表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/80

ライブに一緒に行くのは

すみません。あまりにもエピローグとしては長くなったので、エピローグ外します。2020年8月2日1時20分

『プラス plus』のライブの予定はGW明けの週末だった。


 席は関係者席であり、ステージの最前列に近いところだった。誕生祭は熱心なファンが前に来るので、一人で行くよりは誰かを誘ったほうがいいと思った。

 スケジュールの開いていた武藤先生を誘い、一緒に行くことにした。


 4月最後の月曜日のカンファレンスの後、着替えるためにロッカーに入ろうとした時に武藤先生が声をかけてきた。武藤先生はもう私服に着替えていて、私が来るのを待っていたようだった。


「新川先生、本当に僕が一緒に行っていいんですか?。その・・・彼氏さんとか・・・。」


 ああ、武藤先生はそのことを気にしていたんだ。東城さんはステージ裏に入るので、一緒には行けない。

 私は最後の曲のバックコーラスに入る予定だから、途中から裏に回ればいい。


「ライブのこと?この前も言ったように、仕事の一環だと思っていいのよ。だから、武藤先生のほうが適任。」


 武藤先生はふーんといいながら、何かを考えているようだった。ふいに、私の耳元に口を寄せて、ささやくように話した。


「KANAだって分かったら、目立って、騒ぎになりませんかね。」


 私はふふふと笑って、


「ああ、それをずっとかんがえていたの、もうKANAのことは誰も覚えていないよ。」


 武藤先生はためらいがちに、


「先月、1週間前に久しぶりの新曲動画をあげたら、5日で50万再生までいった、って言っていたじゃないですか?。先生が思うよりも覚えている人はいるのかもしれないですよ。」


 私はまあ・・・といいながら、


「KANAは顔出ししてないから、顔でバレることはないと思うよ。」



 その時、不意にパタパタと私の後ろに近づく足音が聞こえてきた。


「新川先生と武藤先生!!私も行けるなんて嬉しいです。」


「野中さん講習会の日取りが変わってよかったね。。」


 私服に着替えた野中さんはにっこりと微笑んでいた。ロングスカートをはているのに、あのパタパタ早足で近づいてきたのか。

 ライブの日は、言語聴覚士の講習会の日だったが、会場の都合で1週間延期となった。そのため、野中さんもライブに誘うことにした。


「嬉しいです!かわいいではないですか!誕生祭ですよー。」


 はしゃぐ野中さんを、私と武藤先生はいさめながら、待ち合わせ場所などを決めた。

 ライブの途中で私がバックコーラスでステージに立つと話した時も


 野中さんはすごい!と興奮し、

 

 武藤先生はKANAだってバレちゃいますと笑っていた。


 私はリハなしで当日のバックコーラスに入り込むので、これからしばらく練習する必要があった。今日も家に帰って、ネット上で須藤にトレーニングを受ける予定だった。


「新川先生、無理しないでくださいね。」


 武藤先生がまるで葉山先生のように、私を労ってくれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ