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私がここにいるのは

もともとの下書きから、かなり書き直しています。

『プラス plus』のメンバーの仲は、SNSで確認したかぎり、悪くないと思われた。


 ゆきのは天性のアイドルセンスがあった。

 リーダーのまほは、派手さはないが、姉キャラを前面にだしてメンバーをまとめていた。

 さなはビジュアルこそ人並みであったが、メンバーの中で最も歌が上手かった。

 リリアは自分の道を行く感じで、ビジュアル的にはもっとも美しい。


 もっとも、これらは事務所と彼女たちとファンが作り上げたグループのイメージだ。

 ゆきのが話した『毒を入れられている。』発言の真意を知るため、実際のグループの内情を自分で見て感じて検討したい。


 ゆきのはメンバー中は悪くない、と言う。しかし毒を入れられた、というくらいだから、誰かから恨みを買っていたり、いじめらていたのではと思ったが、何回聴いても思い当たらない様子だった。特別仲が悪いような具体的なエピソードが出てこなかった。リーダーのまほは、ゆきのの体調を心配しているようだった。

 メンバーそれぞれが『プラス plus』の先を念頭に置いていて、友達同士で結成したバンドメンバーのような結束はなく、良い意味でメンバー間の干渉がないのだなと思った。


 毒が入っているというのは、ゆりのさんの解釈だ。客観的には飲食の後におかしくなるということだ。 

 やはり、自分もステージや休憩中の状況を確認しないと、分からない。


「・・・so、I LOVE YOU・・こんな感じでいいのかなあ・・。」


 須藤から動画と楽譜を送ってもらって、歌いこんだ。動画は作曲家のデモ映像がメインで、実際に『プラス plus』が歌う時はどんな感じかは、当日合わせるまで分からないし、他のコーラスがどうなのかも分からなかった。

 MVはコンサートの直前にでるそうで、本人たちの画像はまだなかった。


 自分で歌って録音したものを、須藤には確認してもらい、OKをもらった。 極力、目立ちすぎないように気を付けていたつもりだった。

 発声練習の見本の時もできるだけ癖のないような、ストレートな歌い方にして、目立たないようにした。

 しかし、ステージの空気が変わったのが分かったので、ちょっと抑えようかなと思ったのだが、


「ある程度実力差見せるのも、勉強だから!!。」


 そう須藤に言われたので、間違ってはいないのだろと、その時は思ってしまった。


 練習時間に、美しき孤高のモデル少女(注:KANAの心の命名)リリアさんの指導をした。

 彼女の声に合わない歌い方をしている、させられているリリアさんが気になっていた。本当はいい声を持っているのに、無理やりグループイメージに合わせられて、浮いている印象だった。歌い方のアドバイスは、初めは拒否されたが、もともと本人にあった歌い方を指導したので、最後はムーディーな歌い方を自分のものとしていた。




『雨そして花と華』を全体で合わせたときは、須藤の適切なタイミングでの指導と、ダンスのMARINA先生の声掛けで、完成度が高まったのが分かった。


 いい。やっぱりよく歌えている歌には、心が揺さぶられる。


 しかし、自分が歌っている時に、メンバーとスタッフ数人の視線が集中したことに気が付いて、歌い方の加減を間違えていたこと分かった。ゆりのさんはダンスで後ろを見たときに、確実に私を凝視していた。



 目立ちすぎた、まずい!!


 と思って須藤を見たが、須藤は嬉しそうだった。

 私がステージでどう歌うか見たかったという感じがありありと分かった。


 その時に、どうしてこんな無茶なことを、すぐに実現できたのか分かった。



 須藤は私がステージで歌うところを見たかったのだ。



いよいよ更新が厳しいです。

再来週からオンライン授業の講師もあって、パワポ、課題や試験問題、そして収録がありまして、全国の学生さん、講師の皆様お疲れ様です。

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