表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/80

須藤のおかげで

「どう?リハーサルに入って、何かわかったことあった?。」


 一度私は須藤の楽屋に戻った。

 顔を隠すために着ていたパーカーを脱いで、ミネラルウォーターを飲み休憩した。


「せっかくリハーサルに参加したけど、ゆきのも異常なかったし、 ステージの前後で変わったことも特に何もなかったし、収穫なしだったかな?」


 須藤の問いかけに私は、

「そうね、林田さん、特に症状出なかったものね。」


「何も分からなかったわね。まあ、私としては『プラス Plus』のボイトレもできて、すごくいい感じだったし・・・、KANAの歌声も聴けたし良かったけど。」


 また須藤はうっとりとした顔をした。

「それは・・・ありがとう。」


 私が苦笑していることに、須藤は気が付かなかったかもしれない。私はもう一口ミネラルウォーターを飲んで、須藤を見た。


「今日はね・・・須藤が、林田さんを助けたのだと思うよ。」

 と伝えてにっこりと笑った。


「・・・・え?私が?。」

 須藤は意味が分からず、私を見た。

「どういう意味?。私、歌のコーチしかしてないわよ。」


「そうね、須藤はコーチとして正しいことをしたのよ・・・。」


 私はもう一度パーカーを羽織った。


「そろそろ『プラス plus』の楽屋に行ってもいい?」

「え、まあいいけど・・。」


 部屋をでて、メンバーのいる楽屋に向かって、一緒にステージ裏を歩く。


「ステージ衣装、ここで着替えるんだね・・。」


 舞台袖にはハンガーに衣装がかけられていた。フワッとした生地が重なったスカートのついたワンピースで、ターンの時にひらひらしてダンスに映える衣装だった。

 その横にさっき飲まなかったスポーツドリンクや、果物のたくさん入ったデトックスウォーターが、飲まれずに置いてあった。


「大変だよね、アイドルは、歌だけじゃだめだし。」


 私はダンスは最低限しか出来ないので、おどれる人はすごいと思う。歌がうまいだけでは、芸能界を生き抜いていけない。何かに秀でているか、バランスが取れているか、それが時代とあっているか、など様々な要素が絡んで人気を作り上げる。


 その厳しさはよくわかっていた。


 私が衣装を見ていると、須藤が待ちきれないように聞いてくる。


「さっき言っていた、私がゆきのさんを助けたって、何のこと?」


 私ははまっすぐ須藤を見ながら


「まだ、確信はないけど、ゆきのさんの体調不良の原因をつかんだと思う。」




ストックが残り少なくなったため、2日おきの更新にします。申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ