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詩集:アカネとコガネ

カイナ

作者: 歌川 詩季

 サビはわかりやすく、を心がけて。

 脚をひきずらない風船が飛んでたのは

 青空でもなく

 バレーボールのひっかかった天井だった

 (ふた)をされた宇宙に

 プラネタリウムの射手座が笑う

 やさしく微笑(ほほえ)み返すうち夏は終わった


 ちいさな上映会のような想い出話は

 フィルムが尽きたって

 からからと音を立てて(まわ)ってる


 このぼくの胸に飛び込んでこないきみを

 (から)めとってしまおうと指をのばすよ

 理由にもならない言いわけで恋をあきらめたくない

 いまはまだ さみしい季節を数えても



 なんかままならない週末が溶けてくのは

 日常でもなく

 弱酸性でストローなしのサイダーだった

 首をかしげたとたん

 滅びたはずの巻貝に出逢う

 地層をひっくり返しても戻らない過去


 おおきな衝動買いのせいで部屋は埋まるけど

 いつでもひとりぶん

 がらがらのすきまだけはあけてある


 はりさけた胸じゃ受け止めきれないきみを

 柄にもなく包もうと腕をひろげた

 幸せになれない結末で恋を終わらせたくない

 いつかより たしかな季節を待ってるさ

 そのぶん、Aメロはわかりにくくなる(笑)


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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