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犬も歩けば棒にあたる
辞書をちょっと紐解くと、犬に関することわざが多いことが分かります。
例えば『犬も歩けば棒にあたる』。
子どもの頃から、いろはかるたでお馴染みだった、このことわざ。
《出しゃばるとトラブルに遭う》というのが本来の意味らしいけれど、今は反対の意味の《進んで物事に取り組むと、幸運に恵まれる》という方が主流らしい。
犬というのは確かに歩くことが好きなよう。
「散歩!」
という言葉に大喜びして跳ね回る子たちも多いですよね。
嬉しさを表現するために、お気に入りのオモチャをブンブン振りまわしてみたり、リードをくわえて飼い主に差し出してみたり・・・。
そして外を歩けば、チョコチョコ、トコトコ。
飼い主にピタっとついて歩いている犬もいる一方で、臭いをかぎながらあちこちに寄り道をしている子もよく見かけます。
どちらかといえば、大型犬よりも、小型犬や子犬をイメージして出来たことわざのような雰囲気。
飼い主と一緒に歩いている姿を連想させることわざ。
それだけ人間と犬は古くから、深くかかわって暮らしてきた証拠なのかもしれませんね。