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余吟抄  作者: 森川めだか
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サンショウウオ

サンショウウオ


 進化なのか退化なのか変化なのか。

退化なのか変化なのか進化なのか。

変化なのか進化なのか退化なのか。

皮膚も白くなり目も見えなくなったサンショウウオが洞窟の中で暮らしていた。

人が入って来たら少しの温度と湿度の変化で死んでしまうだろう。

リバイバル。

言葉には意味がありすぎる。

今日はフィッシュテールにうってつけの日だから。



四川の犬は空に吠える


 この明かり取り、斬新ねえ。

リフォームする時、思い切って。

この針金、輸入?

この前の台風で飛ばされて来たのよ。

色づかいがセンス抜群ねえ。

あら、この小枝、もしかしてフランス積み?

こだわりましたの。

子供部屋も広ーい。

キッチンから見えますの。

ピーチクパーチク、うるせえなあ。

カラスの会話だった。



ポイズン


 時事通信の求人案内に丸がしてある。

ベッドメイキング。

鳥を殺すんだ。

鳥を殺さないといけない。

ラリルラリルレ。

頭だけ天国。

ヒャハハハ。


追伸

僕は何も変わってないから、安心してよ。

クリスマスミステーク



シーラカンス


 息が古い。

その日は朝からテレビを見て過ごした。

録り溜めしていたものを一括して見ていることを忘れていた。

合い間にテレビショッピングが始まった。

「本日限り・・」

「ホンマモンですよ、逃したら損」

0120・・

「今やってる、布団パックが欲しいんだけどねえ。もう冬物も終わりだし」

「ご案内します。しばらく・・」

電気が暗くなった。

「停電かしら」

こたつの横に若い男が座っていた。

「あらら」

「指が綺麗ですね。渋谷行ったらナンパされますよ」

「そんなそんな」

耳元でロマンスの言葉を囁いた。

「あらまあ」

男は指に指を這わせて、こう言った。

「you can say good-bye」

「手を握って」

魚返り。


「老衰ですね、これは」

眠るように。

頭からシーラカンス。

恋心はいつか忘れる。



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