゃあ育った後にしといて~
何もせずにただ寝るだけの赤ん坊は魅力だけどまた学校行かないといけないのめんどくさいし
「了解しました。要求を確認させていただきます
一つ、美形に生まれ変わり、美しい女性に養ってもらう
二つ、腕に封印を施し、その封印を解くと魔王を圧倒するほどの力を手に入れる
そして、学校に行くのがめんどくさいので生後の姿で生まれる
これでよろしいですね?」
はい、よろしいです
「では、転生を司る神にこのように提出させていただきます。生まれ変わった後に思っていたのと違った、だまされたと叫んでもとしても変更は効きませんのでご注意ください。もう一度確認しますが、これで間違いないですね?」
はい、OKです
「では、目を閉じてくださいすぐに眠気が来て、目が覚めたら転生しています」
そう言われて目を閉じる
その眠気に誘われる様にすぐに僕は眠った
♢♦♢♦♢
----とある世界の森の中
全裸の少女は叫んだ
「だまされたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
とりあえず書き終わってる分だけ毎日投稿します