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うちの嫁は龍神様  作者: 荒北 龍
蓮枯れるは醜怪花よ
2/9

仕事





「···············ふむ」


私は昨日部隊に入隊した新人の履歴書に目を通していた。

今はとある国と冷戦状態が続いており、いつ戦争が起きてもおかしくない状況かで、スパイを送り込まれることも多く、大体は柳中尉が見つけるのだが、たまにあの人「こいつ裏切り者の顔してるから殺す」とか言って射殺したからなぁ。

実際敵国のスパイで事なき終えたのだが、危うく中尉が射殺される1歩手前だった。

あの人頭大丈夫か?いや、戦争で中尉の頭は五回銃弾で貫通させられていたのだった。しかもまだ一発まだ頭の中に銃弾が残ってるし。


「はぁ」

「んー。もうあさかぁ?」

「今は昼です」

「メシあるか?」

「はい、こちらに」


そう言って私の隣にある机に置いてある朝飯を確認するとカムイは座って食事をとり始める。

こうしてみると本当に病気かどうか疑いたくなってしまったが、この前突然口から白い謎の液体を物理法則を無視してバスタブになみなみ入るくらい出した時は驚いた。

これも白血病の症状の一つらしく、医者に見せるようすすめたが、「病院嫌い」と子供みたいに駄々を捏ねたので結局私がその時も面倒を見た。


「おめぇはいつも仕事ばかりだな」

「そうですか?」

「そーだそーだ」

「そうですか」

「···············」


カムイは面白くなさそうにこちらを見つめながら朝飯をとる。

そしてしばらく沈黙が続くと、カムイが突然何かを思いついたのか、イタズラを企む子供のような笑みを浮かべながら、急いで食事をすませ、手を合わせたあと、私の方に迫ってくる。


「···············何か?」

「んー?日々頑張ってるおめぇにごほーび」

「····················結構です」

「そういうなよ」


そう言ってカムイは後ろから宮島に抱きついた。

宮島は驚いてそのまま持っていた書類を破きかけたが、そっと書類を机に置いて顔を後ろに向けると、イタズラが成功した子供のような、無邪気な笑みを浮かべたカムイがこちらを見ていた。


「···············布団まで送りましょうか?」

「それもいいが、少しの間こうしといてやるよ」

「仕事をしずらいのですが」

「そんな釣れないこと言うな。それに本当ならば今日は休みなのだろう?」

「いいえ、休日はまだ先です」


そう言って引き剥がそうとするが、動かない。

ようやく自分の異変に気づき、何をしたのかカムイに聞こうとするも、口が開かない。


「なに、私にかかればお前を動かなくさせるなんざァわけねぇよ。お前は仕事ばっかだからなぁ、こうでもしなきゃ仕事しかしねぇだろ?」

「···············っ!」

「ん?少しやりすぎたか?まぁいっか!」


そう言ってカムイは宮島を椅子ごと動かし、こちらに向かせると、宮島の膝に向き合うように座り、腕を首に回し、足を胴に回して、体を密着させながら、宮島を抱き寄せる。


「ほーれ、私の身体はどうだ?」

「っ!!っ!ーー!!」

「どうせおめぇの事だから「離れてください!」「女性がそのように男に体を触れさせては行けません!!」とか言いてぇんだろ?」


全くもってその通り、1文字1句間違えることなくそれを言いたい。しかし今宮島は声を出せない。

そんな宮島を面白そうに眺めながら、さらに強く宮島を抱きしめる。。


「私が満足したら離してやっからなぁ」

「───っ!!」



───この後めちゃくちゃ白い液体ぶっかけた。(カムイの吐血)




宮島(みやじま) 浩次(こうじ)


■身長:178cm

■得意なこと:軍隊空手、銃剣術、柔道

■状態:なし

■必ずやること:日課をカムイに伝える

■好き:カムイ

■嫌い:親

■見た目:鋭い目付きに屈強な体を持ち、自分より数十センチもある屈強な敵兵を一撃で撲殺した実績がある。

上司が絶対主義。元帥の懐刀、戦争時は前線にいるか元帥の護衛。元帥が鎮守府に訪問してる際、冒険者がイタズラ半分で攻撃魔法を鎮守府に撃った際に、間髪入れずその冒険者を"撲殺"。

本人からは「国を守ったものにすることがこれかッ!!!」と言って冒険者が死んだ後も何度も殴り続けるという行為を繰り返した。

一時期軍人が罪のない冒険者を殺したと大きな噂になったが、冒険者にも非があったため、こと無き終えた。


カムイとはスカーレッドドラゴンを討伐に幾万の軍隊が送られた際、カムイが乱入し被害ゼロで討伐。

その際に一目惚れ。

だが、熱狂的なファンという訳ではなく、「身分が違いすぎる」と、なにかアタックする訳でもなく、あっさり諦める。


なので、自分の家のベットでくつろいでるカムイを見た際心臓が爆発はしなかったが、胃が爆散した。


敵からは「不死身」「鬼軍曹」と呼ばれることから不死身の鬼軍曹と呼ばれ、味方からは「屈強な兵士」と評されている。


小ネタ


宮島は感情が高ぶると一人称が「私」から「俺」になる。

宮島の上司である柳中尉の部隊はだいたい変人。そしてその面倒を見たり、尻拭いをするのもだいたい宮島。要は苦労人。

しかし、実力は一般の兵士よりも遥かに強く、特に宮島の上司である柳中尉は元帥に次ぐ策師。

頭を5発銃弾で打たれる。そのうち一発はまだ頭の中に残ってる。普段は「ねぇママ、お茶はまだかな?」「私は宮島です。それとお茶は今注いでるので待ってください」「ママ、せんべいはどこに置いたか覚えてるか?」「それは先程柳中尉がお腹すいたと言って平らげていました」と、宮島をママと読んでる。



読んでいただきまして、まことにありがとうございます。


楽しんでいただけましたらとても嬉しいです。


たくさんのブクマ、評価、感想お願いします。


誤字脱字など、他にも何か気になる点があれば、できる限りでお答えします。


感想もお待ちしております。続きを書く励みになります。


どうか今後とも、よろしくお願いします



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